スティーブ・ジョブズ、マイリー・サイラスをはじめとする「ペスクタリアン」を実践する著名人たち

魚介類OKのベジタリアン?あの有名人も実践?制限が少なく、取り入れやすいペスクタリアン。ペスクタリアンの解説、実践している有名人をご紹介します。

ペスクタリアンの課題
ヴィーガンの方と比べると、ペスクタリアンの方は、食べられるものも多く、外食など、日常の食生活での不自由さは、それほど大きくないでしょう。
しかしながら、ペスクタリアンを実践するにあたって、いくつかの課題があることも事実です。
- 乱獲における、水産資源の減少
世界的に見ると、漁獲量は増加の傾向にあります。
しかし、需要に任せて乱獲を続けていけば、海の中の生物が減少していくことは、容易に想像できます。
- 漁網をはじめとする海洋プラスチックなど、環境の問題
漁網は、プラスチックの繊維を使用しています。
漁では、非常に大きく重たい網を、引きずるようにして移動したり、水揚げには、機械で巻き取る方法をとります。
そうしているうちに、少しずつ、網の繊維が切れていきます。こういったものが、マイクロプラスチックとなり、環境や、海洋生物の生命を脅かします。
- 船の燃料の問題
海洋プラスチックと同じように、環境に関する課題として、船の燃料があります。
船の燃料は、現在、重油が主に使われています。重油は、価格が安いのも、漁業にとって、メリットのひとつです。
しかし、大量に燃料が必要なこと、燃焼時に大量の排気ガスが出ること、万が一の事故などで、海に流出し、海洋汚染が懸念されることなどが課題となっています。
現在は、排気ガスを規制した燃料を使用する動きが進み、さらに、排気ガスの排出量などによっては、入港を規制する国や港があります。
- 魚なら食べていいのかという、命の問題
そもそも論になってしまいますが、動物の肉を食べないというのならば、魚がいい理由はないのでは?といった、倫理観を問うジレンマに向き合うことも、ペスクタリアンの方の抱える悩みのひとつです。
これらの課題を抱えながら、個人としても、国や世界レベルでも、できる限りの配慮をしていくことが必要です。
参考:水産庁「(1)漁業生産の状況の変化」
「プラスチック資源循環(漁業における取組)」
株式会社 菅製作所ホームページ 「船の燃料って何を使っているの?」
ペスクタリアンを実践する著名人6名
1. スティーブ・ジョブズ
Apple創設者であり、没後なお、世界中のカリスマである、スティーブ・ジョブズ。
彼は、服装だけでなく、食生活にもこだわりを持っていました。
ジョブズさんが大学1年生のときに、フランシス・ムア・ラッペの、『Diet for a Small Planet』という本に出合い、肉を食べることをやめました。
その後、完全な菜食を続けてきました。ときには、同じ果物や野菜だけを食べ続けることもありました。
しかし、2003年にすい臓がんを患い、その翌年の2004年に摘出手術を受けました。
それ以降、魚などのたんぱく質は摂るようになったということです。
出典:Wikipedia 「スティーブ・ジョブズ」
LIFE INSIDER (businessinsider.jp)「同じ野菜を食べ続ける、断食をする ── スティーブ・ジョブズ、こだわりの食生活」