株式会社TBMが開発した、SDGsに貢献する革命的新素材「LIMEX(ライメックス)」をご存知でしょうか?
ヴィーガンとも深い関わりのある「SDGs(持続可能な開発目標)」に貢献するプラスチックの代替品として、世界中から注目を集める素材です。
また、最近耳にすることも多くなってきた、「SDGs(持続可能な開発目標)」。聞いたことはあっても、その意味を知らない方も多いと思います。
そこで今回は、革命的新素材「LIMEX」に関して徹底解説し、「SDGs」についてもご紹介します。
Contents
革命的新素材「LIMEX」とは?
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「LIMEX(ライメックス)」とは、簡単に言えば、石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となるエシカルな素材です。
「SDGs(持続可能な開発目標)」に貢献する日本発の革新的新素材として、世界から注目されています。
本記事は、詳細に説明しているので、概要だけを知りたい方のためにも、ここで特徴をまとめますと以下のようになります。
- 石灰石を主原料とする、紙・プラスチックの代替品となり得る素材
- 主原料の石灰石は、入手が容易で安価
- 環境問題解決に貢献する(節水、低炭素、海洋プラスチック問題解決)
以降、詳細に説明していきます。
LIMEX(ライメックス)は、専門的な内容を説明すると、石灰石の主成分である炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料で、紙・プラスチックの代替製品を成形可能です。
株式会社TBMが国内で自社開発し、2014年に「LIMEX」の国内特許を取得。
基本特許は、世界40か国以上で出願され、日中欧米を含む40か国で登録済でもあり、その他にも100件以上の特許出願を実施しています。
将来的には、LIMEX を日本発の技術として、技術およびブランド輸出を行い、世界で普及していくことを目指されているようです。
また、LIMEXは、SDGsの目標への貢献、持続可能な循環型イノベーションに貢献することができるエシカルな素材として、世界から注目されています。
「エシカル」に関しては、詳しい記事を参考にしてください。
この「LIMEX」は、石灰石を主原料としますが、一体どのように製造されるのでしょうか?
その製造法を次にご紹介します。
LIMEXの製造方法とは?
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粉砕した炭酸カルシウムとポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、および各種の添加剤を、二軸押出機を用いて加熱・混練し、均一に分散させた溶融状態の複合体を製造します。
複合体の中には重量比50wt%以上の炭酸カルシウムなどの無機物を含み、LIMEX特有の適切な温度・圧力条件で加工することで、後工程での加工に適した特性を生み出します。
LIMEXシートは、溶融状態の複合体をTダイから押出しシート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造されます。
その後シート表面には様々なコーティングを施すことで、各種印刷方式への対応等、多様な特徴を持つ複数のLIMEXシートが生まれます。
LIMEXペレットは、溶融状態の複合体を適切な温度での冷却加工や、均一な大きさ・形状への裁断加工を施し、ペレタイザで粒状に加工することで、製造されます。
LIMEXシート製造時、または印刷時に発生する端材や、回収した使用済みのLIMEXシート製品からもLIMEXペレットを製造することが可能です。
(引用:TBM「LIMEXの製造方法。」)
LIMEXの特徴・特性
LIMEX
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「LIMEX」がどのように製造されるのかお分かり頂けたところで、この「LIMEX」の特徴や特性をご紹介します。
- 入手が容易で安価
主原料となる石灰石は、地球上にほぼ無尽蔵に存在しており、日本においても自給率100%を超えるとされる。
そのため、入手が容易であり、安価である。
- 水危機や森林問題の解決へ貢献
従来の紙の場合、木材パルプを原料とするため、その洗浄に大量の水を必要としますが、「LIMEXシート」は、木材パルプを使用しないため、洗浄などの必要がなく、水をほぼ使わなくて製造可能。
また、木材パルプを使用しないため、森林問題の解決へ貢献できる。
- 環境問題へ貢献
二酸化炭素の発生を抑え、気候変動の抑制に貢献。
再利用に継続的に取り組むことで、持続可能な循環型社会の実現にも貢献し、ゴミを減らしマイクロプラスチック問題の解決にも繋がる。
- 石油資源の使用量削減
「LIMEX」は、主成分の石灰石と石油由来のポリオレフィン樹脂などで製造されており、石灰石を利用する分、石油資源の使用量削減につながる。
- LIMEX専用の機器は不要
ストーンペーパーとは異なりLIMEXは押出成形、インフレーション成形のみならず、真空成形、射出成形が可能です。
複合材料であるLIMEXは、その製造に専用の設備を必要とせず、既存の機械や製造方法を活用してLIMEX製品を成形可能です。
(出典:TBM「LIMEXの多様な成形方法」)
「LIMEX」は、コストを抑えるのみでなく、環境問題に大きく貢献する特徴があることがお分かり頂けたと思います。
それでは、「LIMEX」から作られる「LIMEXシート」・「LIMEXペレット」の特徴もそれぞれご紹介します。
LIMEXシート 紙の代替製品としての特徴
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- 軽い
従来のストーンペーパーより大幅に軽く、品質も優れ、コスト面も抑えることが可能。
参考までに、LIMEXの開発のきっかけとなった台湾の「ストーンペーパー」は、品質面で問題があったようです。
- 耐水性・耐久性
紙と比べ非常に高い耐水性と耐久性を兼ね備えており、雨や屋外、浴室や水回りでの使用も可能。
また、水中での筆記も可能です。
- 高効率なリサイクル
主原料である石灰石は、経年劣化にも強く、高効率なリサイクルが可能です。
LIMEXシートからつくれる使用済みのLIMEX製品(印刷物)などを回収、破砕し、ペレット化することが可能です。
また、再生ペレットを用いて射出成形などを行い、紙代替として用いられたシートをプラスチック代替製品へと生まれ変わらせる、アップサイクルが可能です。
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「アップサイクル」とは、サスティナブル(持続可能)なモノづくりの新たな方法論の1つであり、単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを、最終的な目的とすることです。
さらに、再生ペレットは、LIMEXシートの材料として再利用することも可能です。
(出典:TBM「LIMEXのリサイクル」)
LIMEXペレット プラスチックの代替製品としての特徴
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- コストの削減
LIMEXの主成分である石灰石は、石油に比べて安価なため、高品質なLIMEXのプラスチック代替製品を低コストで製造可能。
- 企業の環境への貢献イメージの向上
環境に優しいプラスチック代替製品を導入することで、SDGsへの貢献となり、企業イメージの向上となる。
「LIMEX」そして、「LIMEXシート」・「LIMEXペレット」の特徴はお分かり頂けたと思いますが、「どんなものに使われているのか?」その具体例を次にご紹介します。
「LIMEX」はどんなものに使われているの?
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一般消費財から産業資材まで、紙製品、プラスチック製品のあらゆるアイテムがLIMEXで代替することが可能です。
一般消費財
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名刺・ショッピングバッグ・抗菌マスクケース・ペン・カレンダー・クリアファイル・メニュー表・食品容器・アメニティ用品など
名刺をLIMEXに変更するだけでも、SDGsの取り組みにつながり、企業のイメージも向上する点から、ヤフー・住友生命・snow peakなど、3,800社を超える企業でLIMEXが導入されています。
三菱鉛筆は、LIMEXを世界で初めてペンの軸材として実用化、「uni LIMEX」を販売しています。
メニュー表にLIMEXが導入している飲食店として、吉野家やスシローの全店舗などがあります。
アパレルブランドのSPINNS(スピンズ)では、商品を入れる買い物袋にLIMEXを導入、また、横浜銀行では、書類を持ち帰るショッパーにLIMEXを導入しています。
ゴーフード株式会社のデリバリー用の食品容器包装にも、LIMEXが採用されています。
産業資材
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LIMEXペレット・LIMEXシート・ハニカムボード(開発中)・物流資材(開発中)
この他、自動車部品や建築資材、建装材の代替に向けた開発も進めているようですので、「建装材開発」に関して、簡単にご紹介します。
【建装材開発】
大日本印刷株式会社(DNP)は、2018年11月、LIMEXを開発・製造・販売する株式会社TBMに出資し、これまでの建材関連ビジネスで培ってきた技術・ノウハウを活かし、LIMEXを使用した優れた耐久性とリサイクル性を両立させる建装材の開発を進めています。
特殊なハニカム構造(ミツバチの巣のような正六角形(柱)を隙間なく並べた構造)を形成しているため、軽さと強度を両立しています。
リサイクル可能な建装材であり、資源を最大限に活用し持続的に再利用することを目指しています。
DNPは、LIMEXを活用して、建装材などの生活空間分野や、自動車や鉄道車両の内装ボードなどのモビリティ分野のほか、各種印刷物や情報サービス用の紙の代替品など、さまざまな用途への展開を検討しています。
引き続き、LIMEXの普及に努めるとともに、DNPグループおよびパートナー企業と連携しながら、国内外でのエコシステムの確立など、社会課題を解決する価値の創出を推進しています。
(出典:DNP「環境配慮新素材「LIMEX」を使用した建装材を開」)
一般消費財から産業資材まで、既に多くの企業がLIMEXに注目し、導入しているようですね。
また、次なるエシカルな新素材の開発として、「Bio LIMEX」「Bio Face」も開発されています。
次なるエシカルな新素材「Bio LIMEX」・「Bio Face」
Bio LIMEX
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石灰石と植物由来樹脂を使用した、「Bio LIMEX」も開発されました。
ビニール袋や使い捨てのプラスチック製容器の使用が禁止されるなど、プラスチックを巡る法規制が各国で進んでいます。
LIMEXは、石灰石を主原料に石油由来樹脂と構成されていますが、石油由来樹脂をバイオ由来の素材に置きかえた「Bio LIMEX」を開発しました。
石油由来樹脂をほぼ使用せず、石油・水・森林資源の保全やCO2排出の削減に貢献し、安価な石灰石を主原料にすることで、原料コストの削減も実現します。
2019年6月に開催されたG20大阪サミットの運営品として、Bio LIMEX製のゴミ袋が採用されました。
(出典:TBM「石灰石と植物由来樹脂を使用した、Bio LIMEX」)
2030年までに、使い捨てのプラスチック包装を域内で無くし、全てを再利用、または素材としてリサイクルすることを目指す目標を欧州委員会は提唱しています。
この点においても、エシカルな新素材Bio LIMEXの開発は、SDGsに貢献しています。
Bio Face
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TBMとバイオワークスは、衛生的に繰り返し利用(リユース)ができ、再生可能な植物由来の原料、ポリ乳酸を使用した「Bio Face(バイオフェイス)」を開発しました。
Bio Faceの主原料であるポリ乳酸の糸は、健康な人肌と同じ弱酸性で抗菌作用を持ち、安全性と生体適合性を有しています。
「Bio Face」は洗って繰り返し利用することが可能であり、マスクの廃棄削減に繋がります。
(出典:bioworks「Bio Face」)
従来のマスクの多くは、ポリプロピレンなどの石油由来プラスチックが使用されています。
しかし、Bio Faceは再生可能な植物由来の原料、ポリ乳酸が使用されるエシカルな新素材のため、SDGsに貢献しています。
さて、冒頭でもお伝えしましたように、「LIMEX(ライメックス)」は、SDGsに貢献する革命的新素材として、世界から注目を集めています。
また、次なる新素材「Bio LIMEX」・「Bio Face」もSDGsに貢献しています。
しかし、「SDGs」の意味が良く分からないと、どのように貢献しているのか、お分かり頂けないと思います。
そこで、まずは、「SDGs」を説明し、その後に、「LIMEXとSDGs」の関りをご紹介します。
SDGsとは?
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SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称であり、「持続可能な開発目標」と訳されます。
また、「エス・ディー・ジーズ」と読まれます。
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた、国際社会共通の目標です。
このサミットでは、長期的な開発の指針として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、この文書の中核を成す「持続可能な開発目標」がSDGsとなります。
それでは、SDGsに掲げられている「持続可能な開発」とは、どのような開発なのでしょうか?
国際連合広報センターによると、「持続可能な開発」が下記のように定義されています。
「 将来の世代がそのニーズを満たせる能力を損なうことなしに、現在のニーズを満たす開発」
つまり、現在の人々の生活によって、未来における地球環境や人々が生活を営むが社会、そして、経済を破壊すような開発をしてはならないという事になります。
持続可能な開発を実現するには、地球上に住む全ての人々が協力し、この目標に向き合い、持続的に行動していくことがとても大切です。
また、2030年までに目標を達成するには、社会・経済・環境の3つの核となる要素を重要視していく必要もあります。
それでは、「持続可能な開発目標」とは具体的にどのようなものなのか、以下にご紹介します。
17のSDGs(持続可能な開発目標)
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①貧困をなくそう
②飢餓をゼロに
③すべての人に健康と福祉を
④質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに
⑧働きがいも経済成長も
⑨産業と技術革新の基盤をつくろう
⑩人や国の不平等をなくそう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任 つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑭海の豊かさを守ろう
⑮陸の豊かさも守ろう
⑯平和と公正をすべての人に
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
主に、政府や企業などが上記の目標達成に向けて多くの取り組みを行っていますが、今回ご紹介しているTBMは、LIMEXを通じ、どのようにSDGsに貢献しているのかを次にご紹介します。
LIMEXとSDGsの関り
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TBMの「LIMEX」は、SDGsにどのように貢献しているのでしょうか?
SDGs(持続可能な開発目標)を実現するための17のゴールの内、LIMEX事業は、以下の8つの目標に貢献しています。
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑧働きがいも経済成長も
⑨産業と技術革新の基盤をつくろう
⑫つくる責任 つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑭海の豊かさを守ろう
⑮陸の豊かさも守ろう
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
以上の中で、LIMEXの主な目標は、「⑫つくる責任 つかう責任」にあり、紙やプラスチックに変わる代替素材LIMEXを活用した商品を作ることで、SDGsの目標に貢献します。
その他は、影響を与える目標となります。
LIMEXを使用することで、8つの目標の貢献に繫がり、さらに新たな産業を生み出すことが可能です。
それでは、8つのSDGとLIMEXの関わりを見てみましょう。
8つのSDGとLIMEXの関わり
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LIMEXの主な目標
「⑫つくる責任 つかう責任」
石灰石を最大限に活用することで、他の希少な資源の使用量を削減。
石灰石を主成分とする LIMEXから、紙やプラスチックの代替商品を製造する点から、この目標に貢献します。
また、「リデュース」と「リサイクル」を可能にし、循環型経済(サーキュラーエコノミー)に貢献する数少ない素材でもあります。
紙代替による環境への貢献
「⑥安全な水とトイレを世界中に」
LIMEXは、その製造過程においてもほとんど水を必要とせず、水源を圧迫することはなく、従来の紙に比べ、ライフサイクルにおける水資源消費量を99%抑えることが可能です。
「⑬気候変動に具体的な対策を」
LIMEXは、その原材料調達や製造過程において発生する温室効果ガスが少なく、気候変動への影響を抑えることが可能です。
また、ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品のライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。
「⑮陸の豊かさも守ろう」
LIMEXの製造時には、原料として紙パルプを全く必要としないため、紙パルプの原料である樹木の伐採を回避することができます。
また、従来の紙に比べ、ライフサイクルにおける木資源使用量を99%抑えることが可能です。
プラスチック代替による環境への貢献
「⑬気候変動に具体的な対策を」
LIMEXの主原料である石灰石(炭酸カルシウム)は、通常の汎用プラスチックに比べ、原材料調達時と焼却時の温室効果ガス排出量を大きく削減することができます。
また、バイオマス由来樹脂を活用した、bioLIMEXであれば、焼却時の温室効果ガス排出量をさらに低減することができます。
「⑭海の豊かさを守ろう」
石灰石を主原料とするLIMEXによって従来のプラスチックを置き換え、海洋プラスチック問題の原因となっている石油由来樹脂の使用量を大幅に低減しています。
また、アップサイクルを推進し、使用後の回収インセンティブの向上を図っています。
加えて、生分解性LIMEXの開発を通じ、これまで使い捨て用途で使われてきたプラスチックの機能性を落とすことなく、競争力のある価格での代替素材の提供を目指しています。
LIMEX事業による社会への貢献
「⑧働きがいも経済成長も」
TBMは、2011年の東日本大震災で影響を受けた、宮城県白石市に最初の工場を立ち上げ、工場で働く従業員全員が地元在住で、地域に40以上の雇用を生み出しています。
また、2020年の竣工を控えている宮城県多賀城市の工場にも、同様に被災地支援への思いが込められています。
世界各地で調達が可能な石灰石を主原料とし、地産地消型のサプライチェーンを構築することで、これまで雇用機会の乏しかった地域にも働きがいのある仕事を創出することが可能です。
「⑨産業と技術革新の基盤をつくろう」
これまで産業化が進んでいなかった、水資源に乏しい地域や内陸部においても、LIMEXは製造可能です。
例えば、サウジアラビアでは、森林資源と水が不足しているために製紙産業が存在しませんでしたが、TBMは現地産の石灰石を用いて紙状の製品を生み出す「LIMEX」という新産業を生み出すことを目指しています。
また、TBMは強力な開発チームとともに、産業の発展に資するような発明を繰り返しています。
「⑰パートナーシップで目標を達成しよう」
日本では経済産業省などの政府機関からの補助金を受け、開発・生産設備を整備しています。
神奈川県や福井県鯖江市とも連携しながらアップサイクルの仕組みづくりを行っています。
国際的には、サウジアラビア産業クラスター帳等の政府機関、CSR Europe等の経済団体とも連携しています。
製品の環境負荷算定を東京大学沖研究室と共同実施するなど、大学との連携にも力を入れています。
国際NPOのCDPとは、パートナーシップを締結し、引き続き横断的な連携を模索しています。
(出典:TBM「SUSTAINABILITY」)
上記、「⑰パートナーシップで目標を達成しよう」に追記すると、株式会社TBMには、大日本印刷や伊藤忠商事、JR東日本スタートアップ、三洋化成工業など10社以上の大企業が出資しています。
また、建設業界では、前田建設工業とも協業しています。
このように、SDGsに貢献する事業を行う事で、大企業からの資金が調達しやすくなるメリットもあり、SDGsが注目される1つの要素となっています。
それでは、投資を受ける企業にとって、SDGsが大きな指標になっている理由を次にご紹介します。
SDGsに注目が集まっている理由とは?
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SDGsが注目される1つの理由として、2006年、当時の国連事務総長が金融業界に向け、責任投資原則(PRI)を提唱したことにあります。
ここで提唱されたのは、機関投資家(大規模な投資を行う企業・金融機関などの投資家)が投資をする際に、ESG(環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance))課題を反映させるという点です。
つまり、投資家は、企業への投資をする際に、その会社の財務情報だけをチェックするだけでは不足であり、「環境や社会への責任を果たしているか」を重視すべきだという事です。
日本では、2010年に世界最大級の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が(責任投資原則(PRI)に署名しています。
日本企業は機関投資家から、環境問題への取り組み、取り扱い商品の安全性、従業員の労働環境など、ESGの課題について適切な開示を求められるようになりました。
以上の経緯から、投資を受ける日本企業にとって、SDGsは大きな指標になっているのです。
LIMEXは世界中の投資家から注目を集めていますが、その理由は、上記機関投資家から求められている、環境問題への取り組み、取り扱い商品の安全性、従業員の労働環境など、ESGの課題にLIMEXが大きく貢献すると考えられているからです。
企業にとって、SDGsに取り組むことのメリットもご紹介します。
SDGsに取り組むことのメリット
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- 企業イメージの向上
SDGsの取り組みが消費者に知れ渡ることで、企業イメージの向上につながり、消費者は価格でなく、企業イメージだけで商品を選択する可能性が高まります。
また、企業イメージが良いことで、採用活動においても、優秀な人材が集まりやすくなります。
- 働きがいやモチベーションアップ
SDGs活動を進めることで、その企業で働く社員の働きがいやモチベーションアップにも繋がり、企業としての結束が強まる可能性もあります。
- 企業の生存競争に生き残る術となる
SDGsに取り組む企業が増えることで、取引先はSDGsに取り組む企業との取引を求めるようになり、SDGsに取り組むことが、企業の生存競争においての強みとなる可能性があります。
- 新事業へのチャンス
SDGsに取り組むことで、行政やNPO、異業種などこれまで関りのなかった機関や企業と繫がる可能性があります。
また、投資家は、現在SDGsに取り組む企業に出資する傾向にあるため、資金が調達しやすくなり、新事業へのチャンスにも繋がる可能性があります。
以上のように、SDGsに取り組む事での企業へのメリットも多く、現在、多くの企業がSDGsを意識した事業を展開しています。
もっとこの活動が広まり、そして実践する企業が増えることで、環境問題への意識が高まっていけば嬉しいですね。
まとめ
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「LIMEX」は、SDGsに掲げられている「持続可能な開発」に貢献し、未来を見据えた研究を進め、広報活動を行っています。
今後、この日本発の新素材が、地球の環境問題解決の一つとなるよう、益々多くの企業や人々に受け入れられ、LIMEXの利用が拡大することに期待しています。
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