【オーストラリア】ドミノ・ピザ700店舗でミートレスメニューを発表、インポッシブルフーズと提携
オーストラリアのドミノ・ピザ700店舗でインポッシブルフーズと提携したメニュー12種の発売が発表されました。同社の企業努力や新登場したヴィーガンピザをご紹介します。
「顧客に喜んでもらうため」、積み重ねられた企業努力

今回の新メニューの発表に至るまで、ドミノ・ピザ・オーストラリアでは数年前から植物性メニューの導入を探ってきました。
2018年には、顧客がヴィーガンチーズに興味があるかどうかを調査するアンケートを行い、圧倒的に顧客の関心が高いというデータを得たドミノ・ピザ・オーストラリアは、米国に本拠を置くFollow Your Heart(フォローユアハート)と提携し、ヴィーガンチーズトッピングをメニューに載せました。
https://twitter.com/FollowYourHeart/status/1004442840146030593?s=20&t=k7fepNMX1iyhB1TcK_2GnA
その後、植物由来の代替肉オプションに着目し、ブリスベンの企業と9カ月かけて新商品を開発し、2019年に同社は大豆ミートを使った3種類のピザの提供を開始しました。
それからも大豆ミートを取り入れるだけでなく、ヴィーガンの方にも楽しんでもらえるように100%プラントベースのピザの開発に力を入れ、2019年10月にはヴィーガン対応のハワイアン、ハム&チーズ、スプリーム、ペパロニの4種類をメニューに追加し、顧客のニーズに積極的に応えてきました。
プラントベースフードを扱う店舗が2倍以上増加

顧客へのアンケートや試行錯誤の開発で地道な企業努力を惜しまず続けてきたオーストラリアのドミノピザ。
今回、新しく発売されることが決まったインポッシブル・ビーフ・ピザのオプションで、ドミノはサステナビリティの指標を改善しようとしています。
ドミノ・ピザ・オーストラリアは従来の動物由来の牛肉に比べ、植物由来の代替肉は水の使用量が69パーセント、土地の使用量が95パーセント、温室効果ガスの発生量が88パーセント少ないことから、植物由来の代替肉であるインポッシブルビーフを選びました。
オーストラリアのドミノでインポッシブルの植物性の代替肉がデビューしたことで、プラントベースフードを取り扱うオーストラリアでの拠点が2倍以上に増えました。
ファストフード業界のチェンジメーカー、インポッシブルフーズ

オーストラリア以外では、ドミノ・ピザは様々なヴィーガンオプションを追加しています。
イギリスでは、2022年1月に1200店舗でヴィーガンペパロニピザを発売し、反響を呼びました。
日本やアメリカでは、残念ながらまだヴィーガンピザや標準的な野菜以外の植物性トッピングでメニューは提供されていません。
しかし、カリフォルニアに拠点を置くインポッシブル・フーズ社は、他の国内ファストフード・チェーンが植物由来のオプションの需要に応えられるよう、積極的な支援を続けています。
インポッシブルフーズの大きな業績の一つは、バーガーキングとパートナーシップを結び、2019年にチェーン初の植物由来のハンバーガーである「Impossible Whopper(インポッシブルワッパー)」を定番メニューに導入したことです。
まだヴィーガンオプションのない地域でも、オーストラリアのように消費者である私たちのニーズにより、きっと近い将来ヴィーガンメニューが登場するかもしれません。
アンケートなどに回答する機会があるときは、ぜひヴィーガンオプションに対する想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
参考
While You Were Sleeping, Impossible Foods Took Over 700 Domino’s
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