スターバックスもプラントベースミルクの変更を無償化に!イギリスから
スターバックス発祥のアメリカそして日本よりも先に、ヴィーガン大国イギリスのスターバックスがついに植物性ミルクに変更の際にかかるカスタマイズ料金を廃止にすることを決定しました。今回の決定に至った背景を紹介します。
しかし、そのためには、追加料金を支払わなければなりませんでした。
今年に入り英国スターバックスは、他国に先駆け、植物性ミルクへの変更を無料にするとのニュースを発表しました。
英国スターバックスの決定
ここ数年において植物性ミルクが欧米ではもはや当たり前の飲み物となり、英国では大手コーヒーチェーンのスターバックスに対して、植物性ミルク変更の際にかかる追加料金(0.40ポンド)に対する不満の声が上がっていました。
その声に反応してか、英国スタバは、英国全土にあるスタバ全ての1,020店舗で追加料金を廃止することをついに決定。
このニュースは、乳製品に反対するデイリーフリー擁護団体Switch4Good(スウィッチフォーグッド)によって流された、スタバが変更料金を廃止した、というデマの直後に発表されました。
このグループは、スタバに植物性ミルクへに変更の際にかかる追加料金廃止に向けての圧力をかけるため、そして*ダイエット人種差別の意識を高めるためにこのデマを流したそうです。
*ダイエット人種差別:いくつかの研究によると、**BIPOCの人々は乳糖不耐症の影響を受けている可能性が非白人よりも高いと示唆している。
**BIPOC(バイポック):Black, Indigenous, and People of Color(黒人、先住民、有色人種)の略で、個人ではなく集団を指す言葉で、今まで非白人として無いものとされてきた多様な文化を尊重するための言葉です。
英国スターバックスの新ヴィーガンメニュー
英国スターバックスは、3つの新しいオーツラテを含む、いくつかの乳製品を含まないメニューオプションも発表しました。
新しいメニューのうち2つは嬉しいことにヴィーガンメニュー。ストロベリー&バニラオートラテとダークココア&オレンジオートラテ。そして三つめの新メニュー、ヘーゼルナッツベースのラテには、蜂蜜が含まれています。
そしてフードメニューにも、英国の植物性代替肉メーカーThe Vegetarian Butcher’s(ベジタリアンブッチャー)のヴィーガンマグロで作られる、Tu’NAHサンドイッチが新たに仲間入り。
他にも、ピーカン&キャラメルブラウニー、キャロットケーキ、チョコレート&キャラメルマフィンなどの、植物ベース由来の素材からできているメニューが新たに加わっています。
地球環境に優しいスターバックスオートラテ
植物性ミルク変更の際にかかる追加料金を廃止し、より多くのオーツミルクベースの飲料を導入するというスターバックスの選択は、消費者だけでなく地球にとっても有益なことです。
国連食糧農業機関によると、畜産は世界の温室効果ガス排出量の14.5パーセントを占めています。温室ガスを排出するのみではなく、家畜を育てるに土地の利用や水資源などの自然資源も大量に消費します。
オックスフォード大学の研究に基づくBBC気候計算機によると、1日に1杯の牛乳を飲むためには、年間45,733リットルの水が使用されるとの計算になり、1日に1杯のオーツミルクに対しては、年間3,512リットルの水が必要との計算になるそうです。
スタバは以前に、乳製品が環境に与える影響を明言しています。昨年、CEOのKevin Johnson(ケビン・ジョンソン)は、植物性ミルクはスタバにおけるの持続可能性への取り組みの解決案になるかもしれないとアメリカメディアに話しています。