メットガラのテーブルがヴィーガンに?!大坂なおみさん・ビリーアイリッシュさんも参加!
ニューヨークで開催される、ファッションの一大イベント「メットガラ」。コロナ禍の中で復活した2021年度のメットガラでは、食事メニューに初めてヴィーガンが採用されました。また、共同ホストの衣装にも、ヴィーガンの意識が強く示されています。メットガラの変革から、多様性に向き合うファッション界に注目してみましょう。
もともとメトロポリタン美術館の服飾研究所「コスチュームインスティテュート」の運営資金を調達するために始まりました。
モデルを始めとしてミュージシャン、ハリウッドスターなど、各業界の有名人が出席。
それぞれ自身のアイコンに合わせたファッションを披露する姿は大きく報道され、注目を集めています。
ファッションブランドやデザイナーにとっては、絶好の宣伝チャンスだといえるでしょう。
2020年のメットガラは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、残念ながら中止となりました。
しかし、2021年度は9月の開催が決行されることに。
共同ホストの一人として、日本のテニス選手である、大坂なおみさんが選ばれています。
そんなメットガラにおいて、今年新たな取り組みが実践されたことをご存知でしょうか?
メットガラに訪れた変化について、詳しくみていきましょう。
メットガラにヴィーガンの波が到来
食事メニューがヴィーガンに
メットガラでは、これまでケータリングのディナーを提供していたそうです。
2021年度は、そこにヴィーガンの食事も採用される運びとなりました。
主催者であるファッション誌VOGUEの編集長アナ・ウィンターは、ヴィーガン向けメニューの製作プランをプロフェッショナルに依頼。
ニューヨークでレストラン「レッドルースター」を経営するマーカス・サミュエルソンが、10人の実力派シェフを選び抜きました。
それぞれのシェフが、植物性食品をベースとしたピクニックスタイルの料理を考案。
メットガラのテーブルに、ヴィーガン食という選択肢を新しく与えたのです。
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アメリカでは、すでに様々な業界イベントで、ヴィーガンを取り入れる傾向が現れています。
例えば、映画界の権威であるゴールデングローブ賞。
2020年1月の授賞式では、動物性食品が取り除かれ、初めてヴィーガンメニューを導入しました。
その後を追って、全米映画俳優組合(SAG)賞、批評家チョイス賞、オスカーでもメニューから動物性食品を完全になくしたり、植物ベースの料理を増やしたりしています。
メットガラでの食事革命は、近年高まりつつあるヴィーガン志向の影響が強く出ているといえるでしょう。
コスチュームにもヴィーガン志向
2021年のメットガラで見られたヴィーガンの流れは、食事面だけに留まりません。
共同ホストのビリー・アイリッシュが身に着けた衣装からも、ヴィーガンに対するメッセージが読み取れます。
史上最年少でグラミー賞を4部門制覇するなど、人気の高いビリー・アイリッシュ。
彼女はヴィーガンであることを公言しており、今回のメットガラでもその志向に沿ったドレスで登場しました。
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ビリーが着用したブランドのオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)は、レッドカーペットでは毛皮を使用しないという方針を取っていたそう。
しかし、ビリー側が「毛皮を使うブランドとは仕事をしない」と伝えたため、完全に毛皮の使用をやめることに。
ビリーのように、自身の衣装にヴィーガンとしての姿勢を反映させる試みは、これからも増えていくのではないでしょうか。
国内外におけるヴィーガンの芸能人やセレブが気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
参照:ビリー・アイリッシュ、メットガラのドレスに込められた「社会的メッセージ」がさすがすぎる
これからのメットガラ
コロナ禍を乗り越えて無事開催された、2021年のメットガラ。
初めてのヴィーガン食への取り組みや、ホストのヴィーガンに基づく衣装など、今までとは異なる要素も見られました。
ファッション界において、メットガラの復活と変革は、多様化する主義主張を受け入れるステージへと繋がっていくかもしれません。
これから先、メットガラとヴィーガンの関係がどのように進展するのか、要チェックです。
ニューヨークのヴィーガンファッションについて気になる方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
参照:This Year’s Met Gala Is About Diversity and Inclusion. That Means the Menu Is Vegan, Too.