【徹底解説】健康のために知っておきたい「遺伝子組み換え(GMO)」

【徹底解説】健康のために知っておきたい「遺伝子組み換え(GMO)」

ヴィーガンの食生活に欠かせない、大豆・大豆製品などは、遺伝子組み換え作物が使用されている可能性もありますし、遺伝子組み換え食品安全確認の裏には悲しい事実も存在します。そのため、ヴィーガンは知っておきたい「遺伝子組み換え」について詳しくご紹介します。問題点や注意点を知ることで、動物福祉、そして健康や環境を守ることが出来ます。

ハッピーキヌア編集部
2021年04月02日
【徹底解説】健康のために知っておきたい「遺伝子組み換え(GMO)」
大豆やトウモロコシなど、さまざまな作物で行われている「遺伝子組み換え」ですが、この技術で生み出された作物による、健康や環境などへの影響が懸念されている事実もあります。

また、その開発の裏では「動物実験」も行われており、特に、ヴィーガンであれば知っておくべき情報もあります。

さらに、ヴィーガンレシピにも多い「大豆」と遺伝子組み換え作物(GMO)は関係性が深いため、注意する必要もあります。

 

そこで今回は、遺伝子組み換え作物(GMO)に関して徹底解説。問題点や動物実験の現状など、ヴィーガンは知っておきたい情報を詳しくご紹介します。

 

遺伝子組み換えとは?

遺伝子の本体は、細胞の核の中の「DNA(デオキシリボ核酸)」と呼ばれる化学物質です。

遺伝子組換えとは、ある生物が持つ遺伝子(DNA)の一部を、他の生物の細胞に導入して、その遺伝子を発現(遺伝子の情報をもとにしてタンパク質が合成されること)させる技術のことです。

 

この遺伝子組換え技術を活用して、様々な性質を持つよう改良した農作物のことを遺伝子組換え農作物といいます。

例えば、除草剤に耐性を持つセイヨウナタネ、害虫に抵抗性を持つトウモロコシ、有用成分を多く含むダイズ、花の色を変化させたバラ等の遺伝子組換え農作物が開発されています。

(出典:農林水産省「遺伝子組み換えとは」

 

「遺伝子組み換え」は、GM(Genetic Modification)と略されます。

また、「遺伝子組み換え作物」のことは、GMO(Genetically Modified Orgasnisms)と呼ばれます。GM作物などとも表記します。

 

従来の品種改良と遺伝子組換え技術の違いは?

【従来の品種改良】

従来の品種改良では、両親それぞれが持っている遺伝子を持つ子どもを作り、 その中から優良なもの(新しい組合わせ)を選抜することを行う。 従来の品種改良でも、遺伝子の組換えは起きている。

  • 交配育種による品種改良 : おしべとめしべによる交配+優良個体の選抜
  • 突然変異による品種改良 : 自然に起こるまたは放射線や薬品で人為的に 起こした遺伝子の突然変異+優良個体の選抜

 

【遺伝子組み換え】

遺伝子組み替えは、ある生物から、目的のタンパク質を作るための情報を持つ遺伝子を取り出し、改良しようとする生物の細胞の中に人為的に組み込むことで新しい性質を加える。

遺伝子の新しい組み合わせを作る点は従来の品種改良も同じです。

(出典:農林水産省「従来の品種改良と遺伝子組換え技術の違いとは?」

 

これまでに開発された遺伝子組換え作物と開発中の遺伝子組換え作物

現在、実用化されている代表的な遺伝子組換え農作物には、以下を導入したものがあります。

  • 除草剤の影響を受けない性質
  • 害虫に強い性質

 

大豆、トウモロコシ、菜種、綿、バレイショ、アルファルファ、テンサイなどが実用化されています。

ウイルス病に強いパパイアもハワイ島で商業栽培されています。

また、コムギ、オオムギなど、多くの農作物で、研究・開発が進められています。

 

世界的に栽培が多いのは、除草剤耐性大豆、害虫抵抗性トウモロコシ、害虫抵抗性綿、除草剤耐性菜種などです。

近年は、複数の除草剤耐性遺伝子と害虫抵抗性遺伝子を同時に持つトウモロコシや綿などの利用が増えています。

そのほか、色変わりの花として、青色色素を作らせる性質を持たせたカーネーションやバラも商品化されています。

 

現在開発中の遺伝子組換え農作物としては、世界の食料問題の解決に向け、収量性の高い農作物や、乾燥地などの不良環境でも生育する植物などの開発が進められています。

さらに、私たちの健康に役立つ成分を高めた農作物の開発も進んでいます。

我が国では、健康の増進を図るための機能性成分を高めたイネなどの研究が実用化に向けて進められています。

 

なお、安全性等の評価の方法については、生物多様性条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書、国連食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品企画委員会(Codex(コーデックス)委員会)、 経済協力開発機構(OECD)によって示された原則などを踏まえています。

組み換えられる前の農作物との比較等を行いながら、遺伝子組換えによって意図的に付与した性質、意図しないで付与された性質によって、生物多様性や人、家畜に影響を及ぼすおそれがないかどうかを評価することとなっています。

(出典:国立研究開発法人農業生物資源研究所 遺伝子組換え研究センター「遺伝子組換え研究推進室」

 

遺伝子組み換え作物と言うと、大豆やトウモロコシのイメージが強いですが、その他にも開発されている、または開発が進められている作物があることは知っておきたいですね。

ちなみに、現在、日本で商業栽培されているのは 、バラのみとなっているようです。

 

遺伝子組換え食品は安全なの?

気になる食品としての安全性に関しては、以下のようになっています。

基本的考え方

既存食品と遺伝子組換え食品を比較することによってその安全性を評価する、「実質的同等性」等の概念を基に審査が行われます。

 

食品としての安全性評価

食品としての利用を行うためには、食品安全基本法及び食品衛生法に基づいて、内閣府食品安全委員会による安全性の評価とそれを踏まえた厚生労働省による安全性審査を受けることが義務づけられています。

その結果、従来の食品と同じように食べても安全であることが確認された遺伝子組換え食品だけが日本での販売や輸入が許可されます

(出典:農林水産省「遺伝子組換え農作物の現状について」

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