UAEにて禁止になる使い捨てプラスチック|世界の動向を徹底解説
UAEは2024年から使い捨てプラスチック袋を完全に禁止するというニュースが入ってきました。このようなプラスチック禁止は、ほかにもインドやカナダなど全世界で着々と広がっています。日本では「レジ袋の有料化」が導入され、やっと当たり前になってきたかなというところ。その一歩先を行く「プラスチック禁止」です。
このようなプラスチック禁止は、ほかにもインドやカナダなど全世界で着々と広がっています。
日本では「レジ袋の有料化」が導入され、やっと当たり前になってきたかなというところ。
その一歩先を行く「プラスチック禁止」です。
地球環境により良い暮らしを求めて、着実に進んでいる脱プラスチックの流れはここから加速すると予想されています。
話題になっているアラブ首長国連邦のニュースと合わせて、他の国での導入状況についてもご紹介していきます。
目次
2024年から使い捨てプラスチックを禁止するUAE
中東の国であるアラブ首長国連邦は、国を挙げてプラスチック使用料を減らすべく、大きなかじ取りをし始めました。
2024年にはプラスチックバッグを禁止、さらに2026年には本格的にプラスチックアイテムを禁止するという目標です。
2023年に発表された2024年の脱プラスチックバッグ
アラブ首長国連邦では2024年1月1日から、使い捨てプラスチックバッグを完全に禁止するという法令が出ました。
使い捨てのプラスチックバッグを輸入すること、製造すること、使用することが禁止と明記されています。
この法令が導入される背景には、見て見ぬふりのできないプラスチックの環境問題があります。
できるだけ環境汚染を減らそうと「レジ袋の有料化」を早くに取り入れていたアラブ首長国連邦ですが、2024年からは使用禁止に切り替えることとなりました。
すでにレジ袋の90%削減に成功したアブダビ
実はアラブ首長国連邦の一首長国であるアブダビでは、2022年6月からレジ袋の禁止が始まっています。
禁止条例が出てから半年後には、すでに90%以上のレジ袋が削減されたという驚異的な数値を叩き出し、メディアでも話題になりました。
この大成功の背景には、メディアを通じて一般消費者によりサステナブルなエコバッグを使うようにと繰り返し訴えかけた点が大きいといわれています。
すでに大きな結果を残しているだけに、2024年以降の脱プラスチックの動向は期待ができそうです。
2026年には本格的に脱プラスチックを目指す
アラブ首長国連邦が目を付けたのはプラスチックのレジ袋だけではありません。
まずは2024年にプラスチックバッグを禁止しますが、すでに2026年には脱プラスチックに向けて、もう一歩踏み込むと発表しています。
プラスチック製のカップ、プレート、フォークやスプーン、食品用容器なども禁止するとあります。
テイクアウトやデリバリーの際に使っている容器などが、一斉に禁止されるイメージです。
さらには、綿棒やおしりふき、風船などのアイテムもリストアップされていて、メディアの注目を集めています。
この「使い捨てプラスチックの禁止令」を受けて、ここから数年の間に、繰り返し使えるタイプのものに切り替えたり、環境にやさしい素材のものを導入するよう各業界が迫られています。
アラブ首長国連邦が脱プラスチックを進める理由
アラブ首長国連邦がここまで積極的にプラスチックの禁止に乗り出している理由とは何があるのでしょうか。
それは「2050年までにカーボンニュートラルを達成する」と大きな目標があるからです。
さらにアラブ首長国連邦は、2023年のCOP28(気候変動枠組条約締約国会議)の開催国に選ばれています。
環境問題について話し合うサミットの主催国として、できるだけ多くの取り組みをアピールしたいというのもあるのでしょう。
注目されているCOP28のオフィシャルサイトはこちらからアクセスできます。