低カロリーで甘い「甘味タンパク質」とは?甘味タンパク質を使った製品もご紹介

低カロリーで甘い「甘味タンパク質」とは?甘味タンパク質を使った製品もご紹介

砂糖の2000倍も甘いのに、低カロリーで血糖値への影響が少ないヘルシーな甘味料「甘味タンパク質」が、砂糖の代替品として注目されています。腸や地球環境にやさしい甘味タンパク質を、皆さんにご紹介させていただきます。

ハッピーキヌア編集部
2023年02月21日
低カロリーで甘い「甘味タンパク質」とは?甘味タンパク質を使った製品もご紹介
砂糖のたっぷり入った甘いスイーツやドリンクなど、糖分の多い食事、知らず知らずのうちに摂り続けていませんか。

しかし、日常的に砂糖を過剰摂取していると、生活習慣病発症のリスクが高まりますし、肥満の原因にもなります。

 

それでも「甘いものを我慢するのはストレスだし、無理」という皆さんに、朗報です。

アメリカ・カリフォルニアの企業「Joywell Food,Inc」が、砂糖の代わりになる「甘味タンパク質」の開発・製造に成功しました。

 

今回は、低カロリーで甘い、健康維持やダイエットの味方「甘味タンパク質」と「Oobliチョコバー」を、ご紹介させていただきます。

 

甘味タンパク質とは

甘味料として作用し、タンパク質のように消化される「甘味タンパク質」は、2014年に設立されたアメリカ・カリフォルニアのフードテック企業「Joywell Food,Inc」によって、開発・製造されています。

甘味タンパク質の詳細について、これから説明させていただきます。

 

甘味タンパク質の材料と特徴

甘味タンパク質は、ベリー類などの特定のフルーツから抽出されたタンパク質を精密発酵させて作られたものです。

 

また、甘味タンパク質には、以下のような特徴があります。

 

  • 砂糖の2000倍甘い
  • 低カロリー
  • 血糖値への影響が限定的

 

果物由来の成分でできているため、腸に悪影響を与えず、口にしても変な後味が残りません。

甘味料のように作用し、タンパク質として体内で消化されます。

 

従来の人工甘味料との違い

近年、摂取カロリーを抑えることを目的として、砂糖の代わりとなる人工甘味料が開発・製造されてきました。

 

しかし、従来の人工甘味料は、太りにくく低カロリーではあるものの、味覚障害を引き起こしたり、脳の神経伝達物質への影響などの恐れも指摘されています。

また、人工甘味料は、清涼飲料水やダイエット飲料などに入っていることが多いため、過剰摂取にならないよう注意が必要です。

 

自然由来の原料から作られている甘味タンパク質は、腸内細菌群に悪影響を与えることもありません。

低カロリーで血糖値への影響が少なく、ダイエットや健康維持にも効果が期待できるのが、甘味タンパク質の持つメリットともいえるでしょう。

 

精製された砂糖はヴィーガンではない

白砂糖は、残念ながらヴィーガンではありません。

 

砂糖の原料となるサトウキビから精製糖を作る際、まずサトウキビの茎から果肉や果汁を抽出し、ジュースにします。

その後、サトウキビジュースをろ過し、牛などの動物の骨炭を使って漂白され、白く精製されたものが白砂糖になるのです。

 

ただし、未精製のブラウンシュガーは、ヴィーガン食品です。

 

砂糖が環境破壊の原因に?

主に砂糖の原材料となっているのは、サトウキビです。

世界最大の砂糖生産国のブラジルでは、サトウキビの栽培がさかんに行われています。

 

近年、サトウキビの栽培地域の拡大が、熱帯雨林アマゾンの森林破壊の一因となっていることが問題視されています。

 

日本でも、九州から沖縄にかけての南西諸島を中心に、サトウキビによる環境破壊が起きています。

サトウキビの栽培で使用される過剰な化学肥料の成分が、海水や地下水に流れ込むことによって、富栄養化(海中のリンや窒素などが過剰になること)が引き起こされました。

 

その結果、海の生態系の破壊され、サンゴ礁や海中生物が大きなダメージを受けたのです。

現在では、サトウキビに与える肥料をできるだけ減らす「サトウキビカレンダー」の普及など、環境保護対策も行われていますが、砂糖の生産は、環境破壊の原因にもなっているのです。

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