海外のヴィーガン先進国で反響を呼んだ、テレビコマーシャル4選
ヴィーガニズムや動物の命について考えるきっかけにもなる、ヴィーガン関連のコマーシャルを4つ厳選してご紹介していきます。
特に動物性食品の生産は、気候変動といった地球環境に大きな影響を及ぼします。
※動物性食品の生産(畜産業)が気候変動に与える影響はこちらの記事を併せてご覧ください。
ヴィーガンはもはや個人の問題だけではなく人類が地球で暮らしていくために必要な選択肢になりつつあるのです。
ヴィーガンを実践する人が増え、動物保護や環境問題の解決策として注目される中、世界ではヴィーガン関連のコマーシャルも増えています。
この記事では、ヴィーガン関連のコマーシャルを4つピックアップしてご紹介します。
1. Veganuary
まず最初にご紹介するのは、Veganuaryのコマーシャル。
Veganuaryはイギリス発、1月の1ヶ月間ヴィーガン生活を送るというキャンペーンです。
参加者は毎年増えており、2022年には600,000人以上が参加しました。
そんなVeganuary初のテレビコマーシャルがこちら。
フォーカスグループが2択の質問に答えていくというもの。
「野菜か肉か?」という質問に対し、野菜と答えた人には生野菜が、肉と答えた人には偽物の生肉が投げられます。
野菜を選んだ人は生野菜を投げられても笑顔でキャッチ。
しかし、肉を選んだ人は投げられた肉をかわし、嫌悪感を示しています。
肉の方がいいと答えた人が肉を手に取ることすら嫌がっている様子を映し出した後に、「Follow your instint(直感を信じて)」というメッセージが表示されます。
突然肉を投げられると身体は直感的に拒否反応を起こしてしまう。
その直感を信じてみようというメッセージでヴィーガンを宣伝するユニークなコマーシャルです。
2. Quorn
次にご紹介するのは、肉の代替食品ブランド「Quorn」のヴィーガンスライスハムのコマーシャル。
女性がこの新製品を使ったサンドイッチを食べようとすると、ナレーターが「こんなに美味しいのに、なぜ代替品選ぶの?」と言います。
カメラがズームアウトすると、このナレーターが豚のパペットであることが分かります。
ヴィーガン肉は動物の肉の代替品であるという認識が一般的ですが、このコマーシャルでは「本物の肉がヴィーガン肉の代替品である」と表現しています。
さらに、このコマーシャルには豚以外にも鶏、牛が登場します。
擬人化された動物たちは、視聴者に美味しいヴィーガン肉という選択肢がある中で動物の肉を選ぶ理由を問います。
擬人化された動物が登場するというのは一般的な食肉業界の広告によくある手法です。
本来動物を食べることを促す広告に使用される手法を巧妙に取り入れ、「美味しいハムを食べるのに動物を殺す必要はない」というメッセージを表しています。
出典:New Vegan Meat Commercial Might Be the Best Ever | VegNews