【インド】お寺に備えられた花をヴィーガンレザーにアップサイクル!「Fleather」が廃棄花と女性の自立に変革を起こす
インドで、神にお供えする花をヴィーガンレザーにアップサイクル。それが女性の自立にも繋がるといいます。いったいどのようなヴィーガンレザーなのでしょうか。
廃棄される運命の花を、ヴィーガンレザーとしてアップサイクル
神々に捧げる、美しい花々が、インドに住む人々や、巡礼者の健康に、影響を及ぼしかねない。
きれいな花々を、ただ川に投棄していく。
人にも、環境にも、何かできることはないかと、考え、行動を起こしたのは、PHOOL.Co(フール)という、会社でした。
PHOOL社の取り組み
フール社は、2015年より、ガンジス川に流れる運命であった花々を回収し、リサイクルしています。
はじめは、廃棄花を利用した、お香を開発しました。
いまや、お香はもちろん、エッセンシャルオイルや、ハヴァン・サマグリなども手掛けています。
これらの製品を作るにあたり、毎日、7,600㎏の廃花を、川に捨てられることを防いでいます。
それにより、97㎏もの有毒物質を、日々、川に溶出することも防いでいます。
そして、いま、廃棄花を利用した、まったく新しいヴィーガンレザーを創りだすことに、成功しました。
参考記事:Vegan First
Fleatherというヴィーガンレザー
ヴィーガンレザーには、いろいろな原料、材料が使われます。
化学的な合成皮革もあれば、廃棄されるはずのものを利用した、アップサイクルレザーもあります。
パイナップル、リンゴなど、植物の皮などを使ったもの。
サボテンを使ったもの。
本当に多種多様です。
フール社は、廃棄花を集め、ヴィーガンレザーへと、アップサイクルさせました。
これが、Fleather(フレザー)というブランドの立ち上げです。
それは、ナチュラルで、人の手のかかった方法で、作られています。
廃棄花が、ヴィーガンレザーになるまでの工程は、上図のとおりです。
人の手を使い、ごみなどを取り除いた後は、粉砕、乾燥、発酵という過程を経て、シート状のヴィーガンレザーができます。
5×5フィート、つまり、およそ120cm四方のシートができるためには、4か月ほどかかります。
また、1m四方のシートに、平均73㎏の廃棄花を使用しているそうです。
いま現在、まだ製品化は、されていません。
しかし、現段階で完成している、厚さと強度は、財布や、バッグ、衣類、室内装飾品などに、使用できるほどだそうです。
参考記事:GREEN MATTERS