ヴィーガンと環境問題|畜産業が地球温暖化に与える影響はどれくらい?

ヴィーガンと環境問題|畜産業が地球温暖化に与える影響はどれくらい?

畜産業による地球温暖化をはじめとする気候変動への影響を詳しくご紹介。SDGsの目標の1つにもある「気候変動に具体的な対策を」にヴィーガンであることで貢献できる理由や地球温暖化以外で畜産業が影響している環境問題についてもご紹介します。

ハッピーキヌア編集部
2021年03月08日
ヴィーガンと環境問題|畜産業が地球温暖化に与える影響はどれくらい?

畜産業が影響するその他の環境問題

水資源ウォーターフットプリント

ウォーターフットプリントとは、商品・製品の生産から消費、そして廃棄の過程で使用された水の総量を測定する指標の事です。

また、水消費量だけでなく、水消費地についても分析し、環境への影響削減や貴重な水資源の利用へと繋げることも含まれます。

 

Water Footprint Networkによる「農作物と動物製品のウォーターフットプリント:比較」をご紹介します。

 

畜産物の生産と消費の増加が予測されていることから、世界の淡水資源にさらなる圧力がかかる可能性が高いです。

ウォーターフットプリントの大きさや特徴は、動物の種類や生産システムによって異なります。

  • 肉牛・・・15,400 ㎥ /トン
  • 羊・・・10, 400㎥ /トン
  • 豚・・・6,000 ㎥ /トン
  • 山羊・・・5 ,500 ㎥ /トン
  • 鶏・・・4,300 ㎥ /トン

※世界平均

以上のように、肉牛のウォーターフットプリントは他の動物よりもはるかに大きくなります。

 

また、鶏卵の世界平均ウォーターフットプリントは3,300 ㎥ /トンであり、牛乳のウォーターフットプリントは1,000 ㎥ /トンです。

 

製品のトン当たりのウォーターフットプリントは、一般的に「畜産物」の方が「作物」よりも大きくなります。

また、カロリーあたりのウォーターフットプリントを見ても同様です。

 

牛肉のカロリーあたりの平均的なウォーターフットプリントは、穀類やでんぷん質の根菜類に比べて20倍も大きくなります。

たんぱく質に必要な水の量を見てみると、牛乳、卵、鶏肉のたんぱく質1gあたりのウォーターフットプリントは、豆類の約1.5倍であることがわかっています。

 

牛肉の場合は、たんぱく質1gあたりのウォーターフットプリントが豆類の約6倍となっています。

脂肪の場合、バターは脂肪1グラムあたりのウォーターフットプリントが比較的小さく、油糧作物の場合よりもさらに低くなります。

 

しかし、他のすべての動物性食品は、油糧作物と比較して、脂肪1gあたりのウォーターフットプリントが大きくなります。

淡水資源の観点からは、畜産物よりも農作物を通じてカロリー、たんぱく質、脂肪を得る方が効率的です。

(出典:Water Footprint Network「Water footprint of crop and animal products: a comparison」

 

動物由来の食品を摂取しないヴィーガンは、動物性たんぱく質の代わりに、良質な植物性たんぱく質を含む食品を上手に利用しています。

詳しくは、「良質な植物性のたんぱく質を多く含む食品」・「たんぱく質が多い野菜」の記事を参考にしてください。

 

また、上記で述べられているように、牛肉のたんぱく質1gあたりのウォーターフットプリントは、豆類の約6倍となっています。

そのため、低カロリー・低脂肪でありながら、高たんぱくである「大豆ミート」は、バランスよくお料理に活用することで、優れた代替肉となりますので、試されてはいかがでしょうか?

 

「大豆ミート」はヴィーガンのお料理の幅を広げるのに役立ちますので、以下の記事も参考にしてくださいね。

 

森林破壊

WWFによると、大規模な牧畜は、事実上すべてのアマゾンの森林破壊の第一の原因であり、現在の森林破壊の80%を占めています。

牛の放牧による森林破壊だけでも、毎年3億 4,000 万トンの炭素を大気中に放出しており、これは現在の世界の温室効果ガス排出量の3.4%に相当します。

 

また、Greenpeaceによると、「アマゾンのほぼすべての国では、牛の放牧とその飼料に必要な大豆栽培が森林破壊の最大の原因となっている」と述べられています。

大豆の約90%は、肉や乳製品を生産するための飼料として使用されています。

 

世界的に見ても、牛の放牧による森林破壊は、毎年3億4000万トンの炭素を大気中に放出しており、これは世界の温室効果ガス排出量の3.4%に相当します。(上記と重なります)

そのほとんどがアマゾン地域から排出されています。

 

2009年、グリーンピースは「Slaughtering the Amazon」と題した画期的な3年間の調査を発表しました。

同年、ブラジルの大手食肉加工業者は、森林伐採、奴隷労働、先住民族の土地への侵略を廃止することを、家畜協定で約束しました。

 

この報告書とその後の約束は、アマゾンでの牛の生産をめぐるより一層の精査を促したが、家畜協定はまだ完全には実施されていません。

家畜協定が履行されていないことやその他の要因により、牛は森林や自然の生態系にとって大きな脅威であることに変わりはないと言えます。

(出典:Greenpeace「Agribusiness & Deforestation」

 

ヴィーガンが避けることもある「パームオイル」も世界で最も生物多様性の高い森林の森林破壊の主要な推進力であり続けています。

詳しくは、ヴィーガンがパームオイル・パーム油を避ける理由|代替品も紹介を参考にしてください。

 

まとめ

畜産業が地球温暖化をはじめ、水資源や森林破壊にまで、その環境問題を拡大させている事がお分かり頂けたと思います。

畜産業の産物である、お肉や乳製品、卵を摂らないヴィーガンになることは、少し大げさに言えば「地球を救う」事にも繋がると言えるでしょう。

 

ただし、急にヴィーガンになり全てのお肉を控える事は難しいですから、環境問題に特に影響を与えている「牛肉」の消費を抑えることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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