グミはヴィーガンじゃない?ゼラチンの原料について解説

グミはヴィーガンじゃない?ゼラチンの原料について解説

グミなどに使用されるゼラチンの原料は、実は牛や豚の皮や骨などの動物性タンパク質です。今回は植物由来のヴィーガングミや、ゼラチンに代わるプラントベースの凝固剤について、皆さんにご紹介します。

ハッピーキヌア編集部
2021年07月22日
グミはヴィーガンじゃない?ゼラチンの原料について解説
おやつの定番ともいえるグミですが、市販されているグミのほとんどには、ゼラチンという成分が含まれていることを、みなさんはご存知ですか?

ゼラチンといえば、お菓子作りをする際に、ゼリーやババロアなどを固める時に使う材料というイメージを持たれている方も多いと思います。

 

実は、このゼラチンの原料に、牛の骨や豚の皮などから抽出されたコラーゲンが使われているのです。

そのため、動物性タンパク質で作られているゼラチンは、ヴィーガン食品ではありません。

今回は、グミやゼリーなどに使われているゼラチンの原料について解説させていただきます。

 

グミに使われている原材料

グミは、およそ100年前にドイツで生まれたお菓子で、原材料には、水あめ、砂糖、ゼラチン、果汁などが使われています。

弾力のある固いグミから柔らかいグミまで、様々な食感のグミが市販されていますが、グミの弾力や独特な食感は、ゼラチンによって生み出されるものです。

このゼラチンの含有割合によって、固くなったり柔らかくなったりとグミの食感を変えることができるため、ゼラチンはグミを作る際、とても大切な原材料になっているのです。

 

ゼラチンの原料と製造方法

ミートフリーマンデーにおける何頭もの牛

グミの主な原材料であるゼラチンになるのは、牛の骨や皮、豚皮、魚の皮などに含まれている不溶性のタンパク質(コラーゲン)です。

これらの原料を、酸やアルカリを使って処理をした後に水でしっかりと洗い、熱を加えてコラーゲンを抽出した後、精製・乾燥させたものがゼラチンになります。

また、ゼラチンは原料の種類によって、風味や弾力が異なりますが、主にグミに使用されるゼラチンの原料となっているのは、豚や牛の皮が多いようです。

 

ゼラチンとアレルギー

動物由来食品のゼラチンは、消費者庁の「アレルギー物質を含む食品に係わる表示制度」で、加工食品への表示が推奨されている食品のうちの1つです。

ゼラチンに含まれるたんぱく質が注射などで体内に入ることによって、まれにアレルギー反応を引き起こすことがあるようです。

 

日本ゼラチン・コラーゲン工業組合によりますと、一般の方が普通にゼラチンを口にすることで、ゼラチンアレルギー体質になってしまうことは、まずないようですが、ゼラチンは、牛、豚、魚由来の食品だということを念頭に入れておかれるとよいかもしれません。

ゼラチンに代わる植物由来の凝固剤3つ

昔の日本では、主に海藻から抽出する無色透明な寒天を使って和菓子などを作っていました。

ところが、戦後の食生活の多様化が進み、比較的簡単に利用出来るゼラチンが使われることが多くなりました。

 

現在、日本国内で製造されてスーパーなどで市販されているほとんどのグミは、濃縮還元果汁などをゼラチンで固めることによって、作られています。

そのため、動物由来の食品を一切口にしないヴィーガンの方が、ゼラチンを使ったグミを食べることは難しいでしょう。

 

しかし、動物由来のゼラチンの代わりに、植物由来の凝固剤、寒天・アガー・ペクチンなどを使ってグミを作ることも可能です。

ここでは、ゼラチンに代わる植物由来の凝固剤を3種類を、みなさんにご紹介させていただきます。

 

1.寒天

テングサ・オゴノリなどの海藻類を原料としてフリーズドライしたもので、その形状により、棒寒天、糸寒天、粉寒天の3つに分けられます。

グミ作りにも使うことができますし、食物繊維が豊富でローカロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。

そのまま固めると、寒天と同じ白濁色になりますが、砂糖を入れると透明になり、水分が出にくくなるという特徴があるため、砂糖を入れて使用することをおすすめします。

 

2.アガー

カラギーナンという海藻から抽出される食物繊維と、ローカストビーンガムというマメ科の種子が原料で無色透明、常温で固まるのが特徴で、欧米ではポピュラーな凝固剤として使われています。

アガーは種類が豊富で、それぞれ使用する用途に適したものを選ぶ必要があります。

また、凝固力が強くて酸味のある果汁も固めることができるため、グミ作りにも向いていますが、常温でも固まってしまうので使用する容量をよく確認することと、手早く作業することが必要です。

 

3.ペクチン

ペクチンは、果物由来の凝固剤です。りんごの芯や搾り汁、柑橘系果実の皮からの抽出物で、食物繊維が多く含まれています。

ペクチンには、HMペクチンとLMペクチンの2種類があり、グミを作るのに適しているのはHMペクチンです。

HMペクチンは、寒天やアガーなどでは固めることのできない、酸味が多くて糖度の高いものも固めることができます。

 

市販されているヴィーガングミ

みなさんおなじみの「KALDI」や「PLAZA」などでも、ゼラチンを使用しないヴィーガングミが販売されています。

国内で市販されているヴィーガングミをいくつかご紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

★Katjes(カッチェス)ワンダー レインボー グミ

plazastyle.comより引用

グミ発祥国ドイツで作られた、Katjes(カッチェス)ワンダーレインボーグミは、植物性由来の原料のみを使用して作られたヴィーガングミです。

ユニコーンやレインボーの形をした、弾力性のある、かわいいグミで、4種類(ストロベリー・ラズベリー・ブルーベリー・チェリー)がミックスされた味を楽しむことができます。

PLAZAの店舗やオンラインストアなどで購入することができます。

 

★Jelly Belly(ジェリーベリー) CHEWY CANDY

amazonサイトより引用

ジェリービーンズなど、100種類以上のお菓子を販売しているアメリカの企業「Jelly Belly」のヴィーガングミで、動物由来の食品は一切使われていません。

サワーフルーツミックスは「ベリーブルー」「グリーンアップル」「レモン」「オレンジ」「ベリーチェリー」の5種類のフレーバーを楽しむことができます。

「KALDI」や「PLAZA」の店舗で購入できるほか、Amazon公式サイトでも販売されています。パッケージには、安心のヴィーガンマークがついています。

 

★杉本屋製菓 ぷるもっち さわやかヨーグルト味

 

Amazonサイトより引用

日本の企業「杉本屋製菓」から発売されている、ぷるもちもちした新食感のサイコロ型の新感覚グミで、通常のグミよりはやわらかい食感のグミです。

ゼラチンの代わりに寒梅粉、でん粉、もち粉などを使って作られており、ヨーグルト味には乳酸菌もたくさん含まれているのが、うれしいポイントです!

Amazon公式サイトで購入可能です。

 

まとめ

グミの主原料のゼラチンは動物由来の成分で作られているため、市販されているほとんどのグミはヴィーガンではありません。

しかし、ゼラチンの代わりになる植物由来の原料を凝固剤に使ったヴィーガングミなら、ヴィーガンの方にも安心してお召し上がりいただけるでしょう。

 

現在、動物性由来の食品に代わるプラントベースの食品が、たくさん販売されています。

自然環境や健康の維持にもつながるプラントベースの食品を利用するなど、みなさんもエシカルな取り組みを始めてみませんか。

 

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