ハワイを含む各地でバルーンリリース禁止|その理由と環境にやさしいエコバルーンをご紹介
結婚式などで人気の演出バルーンリリースは、華やかな裏側で地球や生き物を苦しめています。そんな現状を受けて、ハワイを始め欧米各地で禁止条例まで出されました。この記事では、バルーンリリースが良くない理由に合わせて、バルーンリリースの代わりに活用したいエコな方法をご紹介します。
日本だと結婚式の演出の一つとして行われることが多いですよね。
しかし、このカラフルなお楽しみが地球や生き物を苦しめている点は見逃せません。
そんな現状を受けて、ハワイを始め欧米各地で禁止条例まで出されました。
バルーンリリースが良くない理由に合わせて、バルーンリリースの代わりに活用したいエコな方法をご紹介します。
目次
カラフルな演出バルーンリリースとは?
今回物議をかもしているバルーンリリースという演出は、実際どのようなものなのでしょうか。見たことがないという方に向けてご説明していきます。
日本では結婚式で人気のインスタ映えイベント
日本では結婚式の演出の一つとしてバルーンリリースを取り入れることが多いです。
ヘリウムを入れたバルーンを、新郎新婦や参列しているゲストが持ち、司会者の合図に合わせて手を放すという演出です。
カラフルなバルーンが青い空に向かって登っていく姿は圧巻で、写真映えも間違いなしです。
「幸せが天まで届きますように」というメッセージも込められていて、お祝いの場にぴったりのイベントです。
アメリカでは卒業式でも定番バルーンリリース
バルーンリリースは、アメリカでは卒業式の定番です。ドラマなどで見たことがあるかもしれません。黒いマントのような服装に、角帽をかぶり迎える卒業式。
スクールカラーやクラスカラーなどに統一したバルーンを、卒業式の途中で一斉に空に放ちます。
学校生活が終わった!卒業!という解放感を、バルーンに乗せて解き放つ人気のシーンです。
ハワイを含む各地でバルーンリリース禁止条例
結婚式や卒業式、野外イベントなどで人気のイベントであるバルーンリリースですが、2023年1月からハワイで禁止となったとのニュースが入ってきました。
2023年からハワイではバルーンリリース禁止
2023年1月からハワイではバルーンリリースが禁止されました。
風船を意図的に空に放った場合は、500ドルの罰金が科されるという厳しい条例です。
ウェディングツーリズムが盛り上がるハワイにおいて、これは思い切った条例と言えるかもしれません。
ハワイのビーチを守るNGO団体であるBeach Environmental Awareness Campaign Hawai’i(BEACH)が、きれいな海を守るために1,500人以上の署名を集めた結果、施行されました。
参考文献:Gov. Ige Signs Bill into Law Banning Intentional Balloon Releases : Big Island Now
アメリカで着々と進むバルーンリリース禁止
実はこのようなバルーンリリース禁止条例を出したのは、ハワイ州が初めてではありません。
2021年にバージニア州で風船のリリースが禁止され、大きく話題になりました。
バージニア州では、自然分解できない風船を飛ばした場合に、風船1個につき25ドルの罰金という重い罰が科されています。
また野外イベントが多く開催されることで有名なカリフォルニア州のラグーナビーチでも、2024年から禁止となることが決まりました。
他にも、ニューヨーク州なども積極的に議論に乗り出しています。これからますますバルーンリリースは禁止されていくものとみられます。
他の国・都市でも進んでいるバルーンリリース禁止
バルーンリリースの禁止を進めているのはアメリカだけではありません。
エコ大国であるオランダは、すでに2020年の段階で禁止とした都市があり、そこから他の都市も禁止と切り替えが進んでいます。
またオーストラリアも禁止としている州が増えてきています。
私たちの暮らしている日本では、まだ規制の話は聞こえてきませんが、遅かれ早かれ話題になるのではないでしょうか。