【医師監修】ながら食べは摂取カロリーが増える?実践したいマインドフルイーティング
食べる時のマインドフルネスである「マインドフルイーティング」とは?「食べる瞑想」とも呼ばれるマインドフルイーティング、そのメリットや日常への取り入れ方をご紹介していきます。
目次
ながら食べは、実際に摂取カロリーが増える?!
さらに何かをしながら食事をとる「ながら食べ」だと、摂取カロリーが増えるという恐ろしい研究結果もあります。
「スマホを使いながら」「本を読みながら」食事をした時の摂取カロリーは、食事に集中して食べた時に比べやく15%摂取カロリーが増加してしまうとのことです。
参考:Smartphone use while eating increases caloric ingestion. Physiol Behav. 2019 May 15;204:93-99.
ながら食べによって、ゆっくり味わって食べた時に比べ血糖値が急に上がり、体が飢餓状態に備えてより多く効率的にカロリーを摂取しようとすることや、満腹感が得づらく食べ過ぎに繋がりやすいことが摂取カロリーの増加を招くと考えられています。
それでは、マインドフルイーティングの方法をご紹介いたします。
太らない食事方法、マインドフルイーティングとは?
自分が摂取するカロリーを把握して、太らないためにも取り入れていきたいのは「マインドフルイーティング」という方法です。
「食べる瞑想」とも呼ばれるマインドフルイーティング
マインドフルイーティングは「食べる瞑想」とも言われています。もちろん目をつぶって食べるということではなく、食べていることに集中するという意味です。
目の前にある食事に目を向ける、盛り付けや香り、食感を楽しむ。
言葉にするとすごく簡単といいいますか、当たり前のことのようですが、日々の生活で実践できている人は少ないのではないでしょうか。
つい携帯の画面が気になってしまったり、テレビから流れてくるニュースに目が行ってしまったり。取り巻く情報から一度離れて、食べる楽しみに集中しようというのがマインドフルイーティングです。
満腹感を覚えることでダイエットに繋がる
マインドフルネスで大切なのは、おなかが膨れてくる感覚を味わうことです。
マインドフルイーティングでは、食事と自分の体に集中しているので「お腹いっぱい」と感じることができ、適切なタイミングでストップすることができます。
また「しっかり食べた」と記憶に残るので、もうちょっと何かつまもうかな…少しおかしを食べようかな…というような間食も減らすことに繋がります。
実際にマインドフルイーティングを行うと、食べ過ぎがなくなったり、食べるスピードが遅くなることによって痩せる可能性があるとの研究結果もあります。
集中力UPすることで仕事の効率もUP
マインドフルイーティングを1日3回実践することは、集中力を強化することに繋がります。
自分の思考をコントロールできるようになることで、仕事の効率UPにも繋がっていくかもしれません。
マインドフルイーティングを取り入れたばかりの人は、食事中につい次の予定の考え事をしてしまったり、作業中の仕事のあれこれを考えてしまったりと、「一つのことに集中するのが難しい!」と感じます。
それだけ、常に同時並行で考える癖がついているということです。
短い時間でも良いので、他のことはいったん脇に置いて、一つのことに集中する時間を作っていきましょう。
1日3回の食事が癒しの時間になりストレス解消
今までなんとなく時間が来たから食事をとっていたという人も、マインドフルイーティングを始めることで、食事の時間が「楽しい時間」に切り替わります。
食事時間を、ただ食べ物を体に入れる作業ではなく、心と体で食べ物を味わう時間にしてみましょう。
すると、ドタバタした日常の中でも落ちついた時間を3回も楽しむことができ、ストレス解消に繋がります。