海藻が未来のフード?!サステナブルな世界を支える魅力を徹底解説!
海藻が、差し迫った環境問題の解決策に繋がるかもしれません。気になる、食材以外としても大活躍する「海藻のパワー」をご紹介いたします。
海藻が世界を救う?!驚きの用途5選
1. バイオ燃料
藻に含まれる油を圧縮すると液体燃料になり、この液体燃料が石油に代わる「バイオ燃料」として注目を集めています。
従来のガソリンよりも、温室効果ガスの排出が抑えられます。
また、有限である石油と反対に、繁殖し続けることの出来る海藻。
次世代の燃料として使用することは、持続可能な世界を創り上げていくのに順応していると言えます。
【参考】自動車業界の動向についてはこちらの記事をご覧ください。
エシカル、2030年ガソリン車新規販売禁止!自動車業界の動向は?
2. プラスチックの代替え
海藻は、プラスチックの代替品としても使用可能です。
イギリスの企業であるNotpla(ノップラ)は、海藻を使用したプラスチックの開発を進め、分解可能なペットボトルの容器を生み出しました。
また、新企業であるLoliware(ロリウェア)は、海藻を使用したストローを製造しており、プラスチックに似た感触ながら、簡単に分解出来ることで注目を集めています。
紙や、トウモロコシから作られたストローよりも耐久性があることから、今後普及が期待されるサステナブルアイテムと言えるでしょう。
出典:海藻から作った代替プラで環境派投資家から6.5億円を調達したLoliware
3. 建築材料
海藻は、丈夫で耐久性があり、カビや虫にも強く、不燃性であるため、建築材料としても優れています。
中国にあるバンガローの屋根は、昆布から作られたことで有名です。
またデンマークのレス島でも、島に木材がなくなってしまった事をきっかけに、海藻の種類アマモを使用した屋根葺きが行われていました。
古代から、植物は、屋根の材料として利用されてきましたが、海藻もまた建築材料として今後普及していくかもしれません。
出典:デンマーク・レス島に伝わる「海藻葺き」の屋根とは?デザイン学校の学生が再現に挑戦
4. 衣服
アパレルのブランドでは、海藻を衣類の素材として使用しています。
イスラエルのサステナブルブランドである、Algaeing(アルジーイング)も海藻を衣類に用いています。
PANGAIA (パンゲア)の手掛けるTシャツは、海藻と、GOTS認証のオーガニックコットンを組み合わせて出来ており、サステナブルなポイント満載です。
ヴィーガンファッションの観点から見ても、海藻でできた洋服は、今後更に取り入れていくべき要素になるでしょう。
【参考】ヴィーガンファッションについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
5. 電力エネルギー
2013年にドイツで、世界で初めてとなる藻類を動力源にする建物ができました。
藻類の光合成を利用し、太陽エネルギーを得て、それを電力源にしています。
藻類の光合成からなるバイオマス燃料が今後、新たな自然エネルギーとして普及されるかもしれません。
まとめ
海藻の持つ驚くべき用途。いかがでしたでしょうか。
次世代のサステナブルアイテムとしての「海藻」は、無限の可能性を秘めていることが分かりました。
有限である資源から、循環できる資源を見つけていくことは、持続可能な世界を創りあげる上で欠かせないものになります。
今後、私たちの生活に、「海藻」がどう関わってくるか目が離せません。