カナダグースもアニマルファー使用停止に!ファーを取り巻く世界情勢をご紹介
世界的に有名な高級ダウンジャケット「カナダグース」が、コヨーテの毛皮の使用を停止するの発表しました。近年、アニマルファーを取り巻く世界情勢とともに、ご紹介。
ファーフリー宣言をしたブランド
毛皮と人間の歴史はとても長く、寒さから身を守るために動物の毛皮を身に付けたところから始まりますが、それがいつしかファッションやステータスシンボルとなっていったようです。
しかし、近年では、ファッションのために犠牲になる毛皮用の動物たちの劣悪な飼育環境や、毛皮の残虐的な生産過程が問題となり、毛皮の生産を停止したり、身に付けたりしない、ファーフリーへと移行つつあります。
世界的に有名なラグジュアリーブランドの「グッチ、プラダ、ミュウミュウ、ラルフローレン、マイケル・コース、コーチ」なども、既にリアルファーの使用を停止しています。
有名ブランドのヴィーガン・エシカルファッションにつきましては、こちらのハピキヌの記事も参考になさってください。
ついにエルメスも! ヴィーガン製品を取り扱っている高級ブランド7選
リアルファーからエコファーへ
近年では「エコファー」の技術が進化を遂げ、より「リアルファー」に近いものとなっています。
エコファーは主にアクリルやポリエステルなどの繊維を使って作られますが、日本の織物メーカーの優れた技術で作られたエコファー製品は、より本物に近い感触で、リアルな毛並みが再現されています。
このエコファーは、世界的な有名ラグジュアリーブランドにも供給されているほどハイクオリティーです。
エコファーが本物に近づくことで、あえてリアルファーを使用する必要性がなくなったことも、動物の毛皮の使用をやめることの要因のひとつとなったといえるのかもしれません。
まとめ
カナダの老舗ブランド「カナダグース」が、毛皮の調達や使用の停止を発表したように、近年では、有名なハイブランドなどが続々と、ファッションとして動物の毛皮を使用することをやめる「ファーフリー宣言」をしています。
食べ物だけではなく、ファッションにも動物由来の素材でできた服や鞄などを一切身につけない「ヴィーガンファッション」を取り入れることは、動物や自然環境を守ることにもつながっていきます。
リアルファーではなく、動物にも環境にも優しいエコファーを身に付けること、これも持続可能な社会に向けて私たちができる1つの選択ともいえるのではないでしょうか。