多くの人がヴィーガンになる理由とは?詳細を徹底解説
ヴィーガンに関わるさまざまなアンケート結果をご紹介しながら、多くの人がヴィーガンになる理由を探ります。意外な回答もあるかもしれません。
理由3. 動物福祉
イギリスでは「動物福祉のため」が24%
イギリスで「動物福祉のため」をヴィーガンになる理由に挙げる人は、「環境のため」と同率の24%です。
私たちの生活は、食用や衣料用などで、動物を犠牲にしています。そのため、動物の命を尊重し、保護しようという意識からヴィーガンになる人もいます。
キャンペーンにより肉を食べないメリットを知った人は39%
イギリスでは、39%の人が、肉の消費を減らそうというキャンペーンにより、肉食を制限するメリットを知ったと言います。
肉を食べない日を月曜日と定めた「ミートフリーマンデー」
ベジタリアンを推進するイベントが行われる「ナショナル・ベジタリアン・ウィーク」
毎年1月にヴィーガンになろうというキャンペーン「Veganuary」
などから影響を受けているそうです。
このような運動では、ヴィーガンが健康だけでなく、環境保護や動物福祉に貢献することを訴えているため、ヴィーガンになる大きな動機になっていると受け止められています。
日本ではヴィーガンに関心があり動物製品を制限している人は26.3%
日本では、ヴィーガン、ベジタリアンに「とても関心がある」「やや関心がある」と回答し
た割合は合計40.8%。
そのうち、「動物製品を一切利用しない」「動物製品をなるべく利用しない」という人が合わせて26.3%います。
※2020年時点で20~40代前半の年齢層が対象(n=1,000)
参考:農林水産省「令和2年度 フードテック振興に係る調査委託事業の報告書」
ヴィーガンに関心のある人は、意識的に動物製品を使用することを避けるケースもあることが分かります。
この割合は、動物福祉の観点から、イギリスでヴィーガンになる人の割合と同じくらいです。
ヴィーガンのキャンペーンやSNS配信がポイント
日本のヴィーガンは約2%で、世界の3%と比較すると少ない人口です。
ヴィーガンが増えているイギリスを例にとってみると、「健康のため」「環境への配慮」「動物福祉」の3つが、ヴィーガンになる大きなきっかけになっています。
そして、ヴィーガンは、16-34歳の年齢層が多いこと、ヴィーガンを呼びかけるキャンペーンや、健康に関わる情報を発信するブロガーから影響を受けていることが分かりました。
日本では、20-40代前半の人たちの間で、海外のヴィーガン情報を得ており、その影響を受けていると考えられます。また、環境保護や動物福祉の意識も持っていることも一つの要因です。
国内外でヴィーガンのキャンペーンやSNSでの発信など、ヴィーガンの魅力を伝える情報が多くなれば、今後もヴィーガンになる人は増えていくでしょう。
イギリスのヴィーガン情報についてはこちらの記事もご覧ください。
「ヴィーガン大国イギリスの特徴を徹底解説。日本で買えるものもご紹介。」
参考
Ipsos MORI, An exploration into diets around the world. Ver. 1, 2018
『日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査 by Vegewel』