「グリーンウォッシュ」とは?注意しなければならない理由を解説
上辺だけの環境活動を指す「グリーンウォッシュ」。ヨーロッパでは法規制がされるほどの問題となっているグリーンウォッシュを正しく理解し、消費者としてできることを始めましょう。
私たちが普段手にしている、そのエコ製品は、本当に、環境に配慮されているでしょうか。
お気に入りのメーカーやブランドは、本当に、環境問題に真摯に取り組んでいるでしょうか。
ヴィーガンやベジタリアンの方は、サステナブル、エコ、エシカルなどを、生活に取り入れていることが多いのではないでしょうか。
私たちの生活に潜む危険、グリーンウォッシュについて、一緒に学びましょう。
グリーンウォッシュとは?
1980年代、環境活動家が名付けた「グリーンウォッシュ」。
「グリーンウォッシング」といわれることもあります。
これは、「環境にやさしい」「環境に配慮した」という意味で用いる「Green」と、「ごまかす」「うわべだけの」「取り繕う」などの意味である「Whitewash」を合わせた造語です。
つまり、「うわべだけ環境に配慮したように見せかけていること」を意味します。
地球環境保護に関心を寄せる方が増えてきた1970年代、実態を伴わないにも関わらず、環境に配慮しているというようなアピールをする企業が増えました。
そうすることで、消費者の関心を引き、利益をあげようと働くのです。
グリーンウォッシュという言葉は、このような企業を、皮肉を交えて批判する言葉として生まれました。
現在では、企業が打ちだす広告や商品、企業のあり方そのものを、批判や揶揄する際にも用いられます。
一見、エコのようでいてそうではない商品を「グリーンウォッシング商品」、うわべだけ環境問題に熱心に取り組んでいる企業に対して、「グリーンウォッシング企業」などと呼ばれています。
そして、これは決して、企業だけの問題ではありません。
すなわち、世界を挙げて取り組むSDGsをリードする、国や、政府、政党の方針などが、グリーンウォッシュに該当する懸念も含まれています。
グリーンウォッシュをもっと深く知りたい方は、以下のサイトが参考になります。
グリーンウォッシュの例
EC(欧州委員会)では、2021年に、オンライン調査結果によるグリーンウォッシュの実態調査を実施しました。
すると、42%のウェブサイトが、消費者に誤解を与えるような表現がされていたと報告されています。
さらに、EU法の規制に違反する可能性があったとのことです。
以下に、グリーンウォッシュの例をまとめました。
ここでは、アメリカの第三者機関「UL Solutions」による「グリーンウォッシングの罪」という記事を、照らし合わせています。
これを見ると、「環境にいいものだ」と信じて購入している製品に、グリーンウォッシュに該当するのでは?と気になるものもあるかもしれません。
それだけ、グリーンウォッシュが、私たちの生活の中に溶け込んでいるということでしょう。
引用:UL solutions