アンジェリーナ・ジョリーが蜂まみれに?彼女の人権問題への取り組みを解説
アンジェリーナ・ジョリーが取り組むミツバチに関する問題や、人権問題への取り組みについて解説していきます。
目次
多くの食品産業はミツバチに頼っている
ハチが減ることによって打撃を受けるのは養蜂場だけではありません。
「ミツバチ」という存在は、多様な産業に関係し、重要な役割を果たしています。むしろ、多くの産業がミツバチに依存しているといっていいほどです。
ミツバチが関係する食品は、野菜・果物など多岐にわたり、人間の消費する食品のうち3/4ほどだと言われています。
種子や果物の受粉といった直接的な関係に加え、それらを介する食品の全てに関係するのです。
さらに、世界の農地の3割以上がミツバチに依存した農業をしているため、ミツバチが減少する影響は計り知れないことでしょう。
女性の養蜂家を育成する
写真は、アンジェリーナ・ジョリーがアンバサダーを務めるプロジェクト「Women for Bees(ウーマン・フォー・ビー)」を周知させるという目的もあります。
「Women for Bees」は、フランス発の美容ブランド「ゲラン」と国際連合教育文化機関「ユネスコ」が共同した、「女性を養蜂家にする」プロジェクトです。
2025年までの5年間で、50人の女性を養蜂家に育て、25のユネスコ生物圏保存地域にミツバチの居場所を作るという目標にしています。
具体的には、イタリア、スロベニア、ロシア、フランス、カンボジア、エチオピア、中国などに、2500の巣箱を設置し、ミツバチ1億2500万匹の保護を目指しているとのこと。
さらに「Women for Bees」は、ミツバチを保護するだけでなく、貧しい地域に住む女性へ仕事を見つける、経済的な支援の意味合いもあります。
アンバサダーを務めるアンジェリーナ・ジョリー自身も、2021年夏にフランスで養蜂家の訓練を受ける予定です。
アンジェリーナ・ジョリーの人権問題への取り組み
これまで様々な人権問題、社会問題に取り組んできたアンジェリーナ・ジョリー。
発端は2000年に公開された主演映画「トゥームレイダー」の撮影地としてカンボジアへ訪れたことだったといいます。
その日の暮らしさえままならないカンボジアの現状を目の当たりにしたアンジェリーナは、まず最初にカンボジアの支援のための基金を立ち上げます。
マドックス・ジョリー・ピット基金プロジェクト
トゥームレイダーの撮影から3年後、カンボジアで「マドックス・ジョリー・ピット基金プロジェクト(Maddox Jolie-Pitt Foundation Project)」を立ち上げました。
このプロジェクトは、カンボジアの産業やインフラ整備、教育や医療など多くの分野の発展に寄与しました。
なお、「マドックス・ジョリー・ピット基金プロジェクト」の由来は、自身と恋人ブラット・ピットの名前に、カンボジアから迎え入れた養子マドックスくんの名前を加えたもの。
UNHCR特使に任命される
2012年4月に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)より特使として任命されます。
2001年にUNHCR親善大使に任命されて以降行ってきた、数々の献身的な活動が評価された形です。
UNHCR特使になったアンジェリーナは、各国の難民、避難民の現場視察に加え、スピーチなども任されています。
継続的な人道的支援
その後も1年に1~2度ペースで、アンジェリーナはあらゆる人道支援の現場へ訪れています。
直近の2021年6月20日「世界難民の日」には、西アフリカのブルキナファソに来訪。
ブルキナファソは、西アフリカ全体の難民危機の影響を強く受けた、アフリカでもっとも貧しい国と言われています。
そこでアンジェリーナは、「今現在世界中でどれほど難民として苦しんでいる人が多いか」や、「それに対する取り組みの少なさ」を一般の人に向けて語りました。
まとめ
アンジェリーナ・ジョリーが蜂まみれになっている衝撃的な写真は、ミツバチ保護キャンペーンの一環でした。
ミツバチは、世界中の食糧を循環させる重要な媒介者です。
今後ミツバチの失踪による食糧問題を避けるためにも、ミツバチ保護の意識・行動は非常に大切になってきます。
また、アンジェリーナ・ジョリーは人権問題をはじめとする多くの社会問題に取り組んでいます。難民への人道支援の現場訪問、スピーチは今後も続いていくことでしょう。