【徹底解説】健康のために知っておきたい「遺伝子組み換え(GMO)」

【徹底解説】健康のために知っておきたい「遺伝子組み換え(GMO)」

ヴィーガンの食生活に欠かせない、大豆・大豆製品などは、遺伝子組み換え作物が使用されている可能性もありますし、遺伝子組み換え食品安全確認の裏には悲しい事実も存在します。そのため、ヴィーガンは知っておきたい「遺伝子組み換え」について詳しくご紹介します。問題点や注意点を知ることで、動物福祉、そして健康や環境を守ることが出来ます。

ハッピーキヌア編集部
2021年04月02日
【徹底解説】健康のために知っておきたい「遺伝子組み換え(GMO)」

遺伝子組み換え食品のための動物実験

遺伝子組み換え米のサルでの実験

中国で最近発表された実験によると、遺伝子組み換え米の安全性を評価するために、サルに遺伝子組み換え米を丸1年間摂取させた実験が行われました。

 

北京のNational Center of Biomedical Analysisの研究者たちは、70匹のオナガザルを使って、虫に強い遺伝子組み換え米の安全性を評価するために、残酷な実験を行いました。

 

この実験では、70匹のオナガザルを用いて、遺伝子組み換え米の安全性の評価がされました。

 

遺伝子組み換え米は、成人の1日あたりの推奨摂取量の100倍の量を与えられ、サルは定期的に採血、心臓スキャン、体温測定を受けました。

そして、実験の最後には、麻酔をかけてサルの生命は断たれたようです。

 

研究者たちは、遺伝子組み換え米が、魚やラット、鶏、豚など他の生物種ですでに何度も実験されていることを認めています。

これらの実験結果は、人間との関連性を懸念して受け入れられませんでした。

そのため、研究者たちは、遺伝子組み換え食品が安全であることを世間に知らしめるために、サルでの実験を望んだのです。

さらに驚くべきことに、研究者らは現在、妊娠中のサルを使ってさらに長期間の実験を行うことを計画しているようです。

 

遺伝子組み換え食品の安全性は、いまだに激しい議論の対象となっています。

悲しいことに、この議論に決着をつけるために、これまでも、そして現在も、動物を使った残酷な安全性試験が行われています。

また動物実験に関しては、様々な団体が自身に都合の良い実験結果を表現するために利用する事が多く、十分な研究を行う前に結論を出してしまっているということも多々あるため、その信頼性にも疑問が生じているのが現状です。

 

例えば、2012年、モンサント社(遺伝子組換え作物に力を入れている企業)は、”遺伝子組み換えトウモロコシと除草剤は、がんを引き起こす”と主張する、とある研究者の残酷なラット実験に異議を唱えました。

この研究者は遺伝子組み換えトウモロコシの危険性を明らかにするために、ラットに体重の25%にもなる衝撃的な大きさの腫瘍を発生させていました。

この残酷な研究は、動物福祉の観点から私たちから批判を受けただけでなく、他の科学者からも非難されました。

(出典:Cruelty Free International「Animals abused for GM food」

 

上記の「遺伝子組み換え食品のラット実験を批判」の記事を以下で詳しくご紹介します。

 

遺伝子組み換え食品のラット実験を批判

イギリス生体解剖廃止連合(BUAV)は、「BUAV、 残酷なGM食品のラット実験を批判」と題する記事を掲載しました。

※「BUAV」はCruelty Free Internationalの以前の名称です。

 

BUAVは、広く科学的な批判を集めている、トウモロコシと除草剤に関するフランスの研究で使用された動物への懸念について語っています。

 

カエン大学の研究者たちは、人気の高い除草剤ラウンドアップを散布した遺伝子組み換え(GM)トウモロコシをラットに2年間与えました。

この実験は、すでに人間への危険性がないとされていた以前の研究と基本的には同じでしたが、フランスの研究者たちは、ラットに大きながん性腫瘍が発生するまで研究を繰り返し、雄の50%、雌の70%に多臓器障害と早死にをもたらしました。

 

衝撃的な大きさの腫瘍ができたラットの写真は、Food and Chemical Toxicology誌に掲載された論文に掲載されています。

 

イギリスがん研究調整委員会(UKCCCR)によると、「腫瘍の負荷は、通常の腫瘍通過に使用される動物の場合は宿主動物の通常体重の5%、治療実験に関わる動物の場合は10%を超えてはならない」とされています。

(後者のサイズ、すなわち10%は、典型的には25gのマウスで17mm、250gのラットで35mmの平均的な皮下脇腹の腫瘍の直径を表しています。)

米国のInstitutional Animal Care and Use Committee(IACUC)でも、「腫瘍の大きさは、成体ラットで4.0cmを超えてはならない 」としています。

 

今回の実験では、腫瘍の大きさが少なくとも7.0cmに達しており、1枚の写真では、1匹のラットの体の左右に、この恐ろしく大きな腫瘍が2つずつ写っています。

 

この研究は、統計的な根拠や、使用された系統のラットが加齢とともにがんになりやすいことなどから、幅広い科学者から強い批判を受けています。

BUAVもまた、この実験は動物福祉の観点からも強く批判されるべきだと考えています。

BUAVのシニア・サイエンス・アドバイザーであるケイティ・テイラー博士は次のように述べています。

「BUAVは、このお粗末で残酷な実験に愕然としています。

 

研究者たちは、確立された動物福祉ガイドラインで許容される範囲をはるかに超える巨大な腫瘍をラットに負わせていました。

遺伝子組み換え食品の安全性を議論する場で、動物が虐待されることは許されません。

この実験は、以前に行われた研究の繰り返しであり、決して許可されるべきではありませんでした。

 

この研究に対する批判の嵐は、動物の安全性テストがいかに信頼性の低いものであるか、また、動物実験の重複や苦痛を防ぐための管理がいかに脆弱であるかを示しています」

(出典:worldnewsforlife「 BUAV criticises cruel GM food rat experiment」

 

以上にように、大変悲しい事に、遺伝子組み換え食品の安全性を確認するため、動物福祉を無視した動物実験が行われています。

ヴィーガンとして、これ以上動物が犠牲にならないよう、動物実験禁止のための活動をしていく必要があると言えるのではないでしょうか。

日本でも、動物実験禁止のために積極的な活動を行っている団体は多くあります。

関心のある方は、「動物実験禁止のための活動団体」を紹介する、以下の記事も参考にしてください。
コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説

 

また、以前のものではありますが、この遺伝子組み換え食品として、「サケ」が承認された事に関しても次にご紹介します。

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