【インド】お寺に備えられた花をヴィーガンレザーにアップサイクル!「Fleather」が廃棄花と女性の自立に変革を起こす

【インド】お寺に備えられた花をヴィーガンレザーにアップサイクル!「Fleather」が廃棄花と女性の自立に変革を起こす

インドで、神にお供えする花をヴィーガンレザーにアップサイクル。それが女性の自立にも繋がるといいます。いったいどのようなヴィーガンレザーなのでしょうか。

ハッピーキヌア編集部
2023年01月14日
【インド】お寺に備えられた花をヴィーガンレザーにアップサイクル!「Fleather」が廃棄花と女性の自立に変革を起こす

Fleatherは、女性の自立を助ける

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インドの女性たちは、歴史的な要因から、今もなお、女性の立場が弱い国です。

フール社の製品、フレザーの躍進が、その、女性たちの自立の希望の光であることも、フール社が注目されている理由でもあります。

 

インドの女性

インドには、かつて、カーストという、階級制度がありました。

この制度は、1950年に制定されたインド憲法第17条で、不可触民を意味する差別用語と、カースト全体についても、カーストによる差別の禁止も明記しています。

 

しかしながら、カーストの考えは深く根付いています。

 

ヒンドゥー教における、女性の立場

また、ヒンドゥー教では、女性の人格は、そもそも考えられていませんでした。

 

  • ダウリー(結婚時、新婦側は新郎側に莫大な金額の貢ぎ物をする)
  • サティ(妻が夫の死後殉死すること。現在は禁止令が出ている)
  • 児童婚(処女性を重んじるため、早期に嫁ぐことがダウリーの価値とされる。現在は、結婚は18歳以上とされている)
  • ガオゴル(月経中の女性は「不浄」だとする考え。女性は月経の期間、他の村人はもちろん、家の中の道具や衣服、家族にさえも触れてはいけない決まり)

 

このような、女性の人権を不当に扱うようなものが、根強く残っています。

決まりそのものが、禁止されても、小さな村には浸透せず、まだ続けられている慣習もあります。

 

そしてなにより、女性を軽視するという考えそのものは、法律では変わらないのが現状です。

 

女性に対する不当な扱いが絶えません。

そのため、2018年、CNNは、インドが世界で最も女性にとって危険な国という、調査結果を発表しました。

 

私たちが思う以上に、インドにおける、女性の立場は、非常に弱いのです。

 

参考記事:MIRASUS For SDGs

CNN

世界雑学ノート

Wikipedia

 

女性のエンパワーメント

不当な女性差別をなくすためには、女性の自立が、大きな課題となります。

 

そもそも、このような宗教的思想や、歴史的背景から、女性が就ける仕事は、限られていました。

 

このことにも、フール社は、問題意識を持ちました。

フレザーのシートを作るために、花の選別、水に浸け、乾燥させる。

この作業は、すべて女性たちの手で行われています。

 

女性に仕事の機会を作ることは、生計を立てる手段を提供することです。

稼ぎ、貯金をし、生活を向上させる。

階級にも入れない立場の女性が、普通の市民権を得るための手段です。

 

Fleatherは、古来からの神聖さを尊び、革新的に女性の地位を高める

いかがでしたでしょうか。

 

廃棄されるはずの、花から作られる、ヴィーガンレザー。

 

これから、フレザーが製品化され、いろいろな形になって、私たちの手元に届く日が、楽しみですね。

そして、その背景には、神を尊び、聖域を尊び、女性を尊び、インドへの愛に溢れています。

結果的に、環境を守るなど、SDGsにも繋がっています。

 

私たちが重んじる、ヴィーガンの考え方にも、通じる部分がありますよね。

 

今後も、フール社の活動と、フレザーの動向から、目が離せません。

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