世界的酪農の複合企業ダノン、代替ミルクラインナップの健康増進への取り組みを強化
ヨーグルトで有名なダノンが、従来のブランドの植物性ミルクラインナップの70% をよりヘルシーな成分でより良い製品を作るために、2,200万ドルを投資すると発表しました。
ダノンの新技術の目的は、現在植物由来の乳飲料を購入していない消費者にアピールできるように、製品の味と食感を大幅に改善することです。
同社は、ヴィーガン乳製品で最大のシェアを持つアーモンドミルクを、新しい消費者の入り口と考えています。
同社の現在所有している植物性ミルクブランド、アメリカでは、Silk(シルク)、Next Milk(ネクストミルク)、 So Delicious Wonder Milk(ソーデリシャスワンダーミルク)そしてヨーロッパでは Alpro(アルプロ)、Not Milk(ノットミルク)は、植物ベースの製品の成長に専念する新しい事業グループに導入されます。
世界をリードする食品企業ダノンは、ますます植物性乳製品に力を入れています。
ダノンがヴィーガン乳製品会社を買収
ダノンは、より広い植物ベースの市場での、シェアを獲得するために数年前から、植物ベースの企業に投資してきました。
2016年、ダノンは、ヴィーガン食品ブランドのシルク、ソー デリシャス、アルプロの親会社であるWhite Wave Foods(ホワイトウェーブフーズ)を 125億ドルで買収。
他にも、Good Plants (グッドプランツ)や Oikos(オイコス) などの、ヴィービーガンブランドも買収しています。
2022年初め、ダノンは、シルクとアルプロの純売上高が4.6%増加したと報告しました。
新分野ヴィーガンアイスクリーム
ダノンはまた、植物ベース製品の収益の約3分の1を占めている、ヴィーガンヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、コーヒーフレッシュのより良い商品開発を模索しています。
これらの食品カテゴリーは、最も急速に成長しているカテゴリー。
これらは新たな市場拡大の要素を持っているため、ダノンは、シルク、ソー デリシャス、アルプロの各ブランドの革新計画に加えて、Oat Yeah(オート イエー)のライン全体を再販する計画を立てています。
Oatly (オートリー)、Califia Farms(カリフィアファームス) などのブランドや、植物性乳製品の市場シェアを争うNestlé(ネスレ)などの食品大手との競争が激化する中、ダノン は高品質の植物性乳製品を維持するための商品開発を続ける必要があるのです。
6年で売り上げを倍目指すダノン
ダノンは、2019年の約20億ドルから2025年までに約50億ドルに増やすことを目指していると発表。
50億ドルの目標を達成するための戦略は、引き続き3分の1をアメリカとヨーロッパでのビジネスの成長に依存し、3分の2を新しい地域と新しいカテゴリーでの拡大に依存すると広報担当者は語っています。
ダノンはアメリカと一部のヨーロッパ諸国で、植物ベースの商品を展開。
さらに、植物ベースのカテゴリーをさらに拡大することを検討しています。
これには、南ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアが含まれ、まだ初期段階ですが、ラテンアメリカやアフリカも含まれます。
ダノンは新たな植物性乳製品の拡大と地域拡大を目指し、6年間で売り上げを倍以上得ることを目標としています。