プラスチックゴミの量、世界ワースト2位!日本のプラスチック規制を徹底解説
使い勝手の良い素材ながら、使用量が過去50年間で20倍にも膨れ上がっているプラスチック。プラスチック問題について、リアルな現実とともに紐解いていきます。
日本のプラスチックゴミの規制
ではどう対処したら良いのでしょうか。
日本も含め、世界では様々な規制が発足されています。
ますは日本から、2021年3月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」が閣議決定されました。
その概要は以下の5つ通りです。
- プラスチック使用製品の設計指針環境に配慮されたプラスチック製品の設計し国が認定すること。
- 特定プラチック使用製品の使用の合理化コンビニなどで無償で提供されるスプーンやフォークなどを削減するために、ポイント還元や代替素材などの合理化を提供者に施すこと。
- 市町村の分別収集・再商品化市町村が行うプラスチック製品の分別回収、リサイクルを容器包装再商品化包装の仕組みを活用して効率よく再商品化を可能にしていく。
- 製造・販売事業者等による自主回収及び再資源化使用済みプラスチックを自主回収、及び製造業者の再資源化計画を国が認定することで、老廃物処理法という”老廃物の排出を制御”したりするなどの許可を受けずに再資源化できる仕組み。
- 排出業者の排出規制及び再資源化プラスチック製品の排出業者に対して、プラスチックの分別回収やリサイクルなどの判断基準を設けることと、4と同じく再資源化計画を国が認定して老廃物処理法の許可を受けずに再資源化できる仕組み。
これらはプラスチック製品の設計から破棄までの全てにおいて、プラスチック資源循環の取り組みを促進するためのものになります。
世界でも加速するプラスチックゴミの規制と取り組み
世界ではプラスチックゴミ対策が急速に広まっています。
最近では今月7月に欧州連合(EU)では使い捨てプラスチック製品の流通を禁止する規制が発表されました。
その他に各国で行われている主な規制は下記の内容になります。
日本との違いが多く、見習うべきものばかりです。
- インドは2022年まで全てのプラスチック製品の製造や使用、輸入までも禁止
- カナダは2030年までにプラスチック廃棄物ゼロを目指す
- アジア諸国では中国を中心に廃プラスチックを輸入の規制を設ける
その他、日本でもやっと浸透してきたレジ袋について。
2018年時点で世界では約127カ国が有料化、または禁止とされています。
更にアメリカのスーパーでは基本的に剥き出しに陳列されている商品。
それを好きな量だけビニール袋に入れていたのを、紙袋に変更しています。
そしてニューヨークのスーパーでは、パッケージにプラスチックを一切使用しない店舗がオープンしました。
果物や野菜以外にもオイルなどの液体系ですら瓶に入れて計り売リとしたスタイルで提供しています。
サスティナブルなスーパーはこれから増えていくと思われます。
ハピキヌメディアでは下記のように、プラスチックに関しての記事があるので参考にしてみてください。
「ペットボトルでできたレゴ?レゴ社もリサイクル素材使用へ」記事はこちら。
「プラスチックの代替品!?SDGsに貢献する革命的新素材「LIMEX」とは」記事はこちら。
まとめ
プラスチックゴミ問題は世界中でも重要課題となっていますが、なかなか解決されないのが現状です。
これだけ各国が規制や取り組みを強化しているになぜでしょうか。
原因のひとつは、あまりにも多すぎるプラスチック製品とも言えます。
使うにも破棄するにも管理が必要なプラスチックは、量が多ければその労力は更に増えることになります。
プラスチック製品を使用するのを抑えることで過剰な生産が減り、もちろんゴミとして排出される量も減ります。
プラスチックに限らず、ものを長く使って破棄を軽減していくサーキュラーエコノミーの考え方はこれからますます必要なことになっていくでしょう。
そんな中、すぐにできる身近なことといったらマイバックを常に持ち歩くこと、ポイ捨てはしない、分別してごみを出すなどすごく簡単なことからはじめらます。
これを機会に少しでも今の生活スタイルを振り返ってみてください。
もし出来ることがあるならば是非トライしてみましょう。
未来の海がどうなっているのか、鍵を握っているのは私たちひとりひとりにかかっているかもしれません。