ヴィーガンの食生活の与えるメリットを「腸内フローラ」の観点から解説
「きれいは腸から作られる」。腸内フローラを整えるには、ヴィーガン食が最適?その理由を徹底解説します。
脳腸相関という言葉をご存じですか?
腸は、「第二の脳」と呼ばれることもあります。
ヒトの体は、通常、脳からの指令を受けて、活動をします。
しかし、腸は、独自の神経ネットワークを持っており、脳から独立して、判断し、運動することができます。
脳腸相関とは、ヒトの活動を司る脳と、独自に活動できる腸が、互いに影響を及ぼしあうことをいいます。
脳腸相関とは?
たとえば、緊張したときに、おなかが痛くなったことがありませんか?
それが、さらにストレスを強く感じてしまうと、過敏性腸症候群になります。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、いったいどういった病気なのでしょうか。
腸そのものには、全く問題がないのに、腹痛や、お腹がゴロゴロするなどの不快感が続きます。
便秘や下痢などを起こすこともあります。
それが、習慣的に繰り返される機能的な消化管疾患です。
日本の人口の約1~2割に見られるといわれている、比較的、多くの人が悩んでいる症状です。
いままで、この症状については、名前もなく、原因不明の、消化管疾患とされてきました。
しかし、どうやら、脳が強いストレスを感じると、その情報を、自律神経を通り、腸が過敏に反応した結果起こることがわかってきました。
こういった、脳が感じたストレスなどを、腸が感じ取り、症状としてあらわれることを、「脳腸相関」と呼びます。
参考サイト:ヤクルト中央研究所
脳腸相関のキーマンは、腸内の微生物?
しかし、この、脳腸相関。
いったいどうやって、遠く離れた場所にある、脳と腸が、コンタクトを取れるのでしょうか?
実は、ここに、腸内の微生物、つまり、腸内細菌が、大きく関与しているというのです。
ヤクルト中央研究所のコラムによると、最近の研究で、腸内細菌が、迷走神経を刺激して、脳に影響を及ぼすことが、わかったそうです。
また、ヤクルト中央研究所は、別のコラムでは、脳から腸に伝達し、症状が出るだけではないことも、書かれています。
例えば、腸が病原菌に感染すると、脳では、ストレスをキャッチし、不安感が増すという、報告があるそうです。
また、食欲も、消化管から放出されるホルモンが関係しているそうです。
このことから、脳腸相関は、「脳 – 腸 – 微生物相関」という呼び名が、提唱されているほどです。
参考サイト:ヤクルト中央研究所