【ヨーロッパ】ロマン溢れる中世の街並み、ポルトガルのヴィーガン事情を徹底解説
ポルトガルは、レストランでヴィーガンメニューオプションを提供しないことを違法にした最初の国となりました。食の多様性を認めるポルトガルの新しい法律をポルトガルのヴィーガンレストランとともに解説していきます。
旅行中にヴィーガン食生活を全うするには、事前のリサーチは欠かせません。ヴィーガンメニューを提供するレストランを見つけるのは難しいためです。
そのため、せっかく旅行中の楽しみでもある、食事がストレスになることも。
そんな中、誰でも美味しい食事を楽しめる法律が、ポルトガルで制定されました。
食の多様性を認める、ポルトガルの新しい法律がどのように制定されたのか、ポルトガルのヴィーガンレストランとともに紹介していきます。
食の多様性を認めるポルトガルの新しい法律
肉や卵などの動物性食材を食べないヴィーガンが、世界中の若者を中心に広がっているのは周知の事実。
ポルトガルも例に漏れず。
ポルトガルの菜食主義者の数が、過去10年間で400%という信じられないほど速さで増加しています。
2007年の調査では、ポルトガル国内でのヴィーガンもしくはベジタリアンは、3万人。
10年後の2017年の調査では、約12万人がベジタリアンの食事をしていると推定されており、そのうち少なくとも 6万人がヴィーガンの食事を実践していると、ポルトガルベジタリアン協会はポルトガルニュースに送った声明で明らかにしました。
同調査では、人口の少なくとも5%が、肉や魚を完全に断ち切っていることもわかりました。
菜食主義とヴィーガニズム、または、フレキシタリアニズムへの傾向が強まる中、地球そして動物に優しい選択肢が、より広まる時が来ました。
時代の先を行くポルトガル
ポルトガルは公式に、ヴィーガンメニューオプションを提供しないことを違法とした最初の国です。
この法律は2017年に可決され、現在は、学校、大学、病院、刑務所などの公共の建物に適用されています。
この画期的な法律は、ポルトガルベジタリアン協会が、 1万5千人の署名を集めた嘆願書を、可決した後に制定されました。
つまり、国営のすべての施設は、法律により、ヴィーガンとベジタリアンに対応する必要があります。
ポルトガルベジタリアン協会の広報責任者であるNuno Alvim(ヌーノ・アルビン) は、ポルトガル公衆衛生に貢献していることを、誇りに思っていると述べています。
ヴィーガンの権利を促進
菜食主義に、具体的に言及する法律が、制定されたのは世界初。
ヌーノ氏は、これはまず、ポルトガル人口の健康に大きな影響を与えると、予測されていますが、長期的には動物や環境にも影響を与えると、予測されています、と述べています。
この法律により、ヴィーガニズムの受け入れは、公共施設からレストランのシーンにも広がっています。
ポルトガルは、大西洋に面している国なので新鮮なシーフードをふんだんに使った料理が特徴です。
長い間、シーフード料理をメインとして観光客を楽しませてきましたが、今度はヴィーガン料理で観光客を楽しませてくれます。
ポルトガルの次に続くイギリス
イギリスのヴィーガン協会による請願書が、1万6千を超える署名を獲得した後、イギリスは、ポルトガルに続く可能性が高いと言われています。
宗教的信念に基づいた食事に対応するのと同じように、すべての人に選択肢があることは、どの国にとっても大きな前進です。
ポルトガルのヴィーガンレストラン
年間を通して輝く太陽、白い砂浜、壮観な中世の魅力に富んだ都市、魅力的な牧歌的な村など、ポルトガルは素晴らしいヴィーガンホリデーの地。
ポルトガル料理といえば、新鮮なシーフードをふんだんに使った料理が特徴。魚とお米をよく伝統的な料理が多いので日本人の口に合うと言われています。
代表的な干し鱈を使った料理、エッグタルトのイメージが強いですが、ポルトガルは驚くほどヴィーガンに優しい国です。
新しい法令により、簡単にヴィーガンメニューが見つけられるポルトガルですが、ポルトガルの代表的な都市からオススメヴィーガンレストランを紹介します。