自宅でできるサステナブルな「コンポスト」の始め方
コンポスト=堆肥。家庭で出た生ごみを堆肥にし、家庭菜園などで活用します。どんな種類がある?臭くない?方法は?自宅でできるコンポストの疑問を徹底解説します!
冬場ならともかく、暑い季節の処理には、少し気が重くなりますね。
ヴィーガンの方は、野菜や果物を、たくさん食べます。
もし、その野菜くずや生ごみを、ご自宅で、有益なものに変えられるとしたら、あなたはどうしますか?
今回は、ごみの削減にもなり、環境への配慮もできる、サステナブルなコンポストについて、詳しく解説していきます。
コンポストとはいったいどんなもの?
コンポストとは、英語では「compost」です。「堆肥」の意味で、転じて「堆肥化」を指すこともあります。
家庭で出た、生ごみや落ち葉、枯葉などを堆肥化して、土に混ぜて使用します。
通常、私たちは、生ごみを、可燃ごみとして出し、行政によって決められた場所で、処理します。
その方法としては、ほとんどが燃やして、埋め立て処分をします。
コンポストは、燃やす際に発生するCO2を削減したり、埋め立て地を増やさない一助になります。
また、灰を埋め立てることによる、土壌の変質も防ぐことになります。
家庭ごみを減らすことができる上に、本来廃棄するものに価値を付加する、サステナブルなものです。
また、生ごみを極力出さないという点では、いつも廃棄している野菜の皮などを、調理の段階で有効活用することも、サステナブルなアクションです。
こちらの記事では、そんなフードロスを減らす調理法も、詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
コンポストは当たり前?海外でのコンポスト事情
2020年、アメリカのバーモント州で、「コンポスト法」が施行されました。
この法律により、州内では、生ごみを、ゴミとして捨てることが禁止となりました。
さらに、シアトル、サンフランシスコなどの州においても、同法が制定されています。
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法律で定められていなくても、ごみ回収のための分別ボックスのひとつに、コンポストのための生ごみ専用ボックスが置かれている国や地域もあります。
ニューヨークの一部の地域では、市が、ビルのオーナーや商業施設とタッグを組み、コンポスト専用の回収ボックスを設置しています。
また、申請すれば、個人的にコンポスト回収をしたい方のための、無料回収サービスがあります。
アメリカだけでなく、ヨーロッパ諸国でも、積極的なコンポストへの取り組みが行われています。
所有地が広い地域や、ガーデニングが盛んな国などでは、庭の片隅にコンポスターが設置されていることは、よく見られる光景でもあります。
出典:DOWAエコジャーナル「ニューヨークの新しい生ごみ回収」
Operation Green 循環型○○の実践プログラム「生ゴミを捨てたら法律違反?!米国初のコンポスト法と日本の自治体で広がる取組み」
畜産環境整備機構畜産環境技術研究所 特別研究員 岡田 清「欧米における有機性ゴミ処理の実状について」 (leio.or.jp)
参考: ゼロ・ウェイスト (zerowaste.com)「ゼロ・ウェイストNYC — ニューヨークがゼロ・ウェイスト・シティを建設している方法に関するあなたのガイド 」