アパレル産業の闇を映す新作映画「SLAY(スレイ)」

アパレル産業の闇を映す新作映画「SLAY(スレイ)」

アパレル産業の残酷な動物虐待の闇にフォーカスした長編ドキュメンタリー映画「SLAY」。公開日未定の注目の映画について、ご紹介します。

aimi
2022年07月11日
アパレル産業の闇を映す新作映画「SLAY(スレイ)」

動物虐待とファッション産業における動向


近年、ファッション業界では、毛皮の生産に関わる残酷な習慣を非難する消費者の声を受け、徐々に毛皮から距離を置き始めているブランドが増えつつあります。

 

ニーマン・マーカス、ノードストローム、サックス・フィフス・アベニュー、メイシーズなどの大手高級小売店は、過去2年間に毛皮の販売を禁止しており、ノードストロームは動物の皮も含めています。

サンローランやドルチェ&ガッバーナなどの高級ブランドも、コレクションから毛皮を禁止しています。

 

これは、ヴィーガンのグラミー賞受賞者ビリー・アイリッシュが、毛皮の使用を中止することを条件に、メットガラでオスカー・デ・ラ・レンタの服を着ることに同意した出来事が大きな要因となっています。

 

ファッションブランド以外にも、2021年、ファッション誌『ELLE』は、世界最大の毛皮生産国である中国を含む世界45のエディションと46のウェブサイトにおいて、毛皮を用いたいかなるファッションの掲載を禁止することを発表しました。

 

また、世界最古の毛皮オークションハウスであるコペンハーゲンファーは、2020年11月に3年以内の永久閉鎖を発表しました。

その約1年後、イタリア上院の予算委員会は、イタリアに残る10カ所のミンクの毛皮農場を閉鎖する修正案を承認しました。

毛皮は、人獣共通感染症(Zoonotic Diseases)とも深い関係があると言われています。

そのため、特にCOVID-19のパンデミック発生時には、多くの国がCOVID-19の蔓延を食い止めようと毛皮の生産を禁止しました。

 

2020年7月までに、オランダだけでも100万頭のミンクがウイルスの拡散を食い止めるために殺処分され、同年9月には、世界第3位の毛皮生産国であるポーランドが毛皮養殖の禁止を決議しました。

それに続いてフランスがミンクの毛皮養殖を正式に禁止。

その後、多くのヨーロッパ諸国がこれに続き、2021年6月にはイスラエルが世界で初めて毛皮の販売を禁止しました。

 

革が破壊するアマゾン


レザーに関して言えば、大手ファッション小売業者やブランドは、毛皮ほど早いスピードで革製品を手放そうとはしておらず、立法措置も最小限にとどまっています。

しかし、レザーの生産は、アマゾンの熱帯雨林の破壊につながると言われています。

 

研究団体Stand.EarthのデータをもとにSlow Factoryがまとめたレポートでは、Zara、Adidas、Clarks、Asicsなど、100以上のファッションブランドが森林破壊に関連しているとされています。

その中には、ZARA、Adidas、Clarks、Asicsなど、100社以上のファッションブランドが森林破壊に関与していると記されています。

 

「SLAY」は、このような隠れたつながりやグリーンウォッシングを明らかにすることで、消費者が自分たちの決断が世界に与える影響についてより深く理解できるようにしたいという想いが込められています。

 

まとめ

「SLAY」の予告編では、

「動物がファッションの中に紛れ込むことは間違っています。しかも、それは意図的に隠されているのです。」

「この業界は、自分たちがしていることを社会に理解してもらいたくないのです。」

と語られています。

 

ファッション業界に焦点を当てたドキュメンタリー映画。

アパレル、畜産、酪農などの巨大な産業の闇を照らし出すには、同時に大きなリスクを背負うことにもなります。

 

レベッカ ・カペリ監督が伝えたいこと、製作関係者たちの想いや貴重な取材と調査の記録が詰まった「SLY」。

この映画をきっかけに動物虐待とファッションの関係性に疑問を持ち、またはより深く考える機会になることは間違い無いでしょう。

 

引き続き映画の公開情報が待ち遠しいですね。

 

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