【イギリス】マクドナルド1,400店舗で「ヴィーガン・ダブルマックプラント」発売
世界最大手のバーガーチェーン、マクドナルドが、イギリスとアイルランドの全店舗でヴィーガン対応のマックプラントの発売を決定。マックプラントの歴史と展望をご紹介します。
ファストフードチェーンが植物性へシフト
他のファストフードチェーンと比べると、マクドナルドは、植物性食品をメニューに加えるのが遅かったと言えるでしょう。
最大のハンバーガーチェーンとして世界のファストフードのトップに立ってきたマクドナルドですが、プラントベースに関してはその他の世界の多くのファストフードチェーンが先行しています。
アメリカでは、バーガーキングが全米7,000以上の店舗で、植物由来の「インポッシブル・ワッパー」を提供しています。
このメニューは、インポッシブル・バーガー2.0のパティにスライストマト、レタス、マヨネーズ、ケチャップ、ピクルス、オニオンをのせ、ゴマ付きバンズでトーストしたもので、マヨネーズなしで注文すればヴィーガン対応にすることが可能です。
また、バーガーキングのヴィーガンチキンへの挑戦も、急速に進んでいます。
オハイオ州シンシナティの一部の店舗では、Impossible Foods(インポッシブル・フーズ)社のパティを使用した植物由来のチキンサンドのテストも行っています。
その他の地域でも、プラントベースのナゲットやサンドイッチをメニュー加え、チリでは7月に地元のスタートアップThe Not Company(ザ・ノット・カンパニー)が作った2種類のメニューを追加しました。
近年、バーガーキングは世界中の店舗のプラントベースへのシフトを進めており、イギリス、スペイン、ポルトガル、コスタリカといった国々で、定番メニューのプラントベースバージョンを提供しています。
2019年、ウェンディーズはカナダで「ザ・プランティフル・バーガー」を試験販売しました。
これは、ビヨンドミートを含む多くのヴィーガンミートブランドが使用している、エンドウタンパク質をベースにしたパティを使用したものでした。
その後、ウェンディーズはザ・プランティフル・バーガーをメニューから外しました。
しかし、2021年、アメリカの3つのテストマーケットでスパイシー・ブラックビーンバーガーを導入し、プラントベース市場に再び参入しています。
まとめ
きっと誰もが一度はマクドナルドで食事をしたり働いたりした経験があるのではないでしょうか。
子供の頃、ハッピーセットが欲しくて両親にハッピーセットをおねだりした人もいるでしょう。
低価格でお腹が満たされるジャンクフードとして、季節の移り変わりを楽しめる特別なハンバーガーとして、日本でも長く人々の心を掴み続けているマクドナルド。
大きな企業だからこそ、環境や食の多様性への配慮が強く求められるようになった時代の中で、どのように変化をしていくのが注目されています。
コロナ禍をきっかけに健康志向が高まっている日本でも、プラントベースは需要が急増しています。
マックプラントが日本で発売される日も、きっとすぐ近くかもなのしれません。
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