「11月1日は世界ヴィーガンデー」と言われても、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
なんだか曖昧で、「どうすればいいの?」「特別な過ごし方でもあるの?」など、疑問が次から次へと出てくるかもしれません。
そこで今回は、「世界ヴィーガンデー」について分かりやすく説明し、また、その由来や過ごし方、海外での情報なども詳しくご紹介します。
今年の11月1日がいつもと違う1日となれば幸いです!
Contents
世界ヴィーガンデーとは?
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まず、「世界ヴィーガンデー」とは何か、その根本的な疑問を解決しましょう!
その前に、そもそも「ヴィーガン」とは何か、その定義を知っておくことも大切となりますので、以下にご紹介します。
「ヴィーガンとは、食物や衣類、またはその他の目的のために動物を虐げるあらゆる形態を、可能な限り、実行可能な範囲で排除しようとする哲学および生き方です。
ひいては、動物や人間、環境の利益のために、動物を含まない代替品の開発と使用を促進します。
食事の用語では、それは全体的または部分的に動物に由来するすべての製品を省く慣行を意味します。」
(引用元:vegansociety「Definition of veganism」)
上記を踏まえ、イギリスのヴィーガン協会は、「世界ヴィーガンデー」を以下のように説明しています。
「世界ヴィーガンデー(月間)は、ヴィーガン運動がどこまで進んだかを認識し、私たちの成功を振り返り、ヴィーガンライフスタイルがいかにアクセス可能で、有益であるかを強調する機会として、世界中で祝われるものです。」
(出典:vegansociety「World Vegan Month – this November」)
確かに、何かの機会がないと、ヴィーガン運動が世界中でどのように進んできているのか、またどのように社会に貢献しているかなど、認識することは難しいことです。
そういった意味でも、記念日を設立し、一度立ち止まって「ヴィーガン」について考えることは、有意義かつ大切だと感じます。
それでは、どのように設立されたのか、その由来を次にご紹介します。
世界ヴィーガンデーの由来は?
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まず、「ヴィーガン」という用語は、1944年にイギリスのヴィーガン協会(The Vegan Society)が創設された際に命名されました。
このヴィーガン協会が発足50周年と、「ヴィーガン」および「ヴィーガニズム」という用語の造語を記念して、当時イギリスのヴィーガン協会の会長であったルイーズ・ウォリスによって1994年に設立されたのが、世界ヴィーガンデーです。
ルイーズ・ウォリスは、協会が1944年11月に設立されたことは知っていましたが、正確な日付がわからなかったため、11月1日に行うことになったようです。
日本でも、ヴィーガニズムの運動は年々拡大を遂げ、その知名度は上がってきていますが、ヴィーガンの歴史は意外に古いものだったことがお分かり頂けたと思います。
世界ヴィーガンデーの過ごし方は?
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「世界ヴィーガンデー」については分かっても、「どのように過ごすべきか」と、まだ疑問は残っていると思います。
そこで、「世界ヴィーガンデーの過ごし方」についてもご紹介します。
結論から言いますと、特別な事をする必要はありません!
ただ、先にご紹介した通り、立ち止まって「ヴィーガン」について考える日であるため、ちょっと「ヴィーガン」について意識して過ごしたいものです。
例えば、「この日だけでもヴィーガンフードにしてみよう!」という感じで十分です。
ただ、世界中で開催される世界ヴィーガンデーでは、セミナーや展示会、公開討論、ワークショップなどが行われることが多いようです。
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参考として、以下にいくつかのご提案を紹介しますので、なんらかのヒントとなれば幸いです。
- ヴィーガンライフスタイルに興味ある方は、イベントに参加、またはボランティアをする。
- 1日、または、1週間ほど、出来る範囲でヴィーガンフードを試してみる。
- 牧場を訪れたりして、動物と触れあってみる。
もし、ヴィーガンライフスタイルを提唱する側でしたら、アイデアを共有し、友人や家族にヴィーガニズムの重要性を伝えるのに最適な日になることだと思います。
具体的には、地域社会でヴィーガンへの関心を広めるために、 お気に入りのヴィーガンレシピをソーシャルメディアで共有する、小さくてもちょっとしたワークショップを開催するなど、可能性は無限です。
自分だけ、またヴィーガンに関心がある人たちと、出来ることは色々あると思いますが、「イベント」があれば行ってみたい方もいらっしゃると思います。
そこで、日本国内で行われる「世界ヴィーガンデー」のイベントを次にご紹介します。
世界ヴィーガンデー、日本で行われるイベントを紹介!
残念ながら、今年はコロナウイルスの影響もあり、以下の1つしか見つかりませんでしたが、興味のある方、近くにお住まいの方はお出掛けしてみてはいかがでしょうか。
WORLD VEGAN DAY in KUROISO
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- 開催場所:栃木県那須塩原市豊町8-39、那須塩原市(旧黒磯市)にある「HIKARISHOKUDO」
- 開催日:11/01(日)
詳細はまだ明らかになっていないところもありますが、ヴィーガンのお店の屋台や、映画「アイボリー・ゲーム(象牙の密売ネットワーク現場に潜入した衝撃のドキュメンタリー)」の上映などのイベントが開催されるようです。
- 映画の開催場所:HIKARI SHOKUDO
- 映画の上映日時:11/1(日) 18:00開場 19:00上映開始
なお、映画の料金は無料ですが、事前に申し込みが必要なようです。
(出典:hikarishokudo「WORLD VEGAN DAY」)
過去に開催されたイベントなどはあるようですから、気になるヴィーガンのお店などありましたら、事前にお問い合わせされることをおすすめします。
世界ヴィーガンデー、海外での情報も紹介!
ヴィーガン発祥地・イギリスでの「世界ヴィーガンデー」の情報をご紹介します。
イギリスの 「Viva」は、 1994年に設立された、動物保護を主体に、ヴィーガンになることへの活動などを行っているイギリスの慈善団体です。
「動物の苦しみを終わらせ、環境を保護し、健康を改善するためにあなたが出来る取る行動は、ヴィーガンになることです。」
(出典:viva「about-us」)
このVivaは、「ビバ! ヴィーガンロードショー」を開催した最初の英国の慈善団体であり、ヴィーガンになることがいかに簡単で、前向きであるかを人々に示しました。
「ビバ! ヴィーガンロードショー」について、簡単にご紹介します。
「2004年10月に英国全土で最初にヴィーガンフェスティバル(以前はIncredible Veggie Roadshowsと呼ばれていました)を開催しましたが、それ以来、イベントには約10万人が参加し非常に成功しているイベントです。
イベントに参加した人たちが、ヴィーガンになったり、肉や魚、卵、乳製品の摂取量が大幅に減ったりと、人々に大きな影響を与え、何百万もの動物が救われました。
Viva!のヴィーガンフェスティバルは楽しく、明るいものであり、ヴィーガンだけでなく、肉を食べる人や肉を減らす人も対象としています。」
(出典:viva「Viva!’s Vegan Festivals」)
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このようにイギリスで影響力のある「viva」は、11月1日、世界ヴィーガンデーに、イギリスの一般市民に新しいチャレンジである「7 Day Vegan」に参加するよう呼びかけています。
「ヴィーガンを選択する際に、イギリス中、そして世界中の人々も加わってください! 動物、あなたの健康、そして環境のために一週間お試しください!」
「7 Day Vegan」に参加する一つの方法として、例えば、7日間ヴィーガンレシピをお試しすることが提案されています。
興味のある方は、以下のレシピを是非参考にしてください。
もちろん、7日間絶対に続ける必要はありませんし、3食ヴィーガンメニューにする必要もありません。
「毎週末だけヴィーガンデー」など、ストイックになりすぎず無理なく、ご自分のペースで進めるのがおすすめです。
また、ヴィーガン料理のイメージがつかない、なんだか難しそうという方は、ヴィーガン料理を提供しているレストランやカフェなどにお出掛けするのはいかがでしょうか。
「世界ヴィーガンデー」の海外の動き
他にもある、「世界ヴィーガンデー」の海外の動きをご紹介します。
南アフリカ共和国
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南アフリカのヨハネスブルグで開催されるイベントで、南アフリカのすべてのヴィーガンが楽しめるようにライブストリーミングされます。
チケットは、ライブイベントとオンラインイベントで別々に販売され、 詳細は近日発表予定のようです。
マレーシア
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マレーシアのヴィーガン、そしてマレーシアのベジタリアン協会の支援を受けて、首都クアラルンプールの賑わいのあるモールで開催されました。
ヴィーガンフードの試食や屋台、料理のデモンストレーション、スピーチ、フィットネスのデモンストレーションなどで構成された模様です。
ベラルーシ
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ベラルーシのイベントポスターです。
ヴィーガンフードの試食や屋台、ヴィーガン製品(美容・服など)などの販売や、スピーチなどで構成されていた模様です。
このように、ヴィーガンの動きは、世界中に広まっていることがお分かり頂けたと思います。
まとめ
近年、「ヴィーガン」という言葉がメディアなどで取り上げられることも多くなり、気になっていた方も多いと思います。
ただ、気になってはいたけれど、その内容を知る機会がなく、なんとなく先送りにされていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった方々が、「世界ヴィーガンデー」という、ちょっとインパクトのある響きに足を止め、その内容に耳を傾けてくださる、11月1日になれば幸いです。
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