ミートフリーマンデーとは?気軽にヴィーガン・ベジタリアンを始めてみよう
週に一回だけ、月曜日は肉を食べないようにしよう!気軽に実践できるミートフリーマンデーについて詳しく解説。なぜ実施するのか、どのように実践すればよいのかについてご紹介します。
1. 環境保護のため
地球の環境問題はさまざまです。
地球温暖化の原因となるガスに、二酸化炭素とメタンがあり、両者とも肉の生産において発生します。
肉の生産により発生する二酸化炭素
肉の生産にあたり、畜産動物の飼育、食肉処理や糞尿処理などを行うことで、二酸化炭素が生じます。
交通機関のように目立つ事象ばかりでなく、二酸化炭素を発生する要因は意外とたくさんあるのです。
畜産動物により発生するメタン
畜産動物は、メタンを発生します。牛を例に挙げて詳しく説明しましょう。
牛の胃袋から生成されるメタンは、牛のゲップやおならで放出されます。体重600kgの牛が、えさを一日10kg食べると、300ℓのゲップを出します。
牛のゲップ(メタン)から発生する温室効果ガスは、日本では0.5%、世界では約15%を占めるのです。
(出典:農研機構【ガイドコミック】/第4話・牛のげっぷと地球温暖化/解説8P)
メタンは、二酸化炭素の20数倍も温室効果があります。
メタンの放出量の発生源は、湿原やシロアリなどの自然由来のものより、農業活動・廃棄物部門や化石燃料の人為由来のものが多いです。
(出典:世界のメタン放出量は過去20年間に10%近く増加 主要発生源は、農業及び廃棄物管理、化石燃料の生産と消費に関する部門の人間活動|2020年度|国立環境研究所)
この問題は、ポール・マッカートニー氏が運動を始めたきっかけですね。
その他の問題
世界の人口は増え続けていて、2019年は77億人のところ、2050年には100億人になると予想されています。
(出典:世界人口推計2019年版:要旨 10の主要な調査結果(日本語訳) | 国連広報センター)
人口が増えると、その分の食べ物も必要。メタンを発生する要因のひとつである、農業活動も活発になるのです。
また、農地への土地利用の転換、焼き畑農業の増加、人口増加による燃料用の木材の採取などから、森林減少・劣化の問題も起こります。
(出典:世界の森林はいま|世界の森林と保全方法|フォレスト パートナーシップ・プラットフォーム)
肉を消費しないことは、地球温暖化問題や資源の減少問題などへの解決に、少なからず繋がるのです。
2. 動物愛護のため
動物の命を守るために、ヴィーガンやベジタリアンになる人もいます。
2019年現在、肉用牛は2,514,000頭、ブロイラー(肉用鶏)は138,776,000羽、豚は9,189,000頭が飼育されています。
一方、乳用牛は1,328,000頭、採卵鶏(種鶏のぞく)は、181,950,000羽の飼育。牛は、乳用より肉用のほうが飼養頭数は多いです。
(出典:畜産統計調査:農林水産省)
畜産動物の飼育数が減ることで、動物の命を救うばかりでなく、飼育環境の向上も考えられます。