【健康】腸内細菌は植物性タンパク質が大好きであることが判明、新たな研究成果をもとに解説

【健康】腸内細菌は植物性タンパク質が大好きであることが判明、新たな研究成果をもとに解説

植物性のタンパク質を摂取することで、腸内環境が改善できるという研究結果が、科学雑誌「Foods」に掲載されました。植物性タンパク質と腸内細菌の関係について、解説させていただきます。

ハッピーキヌア編集部
2022年10月17日
【健康】腸内細菌は植物性タンパク質が大好きであることが判明、新たな研究成果をもとに解説
ヴィーガン・ベジタリアンのみなさんに、朗報です!

植物性タンパク質は、腸の健康に良い影響を与えるという研究結果が、科学雑誌「foods」に掲載されました。

 

「健康のバロメーター」や「第二の脳」ともよばれる腸には、数百兆もの腸内細菌が生息しています。

この腸内細菌は、細菌や病原体から体を守り、免疫機能維持のお手伝いもしてくれる頼もしい存在です。

 

今回は、腸内細菌の活性化について、徹底解説させていただきます。

 

腸内細菌の種類と役割

私たち人間の腸内には、およそ1000種類・百兆個もの腸内細菌が生息しています。

大腸にすむ腸内細菌群は、菌種ごとに腸内壁に張り付き、そこで腸内細菌叢(腸内フローラ)が形成されるのです。

 

腸内細菌群は、体内でのはたらきによって、以下の3種類に分けられます。

 

  • 善玉菌・・・腸内を弱酸性に保ち、免疫機能を働かせ、病原体から守ってくれる菌
  • 悪玉菌・・・腸内をアルカリ性にして、毒性の物質をつくりだす菌
  • 日和見菌・・・腸内の善玉菌と悪玉菌、その都度どちらか優勢な方の見方をする菌

 

善玉菌は、糖質を分解して消化や吸収を助け、乳酸や酢酸を生成し、ウィルスや細菌などから体を守ってくれています。

また、善玉菌には老化防止作用もありますが、加齢と共に数が減っていく菌でもあります。

 

悪玉菌は、主に動物性タンパク質を分解しますが、その際に有害なガスや毒素を発生させ、便秘を引き起こすほか、加齢と共に増えていく菌です。

 

腸内細菌の、およそ7割を占める日和見菌(ひよりみきん)には、どちらか優勢になっている方の菌を助けるというという特徴があります。

 

体の健康や免疫力維持のためには、この3つの腸内細菌のバランスをいかに保持できるかが、カギとなるのです。

 

プラントベースミートが腸内環境を改善する

腸内フローラは、人間の健康に一体どのような影響を及ぼすのでしょうか。

2021年に科学雑誌「Foods」に掲載された研究で、プラントベースミートが腸内環境に良い影響を与えているということが判明しました。

 

この実験では、動物性の肉の代わりに、Meatless Farmのプラントベースミートを週5日間食べてもらい、その後の腸内環境が検査されました。

その結果、腸の健康を促進してくれる「酪酸(脂肪酸)」といわれる細菌群の数値が実験前より上昇し、人体に有害な成分といわれている細菌「テネリキューテス」の減少が確認されたのです。

 

これは、腸内の善玉菌が優勢になったことで、腸内環境が改善されたことを意味しています。

 

ふつう、動物性の肉に含まれるタンパク質を腸が分解する際、腸内に悪玉菌が増えるほか、アンモニアなどの毒素を発生させます。

しかし、植物性の原料でつくられているプラントベースミートには、腸内フローラの善玉菌を増やし、腸の健康を維持してくれる栄養素が含まれていることが分かったのです。

 

腸内細菌が免疫力に影響を与える

プラントベースミートもに含まれる、植物性のタンパク質を摂取することで、腸内の善玉菌が増えるということが分かりました。

では、腸内細菌群は、免疫系の発達メカニズムにどのような影響を与えるのでしょうか。

 

腸内には、免疫機能の約7割が集まっており、これを「腸管免疫」とよびます。

腸管免疫は、免疫細胞を活性化させ、口や鼻を通じて腸内に入り込んだ有害な菌やウィルスから守ってくれる役割を担っています。

 

⼤腸内に生息している善玉菌は、食物繊維をエサにして食べ「酪酸」を生成します。

酪酸菌が増えることで、腸内はビフィズス菌などの良い菌が住みやすい環境になるのです。

 

もし腸内が悪玉菌優勢になってしまった場合には、腸管免疫に悪影響を及ぼし、がんなどの病気や肥満などを発症しやすくなるというデータも報告されています。

免疫細胞を活性化させ、健康な体を維持するためには、酪酸菌などの善玉菌が活動できる腸内環境を整えることが大切なのです。

 

タンパク質の消化は腸内環境に変化をもたらすのか

人間の体に欠かせない栄養素「タンパク質」には、動物性と植物性の2つが存在します。

 

魚介類を含む動物性タンパク質は、腸内の悪玉菌によって分解されますが、その際、腸内では悪玉菌が優勢になります。

食肉や揚げ物など、動物性タンパク質の多い食事を摂取し続けると、腸内が悪玉菌に支配されてしまいます。

 

その結果、便通が乱れ、アレルギーや高血圧などを引き起こすリスクが高まるといわれています。

 

しかし、大豆や野菜に多く含まれる植物性のタンパク質は、消化の際に腸への負担がかかりにくいという性質をもっています。

さらに、植物性タンパク質に含まれる食物繊維は、腸内に善玉菌を増やし、排便を促します。

 

このことからも、善玉菌のエネルギー源となる植物性タンパク質の摂取は、腸内環境の改善に効果的といえるのです。

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