ヴィーガンクロマグロがもたらす海のサステイナビリティ
カリフォルニアの若者3人が、ヴィーガンクロマグロを開発。いったいどんなマグロなのでしょうか?そして、そこから考える、海のサステナビリティとは?
目次
ヴィーガンクロマグロの味は?
クロマグロの味の特徴は、部位にもよりますが、うま味と、甘みのある脂が特長です。
これは、成分表を見てもわかるように、うま味成分である、グルタミン酸が豊富に含まれています。
エンドウ豆にも、ほぼ同程度のグルタミン酸が含まれています。
成分量としては、うま味の点でも、マグロとエンドウ豆はよく似ていることがわかります。
動物性の食品にしか出ない味、というものは、もちろんあります。
しかし、測定値上であれ、プラントベースで、栄養素や風味が近いもので作られたヴィーガンクロマグロ。
味も栄養も、充分に期待できると言えそうです。
参考:Veg News
ヴィーガンクロマグロから、海のサステナブルを考えてみる
漁獲量を制限することや、養殖量を増やすことも、種の保存の意味では、有効でしょう。
しかし、それらは結局、魚介類を捕獲し、消費することに変わりはないのです。
どんなに個体数が増えても、最終的には、今の問題に戻ってくることになるでしょう。
SDGs でも、海のサステナブルを目標としている
真の意味で、海のサステナブルとは、どういったことでしょうか。
SDGsにおける、17の目標のひとつに、「海の豊かさを守ろう」があります。
マイクロプラスチックや、海洋汚染の問題と並び、海洋資源の減少も、問題としています。
それぞれ個別の問題ではありますが、マイクロプラスチックを食べた魚は、どうなるでしょうか。
汚染された環境で暮らす魚は、どうなるでしょうか。
乱獲された魚は、どうなるでしょうか。
すべては繋がっています。どれもが、早急に解決しなくてはならない問題です。
私たちにできる、海のサステナブルのための取り組み
私たちが、必要なだけの漁獲量を確保するため、また、海洋生物を守るために、何ができるでしょうか?
Impact Foodのように、魚介類を捕獲することなく、食事を楽しめる製品を開発することも、そのひとつですよね。
資源を守ると、理想的な生態系を保つことができ、海全体が健康になります。
ヴィーガンクロマグロの、海洋資源を犠牲にしない取り組みは、海洋生物を、直接傷つけない方法です。
しかし、私たちは、そうした取り組みは、なかなかできないものです。
身近なことで、海を守るためにできることなら、すぐにいくつか思いつきます。
ごみを削減することは、海に限らず、必要なことです。
また、海に出かけたときには、落ちているごみを拾って帰るといった行動も、心がけたいですね。
魚介類を食べる際には、食べられる分だけ購入しましょう。
ひとりひとりが、フードロスを減らすことで、必要な漁獲量は変わってくるでしょう。