古代インカの高栄養価作物「キヌア」が、美味しくサステナブルな究極のスーパーフードである理由を徹底解説
とくにすぐれた栄養価を持つキヌアは、近年注目されている食べ物です。スーパーフードとよばれるキヌアには、一体どのような特徴があるのでしょうか?みなさんに、ご紹介させていただきます。
飢餓の無い未来へ導いてくれる穀物
キヌアの原産地であるボリビアは、南アメリカに位置する日本の3.3倍の面積を有する国です。
ボリビアの観光名所として世界的に有名な、天空の鏡ともよばれる絶景ポイント「ウユニ塩湖」は、塩分濃度が高い広大な塩原です。
塩分濃度が高いため、本来作物を育てるのが難しい不毛の大地なのですが、キヌアは、このような厳しい環境下でも育つ、たいへん希少な作物なのです。
標高3,600メートルものボリビアの高地でも、栽培可能な作物であるキヌアのもつメカニズムとは、一体どのようなものなのでしょうか。
日本にある国立研究開発法人 国際農林水産業研究センターでは、厳しい自然環境に適応するキヌアのメカニズムを明らかにするべく、研究・開発が行われています。
また、急激な気候変動や人口増加の進む地球上でも、常に安定した収穫量が確保できるよう、品種の改良も進んでいるようです。
品種が改良され、人々のニーズに答えるキヌアが生まれれば「飢餓の無い未来」が実現するかもしれません。
キヌアは、持続可能でサステナブルな穀物でもあるのです。
キヌアの種類
キヌアには、野生のほか、栽培種など、全部で3,000を超える種類や生態系のものが存在します。
品種によって色が異なるのが特徴で、よく見かける白色のほかにも、黄・黒・オレンジ色のキヌアが存在しますが、栄養価については、どれもほとんど同じといえるでしょう。
また、キヌアは、生産地域の環境によって大きく5つのカテゴリーに分布されます。
- 塩地のキヌア:高度約3,000m、年間降水量が250mmから400mmの塩原で育つ
- 渓谷のキヌア:海抜2,300~3500m、年間降水量が700mmから1,500mmの渓谷で育つ
- 高地のキヌア:高度3,000m、年間降水量が400mmから800mmの高地で育つ
- 海岸のキヌア:海抜500mまで、年間降水量800mmから1,500mmの海岸で育つ
- 亜熱帯のキヌア:高度1,500m~2,3000m、年間降水量が1,000mmから2,000mmの亜熱帯で育つ
なお、キヌアを栽培した場合には、種まきから成熟するまでにかかる期間は、およそ5~6ヶ月です。
世界各国で栽培されているキヌア
現在、キヌアは、世界100ヶ国以上の国で栽培されています。
日本国内でも、山梨県や北海道でキヌアが栽培されているようですが、日本で流通しているキヌアのほとんどが、輸入品です。
キヌアの生産・輸出国は、原産国のボリビアが世界一位で、次いで、ペルーとエクアドルが続きます。
主要輸入国は、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ドイツが中心となっています。
キヌアがもたらす身体への効能とは
キヌアを摂取することによって、もたらされる効果は、以下の通りです。
- 食物繊維が多く含まれているため、便秘解消に効果的
- 鉄分が含まれるため、貧血の予防に効果的
- 水分を吸収してカサ増しされるため、少量で満腹感が得られ、ダイエットに効果的
- ビタミンB2やB6が、脂質やタンパクの代謝を促してくれるため、体内に脂肪が蓄積されにくくなる
栄養価が高く、ヘルシーなキヌアは、ダイエット中の方にもオススメの食材なのです。
キヌアの購入
★お米と一緒に炊いたり、サラダやヨーグルトのトッピングとしてもオススメの【希少な有機JAS認定キヌア】のご購入は、こちらからどうぞ。
まとめ
優れた栄養価をもち、厳しい自然環境の中でも育つ「キヌア」は、スーパーフードとして今、とくに注目されている食材です。
味にクセがないため、白米に混ぜて炊いたり、サラダのトッピングや、スープに入れるなど、いろいろな食べ方のアレンジができるのもウレシイですね。
NASAの宇宙食としても採用されるなど、世界が認めるサステナブルなスーパーフードであるキヌアを、皆さんもぜひ、ご賞味ください。
参考サイト:キヌアを知るなら必読!国連が答える25の質問
ハッピーキヌアヴィーガンメディアのこちらの記事も、ぜひご参考になさってください。