木の実由来のファッションブランド・「KAPOK KNOT」、二階堂ふみともコラボ
新技術によって作られた、天然素材でアニマルフリーなファッションアイテムご紹介します。ヴィーガンファッションの新たな魅力と可能性が広がります!
でも、鳥の羽根が使われていることから、ヴィーガンの方は着ないのが一般的です。
動物を犠牲にして作られる製品は、動物福祉の立場から利用しないからです。
そんなヴィーガンの方でも安心して着られる、ダウンのようなファッションアイテムを展開しているのが、「KAPOK KNOT(カポックノット)」。2022年10月には、二階堂ふみさんとのコラボレーションも話題になりました。
そこで、カポックノットの魅力やおすすめのアイテム、二階堂ふみさんとのコラボレーションについてご紹介します。今年の冬はダウンのような暖かさのアウターで快適に過ごしましょう!
KAPOK KNOT(カポックノット)とは―3つの魅力―
ファッションブランド「KAPOK KNOT(カポックノット)」のKAPOK(カポック)は、日本名で「パンヤノキ」という木を指します。
KNOT(ノット)は、「結び目・絆」の意味で、カポックノットに関わるすべての人と共に、地球資源の持続可能な未来を考えるブランドの姿勢を表しています。
カポックの木は、縦10~15cmほどの紡錘形の実を付け、中には4~6ミリメートルの種子100個余りと、白色や灰色の綿毛が入っています。
カポックノットが展開するコートやジャケットなどのアイテムには、このカポックの綿毛でできたカポック繊維(コットン)で作られているのが特徴です。
カポック綿毛はこれまで、マットレスや枕、ぬいぐるみなどに使われてきましたが、近年は合成素材に取って代わられています。
しかし最近は、天然素材としてのカポックの価値が見直されている傾向も見られます。
アパレル業界は、製品の大量生産・大量消費の問題を抱えていました。
それに対してカポックノットは、「負のシステムに新たな提案を。素材の力を信じサステナブルを志向するブランド」として、製品に関わるすべての人たちに寄り添ったものづくりを目指しています。
それでは、カポックノットが提供するカポック繊維を使用したファッションアイテムの3つの魅力に迫っていきます。
魅力1|ダウンと同じ暖かさを実現
カポック繊維は中が空洞になっているため、寒いときには湿気を吸って温かく発熱するのが特徴です。暑いときには湿気を放出するので、快適な着心地を味わうことができます。
また、特殊な加工技術によりシート状にすることで、従来のダウンジャケットに比べて、カポックノットのフードジャケットは、およそ半分ぐらいの重さという驚きの軽さです。
実は、カポック繊維は高機能である一方で、この軽さのために繊維にするのが難しい素材です。
カポックノットは大手企業と研究開発を進め、商品化に成功した経緯があります。※暖かさと軽さを兼ね備えているのは、カポックノットの魅力の一つでしょう。
※カポック繊維を特殊技術によりシート状にした素材。(Ethical Down KapokⓇ)
魅力2|動物にも優しいアニマルフリー
カポックノットの製品は100%アニマルフリーです。
ダウンに使用する鳥の羽の代わりに、天然素材のカポック繊維や、リサイクルポリエステルなどを使用しています。
カポックノットを1着購入すると、水鳥に換算しておよそ30羽の羽を使わずに守ることができます。
さらに、2リットルのペットボトル約1,500本分の二酸化炭素も削減。動物福祉や環境にも貢献できます。
魅力3|サステナブルな地球の未来をつくる
カポックの綿毛は、木を伐採することなく実だけを取れば良いため、その後も木から継続して収穫することが可能です。
綿毛はカポック繊維(シート)に加工され、洋服に縫製されます。
洋服が購入されると、その収益の一部は植樹などの環境保全に役立つ活動に使われます。
こうして持続可能な商品サイクルを実現しているのがカポックノットです。
また、カポックノットは、「Farm to Fashion」という理念を掲げています。
これは、インドネシアにあるカポック農場(Farm)から、研究・開発、製品デザイン、縫製工場に関わるすべての人々の置かれている状況や考え方を把握した上で、製品(Fashion)を消費者に届けるという独自のサプライチェーンのことです。
一連の流れの中で大切にしているのは、短期的なコスト重視ではなく、関わる人が末永く幸せである将来を見据えた物事の選択。
カポックノットは、目に見えない製造現場の裏側でも、人に優しい環境づくりに努めています。