【韓国】ヴィーガン体験で欧米の観光客を呼び込む、「韓国式ヴィーガンツアー」とは?
韓国ならではの魅力あふれるヴィーガン体験ができる、オーダーメイド型のFAMツアーとは?その詳細を解説させていただきます。
韓国の旅行会社では、インバウンド誘致の一環として、欧米からのヴィーガン観光客の呼び込みに力を入れ始めています。
動物由来の食品を一切摂取しないヴィーガンの方々も楽しめる「韓国式ヴィーガンツアー」とは、一体どのようなものなのでしょうか。
詳細について、皆さんに解説させていただきます。
目次
ヴィーガン向け、FAMツアー
韓国式のヴィーガン体験ができるFAM(ファム)ツアーは、海外からのヴィーガン旅行者の取り込みに力を注ぐ「韓国観光公社」によって企画されたものです。
2022年10月に、7泊8日で行われたFAMのプレツアーには、欧米諸国のヴィーガン専門旅行ツアー会社の関係者をはじめ、著名なヴィーガンインフルエンサーの方たちなど、合計13人が招待されました。
韓国観光公社のヴィーガン向け「オーダーメード型FAM(ファム)ツアー」について、ご紹介いたします。
FAMツアーの訪問先
著名なヴィーガンインフルエンサーや、ヴィーガン専門旅行会社の方々で構成された13人のFAMツアー団のメンバー。
今回公開されたヴィーガンツアーでは、韓国の主要な観光地である仁寺洞(インサドン)や慶州・仏国寺、北村韓屋村などの主要な観光地を訪問されたようです。
さらに、自然あふれる生態観光地・順天湾国家庭園など、身体や環境にやさしい「韓国式ヴィーガンツアー」の訪問先などを、いくつかご紹介させていただきます。
順天湾国家庭園
順天湾国家庭園は、約34万坪の面積を有する広大な公園で、2013年に開催された「順天湾国際庭園博覧会」の際に、造成されました。
ウェルネス観光の体験プログラムが人気で、園内にはおよそ79万本の樹と、315万本の花が植えられており、四季折々の花々の姿を一年中楽しめます。
また、園内には、小型モノレールが運行しているため、世界5大沿岸湿地の一つに数えられる「順天湾湿地」までの道のりも、短時間で往復することができます。
仏教文化と韓国菜食料理の体験
FAMツアー団が、仏教文化と韓国菜食料理を体験するために訪れたのは、ソウル特別区の北西部、恩平区にある津寛寺(ジングァンサ)です。
高麗時代に創建された津寛寺は、ソウル4大名刹の一つとされている由緒ある寺院です。
こちらの寺院では、心を静めてリラックスさせる「瞑想」のほか、僧侶の方々との茶談、鉢孟供養などを体験されました。
観光客が多く訪れる津寛寺では、精進料理をベースにした韓国菜食料理を味わったり、寺院での宿泊体験「テンプルステイ」もできるようです。
ゼロウェイスト・ショップ
ゴミを出さないようにするライフスタイルのことを「ゼロウェイスト」といいます。
ゴミそのものを出さないようにするゼロウェイストは、リサイクルよりも環境への負荷がかかりません。
現在、韓国国内に、およそ280ヶ所あるとされる「ゼロウェイスト・ショップ」のいずれかに、FAMツアー団は、訪れたようです。
ゼロウェイストショップ内では、天然素材からつくられた石鹸や、シャンプーや化粧品などの詰め替え用品などが量り売りされていることが多く、持参した容器の中に入れてもらえます。
また、食品やおやつなどを販売しているヴィーガンショップも多くあり、必要なものを欲しい分だけ買えるため、無駄のない買い物ができます。
他国と差別化した、韓国式ヴィーガン・ツアー
今回公開された、オーダーメイド型のヴィーガンFAⅯツアーの魅力は、韓国ならではのヴィーガンのライフスタイルを体験することができるところでしょう。
韓国菜食料理をはじめ、高麗人参を使ったスパや、裸足になって自然を感じられる体験型施設など、オリジナリティーあふれるヴィーガン体験ができます。
韓国観光公社から、FAⅯツアーの内容を参考に企画した「コリア・ヴィーガン・ツアー」が、今後発売される予定です。
大韓航空の特別機内食
海外旅行に欠かせない乗り物といえば、飛行機ですが、韓国最大の航空会社「大韓航空」の機内食では、ベジタリアンやヴィーガンの方も安心して楽しめる食事が提供されています。
ベジタリアンの方向けの特別機内食は、宗教や健康上の理由、アレルギーなどに合わせ、以下の7種類のメニューの中から選択することができます。
- ラクトオボ・ベジタリアンミール
- ベジタリアン ヴィーガンミール
- ベジタリアン ヒンズーミール
- ベジタリアン ジャイナミール
- ベジタリアン オリエンタルミール
- ロー・ベジタリアンミール
- 韓国式ベジタリアンミール
※特別機内食は、あらかじめ出発時刻の24時間前までにWebサイトもしくは、サービスセンターでの申し込みが必要となります。
また、韓国発のフライトでは、2023年3月より、新しい特別な韓国式ヴィーガンメニューが提供されるとのこと、楽しみです。
まとめ
欧米からのヴィーガン旅行者を呼び寄せるため、韓国観光公社によって企画された、ヴィーガンFAMツアー。
ウィズコロナ時代の海外旅行の需要喚起にも、とても有効な手段であるといえそうです。
日本でも、都市部を中心に、ライフスタイルの一つとして、徐々にヴィーガンが認知されるようになってきています。
海外から観光に来られるヴィーガン旅行者の方たちが、安心して食事も観光も満喫できるようなツアーが、これからたくさん増えると良いですね。
ハッピーキヌアヴィーガンメディアのこちらの記事も、ぜひご参考になさってください。