寒い冬を直線にして、エシカルダウンの新作の話題が舞い込んできました。
東南アジアに生息するカポックという天然由来の綿をふんだんにつかった「エアーライトジャケット」は、薄いジャンパーのような見た目でありながら、ダウン級の温かさというのだから驚きです。
この記事では、自然素材のカポックについて、また話題のエシカル企業「KAPOK KNOT」についてご紹介していきます。
寒い冬をスタイリッシュに、そしてサステナブルに乗り越えませんか。
カポックノットが「エアーライトジャケット」の新作発表
カポックという天然由来の素材にこだわるラインアップを提供しているKAPOK KNOT(カポックノット)社。
2019年に第1弾としてカポックを使ったコートをMakuakeにて販売したところ、目標金額の34倍もの応援金額を集めることに成功したことでも注目を集めました!
そんなカKAPOK KNOT社による、第2弾プロジェクト、カポックを使った超薄型ジャケットが発表されました。
2021年ハッピーキヌアのコレクションにも追加された「エアーライトジャケット」とは、たった500gという軽さにも関わらず、ダウン級の温かさを誇るジャンパーです。
具体的にどのようなものなのかチェックしていきましょう。
エアーライトジャケットはとにかく軽い
「エアーライト」という名前がついているくらい、薄くて軽い素材を使用しているエアーライトジャケット。
それにもかかわらず、一般的な分厚いダウンを着ているのと同じくらいの温かさが保証されています!
アウトドア用のウィンドブレーカーのような軽い見た目は、冬場の着太りを防いでくれます。
寒いから仕方ないとおしゃれをあきらめて、ブクブクとした見た目のダウンを着ていた方に、ぜひおすすめしたいエアーライトジャケットです。
傘の20倍の耐水性で雨・雪の日でもOK
冬場のコート・ジャケットの問題は、雨に濡れるとずしっと重くなること。
そして曇り空が続いてしまうと、数日に渡って乾かないということも…
この「エアーライトジャケット」は、特殊なプラントベース由来のコーティングがされているため、傘の20倍の耐水性があります。
雨が降っても染み込まないので、自分が濡れてしまうこともありませんし、濡れた後のお手入れもとっても簡単です。
雨の日も、雪の日も濡れることを心配しなくてフル活用することができます。
プラントベース素材であるカポックとはどんな素材?
KAPOK KNOT社が試行錯誤して作り上げたカポックとは、どのような素材なのでしょうか。
アパレルブランドのプラントベース化が進む昨今、注目されている「木に実るダウン」と呼ばれる素材をご紹介してきます。
カポックとは東南アジアに生息する植物
日本に暮らしていると馴染みのないカポックですが、主に東南アジアで収穫される木の実からとれるコットンです。
以前から注目はされていましたが、とても細くて短い繊維を商品化するのが難しく、一部のライフジャケットやクッションなどにしか使い道がないとされてきた素材です。
そこに目をつけたカポックノットは、大手企業と研究開発を進め、無事商品化に成功しました。
多くのファッションブランドが、ヴィーガン素材やよりサステナブルな素材へと移行が進む中で、これからますますカポックが注目されることは間違いなしです。
従来のコットンよりも細くて軽い
カポックの大きな特徴は、とにかく軽いという点が挙げられます。なんと普段手にするコットンの1/8の軽さと言われています。
だからこそ、今回の「エアーライトジャケット」は、500gという信じられない軽さの仕上がりになっています。
一般的なダウンが800-1,000gと言われているので、普通のダウンの約半分の軽さで、同じくらいの温かさが得られるということです。
軽いからこそどのようなシーンにも使えるし、冬にありがちな着ぶくれの恐れもありません。
自然由来だから呼吸をする素材
プラントベース素材の大きな特徴は、生き物ゆえに「呼吸をする」という点です。
ステンレス製のテーブルよりも、木製のテーブルの方がほっとするのは、単純に見た目だけでなく、シーズンに合わせて素材が呼吸をしているから。
それと同じで、プラントベース素材のカポックは寒い時期に湿気を吸い込んで、温かく発熱してくれます。
一方で、暑いときには湿気を吐き出してくれるので、熱がこもることがありません。
この機能は、素材がプラントベースならではです。ぜひ着てみて体感してください!
KAPOK KNOT社の取り入れる「Farm to Fashion」モデルとは
カポックノットが愛されている理由は、商品が素晴らしいというだけではありません。
老舗アパレル企業の4代目であるKAPOK KNOT社の創業者深井氏は、アパレル業界の大量生産・大量破棄という負のシステムを真に当たりにしたことで、商品を作って売るだけでない方法を模索しています。
アパレル業界の新しい仕組みFarm to Fashion
同社の導入している「Farm to Fashion(ファーム・トゥー・ファッション)」という制度は、アパレル業界の中でも新しい発想です。
カポック綿を育てている農家、とってきたカポック素材を布に加工する工場、洋服に仕立て上げる裁縫工場など、すべての工場とカポックノット社は直接契約しています。
まさにファームからファッション(服の仕上げ)まで、関わる現場・人と繋がっているということです。
「農園からこころよい暮らしへ」を大切にするKAPOK KNOT公式ホームページはこちらから。
従来のアパレル業界はブラックボックスがあちこちに
従来の生産方法だと、アパレルメーカーはすでに出来上がった布を仕入れてきて、仕立てて売っていました。
それだと、どのような場所でどのような方が原料を作っているのか、どこで布が作られているのかが不透明でした。
中には、賃金が安いからと子供を使って綿花を集めているような会社があったとしても、覆い隠されていて加工業者や商品を買う人は知らされていないということも。
そのような商品を買うことで、私たちも知らず知らずのうちに、児童労働に加担していた恐れもあるのです。
また、仲介業者が間に入ることで、コストが積み重なっていき、最終商品の値段が吊り上がってしまうことも。
そんなアパレル業界の闇に眼を向けたカポックノット社の代表は、すべての現場に実際に訪れ、直接契約をしていきました。
このような取り組みを「トランスパレンシー(透明性)」を大切にする経営といいます。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
作り手・売り手・買い手全員がハッピーになる方法
「Farm to Fashion」方式を取り入れることで、どのような環境で、どのような方が、どのような思いで作っているのかが良くわかるようになりました。また、売っている側のことも、生産者側に伝わる。
単純にモノを作る人・買う人というやりとりではなく、お互いを理解することで、製品への思いをお互いにすり合わせていくことができます。
すると、より良いものを作り出したいというモチベーションが高まっていくのは間違いありません。
また、それに共感する人が商品を購入することで、ファームからファッションの輪が繋がっていきます。
同社のサステナブルな取り組みはこれで終わりではありません。商品の売り上げの一部を、カポックを育てている農園への環境保護活動に再投資しています。
これによって、次のカポックの木が育つようになり、ますますカポックの輪が循環していくのです。
まとめ:軽くて暖かいエアーライトジャケットはカポックノットの自信作!
天然素材であるカポックをたっぷり使って作られた、KAPOK KNOT社の「エアーライトジャケット」についてご紹介してきました。
薄くて軽いけれど温かいため、最近話題のグランピングやキャンプなどのアウトドアシーンには、間違いありません。
また、とにかく薄手で着心地がよいので、最近は自宅生活が続いている…という方は、冬場のおうちウェアとしてもバッチリです。1日中着ていても肩がこる心配もありません!
ただ温かいジャケットというだけではありません。
カポックノット社のジャケットを着ることは、東南アジアの環境保護にもつながっているし、生産・加工をしてくれている方々の笑顔にもつながっています。
サステナブル企業の商品を買うということは、単純に商品を手に入れるだけでなく、環境をちょっとだけ良くするアクションに繋がっているという心の温かさにも結び付いています
寒い冬でも、心も体も温かくしてくれるエアーライトジャケットは、ハッピーキヌアのサイトでも販売が始まりました。
メンズ・レディースともにそろえていますので、ぜひチェックしてみて下さい。