マクドナルドがイギリス初の排出量ゼロのレストランをオープン!詳細を徹底解説
2021年12月、イギリスのマクドナルドに建設時と運営の両方において「ネットカーボン排出量ゼロ」となる新店舗がオープンしました。再生可能エネルギーを搭載し、ネットゼロになる設計により建築された新店舗の詳細を、徹底解説させていただきます。
イギリスのシュロップシャー州、マーケット・ドレイトンの町にオープンしたばかりの新店舗では、主に再生可能エネルギーを利用して、店舗を運営しています。
今回は、世界初のファーストフードの「カーボン排出量ゼロレストラン」となるマクドナルドの新店舗について、その詳細を皆さんに徹底解説させていただきます。
イギリス初!ネットカーボン排出量実質ゼロ店舗の詳細
アメリカ発祥のマクドナルドは、1974年にイギリスに初進出し、現在ではイギリスとアイルランド全体で1,400店以上の出店を果たし、13万人以上の従業員を雇用しています。
今回、ネットカーボン排出量ゼロの新店舗がオープンしたのは、イギリスのシュロップシャーにあるマーケットドレイトンの街です。
建設と運営の両方で、ネット排出量ゼロミッションで設計・建築された新店舗の詳細や特徴は、以下の通りです。
1. 最新テクノロジーを搭載した持続可能な建物
新店舗には、 年間60,000kWhもの電力が生産可能な92㎡の太陽光発電パネルと、2基の風力発電機が設置され、再生可能電力を生み出すシステムが搭載されています。
また、建物の外壁などの資材部分には、リサイクルされた洗濯機やIT機材などのいわゆる白物家電製品が使用されており、壁の絶縁体には、再利用されたイギリス産の羊毛が使われています。
さらに、壁の看板は使用済みのコーヒー豆を利用してつくられており、建物全体に循環廃棄物ソリューションが取り入れられたサスティナビリティ仕様の店舗になっています。
2. 駐車場とドライブスルーレーン
新店舗のドライブスルーレーンには、リサイクルタイヤが使用されており、さらに20万本以上の使用済みペットボトルからつくられた縁石が設置されています。
ペットボトルから縁石を造ることにより、通常のコンクリートで造られた場合と比較して、縁石当たり25kgもの二酸化炭素の排出量削減することが可能です。