食品・フードロスを減らすアクション7選|エシカルな取り組みを実践しよう
世界的に深刻な問題になっている「フードロス」。少しでも食品の廃棄を削減するために、私たちが簡単にできる行動を7選ご紹介します。個人のちょっとした心がけが、地球環境の保護に繋がります。食に気を使うヴィーガンの私たちも今一度、食生活を見直してみませんか。
環境問題に目を向けているヴィーガンの方や、エシカル消費を心がけている方にとっては、注目せざるを得ない問題と言えるでしょう。
フードロスを減らす対策に今から取り組もうと考えている方はもちろんのこと、対策を既に行っているという方にも、新たに知ってもらいたいアクションがたくさん存在しています。
この記事では、フードロスを減らすために私たちが今すぐできるアクションを7選ご紹介します。
フードロスとは
「フードロス(食品ロス)」とは、まだ食べられるのにも関わらず、廃棄されてしまう食品のことを指します。
農林水産省の発表によると、平成29年度の推計値で、日本のフードロスの量は年間612万トンにも及んでいます。(出典:農林水産省ホームページ)
これを日本人一人当たりの量に換算すると、1年で約48kg、一日ではお茶碗一杯分のご飯を捨てているということになります。
一見、大したことのない量に感じてしまうかもしれませんが、日本人「全員」が、「毎日」捨てていると考えると、とてつもない量になることは容易に想像できますよね。
フードロスは、食品関連事業者から発生する「事業系食品ロス」と、一般家庭から発生する「家庭系食品ロス」に分けることができます。
お客さんの食べ残しが高い頻度で発生する飲食店や、商品を大量に発注している小売店を想像すると、事業系食品ロスの方が家庭系食品ロスに比べてはるかに多いのではないかと想定する方が多いのではないでしょうか。
確かに、事業系食品ロスは家庭系食品ロスよりも多いものの、事業系食品ロスが328万トン、家庭系食品ロスが284万トンとなっており、全てのフードロスのおおよそ半分近くが家庭から発生したものであることが分かります。
事業系食品ロスの削減には、呼びかけなどのアクションは出来ても、直接的に関わっていくことはやはり難しいものです。
一方で、家庭系食品ロスの削減には、各家庭で今すぐにでも、自ら積極的に取り組むことができるアクションがたくさんあります。
具体的に、どのようなことに取り組めばフードロスの削減に繋がるのか、いくつか理由を踏まえてご紹介します。
フードロスを減らすアクション7選
1. 食べきれる量の食品を買う
食材を購入する時は、食べきれる量を買うようにすることが重要です。
「価格がいつもより安いから」、「あれば何かしらには使えるから」といった理由で、どんどん買ってしまっては、冷蔵庫が食材で溢れかえってしまい、結局食べきれずに廃棄せざるを得ない食材を生み出してしまうことになります。
備蓄をするにしても、節度ある量を守りましょう。
細かく買い物へ出かけることは、場合によってはそれ自体がエシカルでないこともありますが、まとめ買いするにしても日持ちがするものに限定するようにしましょう。
自宅にある食材をしっかり把握し、食べきれる分だけの食材を買い足すということを心がけましょう。
また、お店の商品は手前に賞味期限・消費期限が近いものが並んでいるので、陳列されている順番を崩さずに買うことが大事です。
賞味期限が近いものが売れ残ってしまっては、結局お店側が廃棄することになり、事業系食品ロスにつながってしまうからです。