医学生が患者さんへの想いを形にした世界一やさしいチョコレート、andew（アンジュ）をご紹介！

開発者はなんと、北海道大学の現役医学生・中村恒星さんです。

アンジュというブランド名は、and you – アンドユーの意味を込めて名付けられました。

あなたに食べてもらいたい、あなたに楽しんでもらいたい、そしてあなたの笑顔を見たい、そんな温かい想いから生まれたのが、アンジュです。

「完全食」、「世界一やさしい」というキャッチコピーの裏に隠された、アンジュの誕生秘話とは？

この記事を読み終えるころには、あなたもきっとアンジュの大ファンのひとりになっているはずです。

アンジュの始まり

出典元：Happy-Quinoa

2020年5月に発売されたアンジュのチョコレートは、販売開始から瞬く間に多くの人の心を掴みました。

しかし、それまでには長い長い試行錯誤の日々がありました。

そもそも、中村さんは医学の道を志す現役の医学生。

チョコレート作りの経験は、もちろんありませんでした。

自宅のキッチンで日々施策を繰り返す中、中村さんと札幌にあるチョコレートの有名店・SATURDAYS CHOCOLATE（サタデイズチョコレート）との出会いが、開発への第一歩となりました。

では、医学生の中村さんを、チョコレート作りに突き動かしたものは一体何だったのでしょうか。

それは、日本にたった数百人しかいない、希少難病である「表皮水疱症」の患者さんでした。

表皮水疱症とは？

出典元：Pixabay

みなさんは、表皮水疱症という病気をご存知でしょうか？

10万人に1人の割合で発症するといわれている先天性皮膚難病で、皮膚に何かが触れるたびに激痛が走り、炎症を起こして水ぶくれや生傷が絶えず、皮膚が剥がれ落ちてしまう病気です。

身体の表面を覆う皮膚だけでなく、口の中や食道などの体内の粘膜にも同様の症状が現れるため、食べることですら大変な苦痛が伴います。

さらに、やっとの思いで摂取した栄養も、剥がれ落ちた皮膚から流れ出てしまうのです。

そのため、通常よりも多くの量のタンパク質やビタミンなどの栄養を摂らなければなりません。

そもそも口や喉の痛みで食べられるものが少ない上に、全身の傷口から摂取した栄養が流れ出てしまうため、本来身体に吸収されるべき量の栄養を摂ることが患者さんにとっていかに難しいか、想像を絶するものがあります。