ドイツ人の42%がもう肉を食べない!?ドイツのヴィーガン事情
ドイツでお肉を食べない人が増えている意外な事実!その理由を徹底解説。ドイツのヴィーガン食品やスーパー、クリスマスマーケットなどについてもご紹介します。
目次
ドイツのヴィーガンクリスマスマーケット
クリスマスマーケットで有名なドイツですが、「ドイツ連邦共和国大使館・総領事館」のサイトによれば、「ドイツ観光局によると、大きな都市だけでも、2500ものクリスマス・マーケットが開催されています。」
とあり、その数の多さに驚かされます。
これほど多くのクリスマスマーケットが開催されるため、膨大なゴミの排出、そして電力消費など、環境問題を懸念する声も高まっているのも事実です。
こういった環境問題への意識の高まりから、サステナブルなクリスマスマーケットも登場し、その中で「ヴィーガンクリスマスマーケット」も開催されるようになりましました。
ドイツで最初のヴィーガンクリスマスマーケットが開催されたのは、2010年であり、その数は毎年増えているようです。
ここでは、ドイツの中でも特にヴィーガンやベジタリアンが多いベルリンの「ヴィーガンクリスマスマーケット」を2つご紹介します。
Veganer Weihnachtsmarkt at Fehrbelliner Platz
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ベルリンのFehrbelliner Platzで開催されるヴィーガンクリスマスマーケット(Veganer Weihnachtsmarkt)。
今年は残念ながら中止の様ですが、例年どのような感じなのかをご紹介します。
「2018年に立ち上げられたヴィーガンクリスマスマーケットは、ベルリンのクリスマスシーンの不可欠な存在となりました。
地域の手工芸品やヴィーガンの自然化粧品に加え、プラスチックを含まないクリスマスデコレーションを購入することもできます。
また、ワッフルやブラートヴルスト(焼きソーセージ)、ローストアーモンドなどの伝統的なクリスマスマーケットの味をヴィーガンスタイルで試すことができます。
さらに、ゼラチンなしで清澄化(せいちょうか)されたヴィーガングリューワイン(ホットワイン)もお楽しみ頂けます!
有機ハンバーガーやボリュームたっぷりのランゴシュ(揚げパン)など、動物性食品を一切使用していない料理も提供しています。
もちろん、廃棄物の回避のため、使い捨ての食器は使用されていません。」
(出典:visitBerlin「Vegan Christmas Market at Fehrbelliner Platz」)
ヴィーガンとして納得のいくクリスマスプレゼントが見つかりそうですし、伝統的なクリスマスの味覚も安心して楽しめる魅力あるマーケットのようです。
Green Market Berlin
こちらも、ベルリンのヴィーガンマーケットである「グリーンマーケットベルリン」は、2020年の11月21日と22日、11月28日と29日の週末にグライスドライエック公園で開催が予定されています。
このイベントの主な内容は、以下の通りです。
- ヴィーガン屋台の食べ物
- ヘルシーなローフード
- DIYワークショップ
- クリスマスプレゼント
- 温かいフェスティバルドリンク
- ゼロウェイスト(「ゴミをゼロにする」ことを目標に、可能な限り廃棄物を減らそうとする活動)
- ヴィーガンファッションと美容
- ライブ音楽など
(出典:vegansandfriends「Green Market Berlin – Winter 2020」)
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こちらも、クリスマスのお買い物はもちろん、環境問題に関するイベントなどもあり、1日いるだけでかなり充実した時間を過ごせそうです。
また、ドイツの一般的なクリスマスマーケットでも、ヴィーガンやベジタリアン向けの商品を見つけることはそう難しくないようで、それだけ、需要があるという事が分かりますね。
国は変わりますが、フランスのクリスマスプレゼントをまとめた記事もあります。
ご興味がありましたら、ぜひご覧ください。
最後に、ドイツの「ヴィーガンフェスティバル」についてもご紹介します。
ドイツ・ベルリンのヴィーガンフェスタ
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ヴィーガンフェスティバルとして、欧州で最大規模を誇る「ヴィーガンサマーフェスティバル ベルリン」。
この最大規模という点からも、ドイツでいかにヴィーガンが増えているかが分かりますね。
公式サイトには、以下のようなメッセージがあります。
「私たちは、すべての人を歓迎し、すべての人の参加を奨励するグループです。
私たちは、開放性、寛容性、平和共存を支持し、文明社会の表現と必要性として、動物の権利、自然の保護、ヴィーガンの生き方を明確に主張しています。
主催者として、私たちは種差別だけでなく、すべての人種差別、性差別、反ユダヤ主義、同性愛嫌悪、その他のあらゆる形態の差別から明確に距離を置いています。
差別的な形で自分を表現する人は、フェスティバルに歓迎されず、私たちは彼らを追放することができます。」
このメッセージから、自分たちのヴィーガンとしての生き方を明確に主張しながらも、個人を尊重し、平和を共存して行く姿勢を強く感じます。
今年は残念ながら中止となったようですが、2019年のフェスティバルは、以下の内容だったようです。
- ステージでのファッションショー
- テントでのレクチャー・ワークショッププログラム
- トンボラ(くじ引き)
- タトゥーテント
- ヴィーガンへの質問テント
- B12スタンドなど
(出典:veganes sommerfest berlin)
もちろん、ヴィーガンストリートフードも多く並び、その他、ファッションや化粧品、健康グッズなども多数出店されます。
まとめ
これからは、ドイツ=「ヴィーガンの国」とイメージが変わるほど、ドイツのヴィーガンが増えていることがお分かり頂けたと思います。
ドイツのように、ヴィーガンという生き方を選択しても、その基盤が出来ている国であれば、変わることも容易ですし、興味がなかった人にも関心を持ってもらえる可能性も広がると感じます。
今後ますます、ドイツのヴィーガンは増えるのではないでしょうか。
日本でも今後ますますの浸透に期待しましょう。