【オーストラリア】ドミノ・ピザ700店舗でミートレスメニューを発表、インポッシブルフーズと提携
オーストラリアのドミノ・ピザ700店舗でインポッシブルフーズと提携したメニュー12種の発売が発表されました。同社の企業努力や新登場したヴィーガンピザをご紹介します。
「顧客に喜んでもらうため」、積み重ねられた企業努力
今回の新メニューの発表に至るまで、ドミノ・ピザ・オーストラリアでは数年前から植物性メニューの導入を探ってきました。
2018年には、顧客がヴィーガンチーズに興味があるかどうかを調査するアンケートを行い、圧倒的に顧客の関心が高いというデータを得たドミノ・ピザ・オーストラリアは、米国に本拠を置くFollow Your Heart(フォローユアハート)と提携し、ヴィーガンチーズトッピングをメニューに載せました。
Wow! Domino's Australia's #vegan pizzas with our Mozzarella Shreds was so popular it sold out fast! The good news is that it's back, and here to stay! If you're in Australia, visit your local @Dominos_AU store to inquire about their Vegan Range! 📸 : theveganrider pic.twitter.com/WRlxwVQ0PW
— Follow Your Heart (@FollowYourHeart) June 6, 2018
その後、植物由来の代替肉オプションに着目し、ブリスベンの企業と9カ月かけて新商品を開発し、2019年に同社は大豆ミートを使った3種類のピザの提供を開始しました。
それからも大豆ミートを取り入れるだけでなく、ヴィーガンの方にも楽しんでもらえるように100%プラントベースのピザの開発に力を入れ、2019年10月にはヴィーガン対応のハワイアン、ハム&チーズ、スプリーム、ペパロニの4種類をメニューに追加し、顧客のニーズに積極的に応えてきました。
プラントベースフードを扱う店舗が2倍以上増加
顧客へのアンケートや試行錯誤の開発で地道な企業努力を惜しまず続けてきたオーストラリアのドミノピザ。
今回、新しく発売されることが決まったインポッシブル・ビーフ・ピザのオプションで、ドミノはサステナビリティの指標を改善しようとしています。
ドミノ・ピザ・オーストラリアは従来の動物由来の牛肉に比べ、植物由来の代替肉は水の使用量が69パーセント、土地の使用量が95パーセント、温室効果ガスの発生量が88パーセント少ないことから、植物由来の代替肉であるインポッシブルビーフを選びました。
オーストラリアのドミノでインポッシブルの植物性の代替肉がデビューしたことで、プラントベースフードを取り扱うオーストラリアでの拠点が2倍以上に増えました。
ファストフード業界のチェンジメーカー、インポッシブルフーズ
オーストラリア以外では、ドミノ・ピザは様々なヴィーガンオプションを追加しています。
イギリスでは、2022年1月に1200店舗でヴィーガンペパロニピザを発売し、反響を呼びました。
日本やアメリカでは、残念ながらまだヴィーガンピザや標準的な野菜以外の植物性トッピングでメニューは提供されていません。
しかし、カリフォルニアに拠点を置くインポッシブル・フーズ社は、他の国内ファストフード・チェーンが植物由来のオプションの需要に応えられるよう、積極的な支援を続けています。
インポッシブルフーズの大きな業績の一つは、バーガーキングとパートナーシップを結び、2019年にチェーン初の植物由来のハンバーガーである「Impossible Whopper(インポッシブルワッパー)」を定番メニューに導入したことです。
まだヴィーガンオプションのない地域でも、オーストラリアのように消費者である私たちのニーズにより、きっと近い将来ヴィーガンメニューが登場するかもしれません。
アンケートなどに回答する機会があるときは、ぜひヴィーガンオプションに対する想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
参考
While You Were Sleeping, Impossible Foods Took Over 700 Domino’s
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