アルコール・薬物依存との戦い、意外な味方はプラントベースダイエット!アメリカの研究で得られた成果とは
プラントベースの食生活が、リハビリ患者に自信を与える?今回は、プラントベースダイエットの、心に作用する一面を解説します。
そんなみなさんに、改めて伺います。
みなさん、心も体も、ポジティブで、健康ですか?
今回は、プラントベースの食事が、体だけではなく、心にとっても効果的であるという研究データをご紹介します。
この記事をきっかけに、ヴィーガンライフが、より前向きになることを願います。
目次
プラントベースダイエットが、依存症の味方に?
テキサス州オースティンで実施された、新しい研究結果が、興味深いものでした。
中毒、つまり、依存症と言える人にとって、プラントベースの食事は、
「対照群と比較して、回復力と自尊心の統計的に有意な増加を経験した」
というデータが得られたというのです。
研究のきっかけは、研究者の経験から生まれた
このプロジェクトの筆頭研究著者であった、アダム・シュッド氏は、自身が覚せい剤とアヘン中毒であったそうです。
そのリハビリの過程で、全ての食品を、プラントベースにしてみました。
そうすると、薬物依存症の回復を、大幅に改善するように感じたことを、観察しました。
さらに、彼のメンタルヘルスと、身体的な健康は、大幅に改善されました。
この、自覚できる感覚により、シュッド氏は、中毒と食事に関する、科学的調査を追求するようになりました。
どんな方法で検証されたのか?
シュッド氏は、認知症の専門家であるアイシャと、ディーン・シェルザイ氏、臨床研究者のタラ・ケンプ博士と協力しています。
彼らは、依存症の回復に対する栄養と栄養教育の効果を観察する、対照試験を実施しました。
結果はリハビリテーションプログラムの人々で観察しました。
そして、その結果、プラントベースの食事を選んだグループの人々は、おおむね、薬物依存症のリハビリテーションに、自信と強さを感じていることがわかりました。
つまり、「プラントベースの食事は、対照群と比較して、回復力と自尊心の統計的に有意な増加を経験した」ということがわかったのです。
今後の展望
このモニタリング実験により、わかったことは、もうひとつあります。
プラントベースと、そうでない食事と間には、依存症や中毒などの患者の、症状そのものを改善する効果というよりも、リハビリを進めていく自分の心の変化を、よりポジティブに感じているということです。
しかし、たった33人の被験者レベルでは、確実性にもまだ弱い部分があります。
ただし、決して無駄ではありません。
今後、大規模なモニタリング実験を実施することを、示唆するデータです。
プラントベースの食生活は、心に大きな変化をもたらす
中毒患者のリハビリに限らず、プラントベースダイエットは、私たちの心に、変化を与えてくれます。
理由はさまざまですが、例を挙げてみましょう。
行動の変化による、心の変化
まず、プラントベースダイエットを始めてみようとしたときに、動機を得ます。
次に、プラントベースの食事に切り替えるという、行動に変化が訪れます。
これにより、自分の行動と動機が、自分自身に認識されます。
この、自覚することこそが、人をポジティブにさせていきます。
さらに、それを継続させることが、自信に繋がります。
まさに、アンガーマネジメントや、認知行動療法などと、同様のことを、行っていることになるのです。
ストレス解消にも効果が
また、ヴィーガン食が、ストレス軽減に効果があるというデータもあります。
野菜に含まれる、ビタミン、ミネラル、フラボノイド、カロテノイドなどは、重要な栄養素です。
これらには、炎症や酸化ストレスを抑える働きがあります。
つまり、野菜や、果物など、植物性の食品に含まれる栄養素が、体だけではなく、精神的なものにも作用するということです。
こちらの記事では、野菜や果物などから摂取できる、メンタルヘルスに効果的な栄養素を、ご紹介しています。
参考記事:ナゾロジー