【ロサンゼルス】プラントベース条約への加盟を満場一致で議決、米国最大の加盟都市に
C40世界市長サミット開催に先立ち、ロサンゼルス市議会はプラントベース条約への賛同を決議。気候変動の主要な原因に触れながら、プラントベース条約やC40世界市長サミットについて具体的に解説します。
気候変動緩和策を議論するC40世界市長サミット
C40世界市長サミットは、3年に1度、C40メンバー都市とのパートナーシップで開催される気候変動対策会議です。
このサミットでは、世界の大都市から市長、ビジネスリーダー、グローバルな影響力を持つ人々、慈善活動家、キャンペーン活動家、若者のリーダー、科学者、住民たちがCOP27を控えた重要な時期に集まり、抜本的な気候変動緩和策を議論、実証します。
今回の2022年ブエノスアイレスで開催されたサミットが行われる前には、PBT、Compassion in World Farming、Humane Society International、Pro Veg Internationalなど200団体が署名した公開書簡が、C40サミットに参加する100名の市長に送られました。
そして、公開書簡を通し、気候危機に対する植物由来の食品による解決策に関して、各市長に行動の加速化を要求しました。
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ロサンゼルス市議会がプラントベース条約に加盟
ロサンゼルス市議会の投票は、2022年10月19日から21日までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるC40世界市長サミットに先立って行われました。
そして、2022年8月にアルゼンチンのブエノスアイレスがPBTを承認したのに続き、ロサンゼルスはPBTを支持する2番目のC40都市となりました。
条約に署名をしたKoretz議員はアメリカの他の都市にも追随するよう求め、声明で次のように述べています。
「この画期的な決議は、アメリカ人が気候変動への対策と健康増進を優先させるという、重要な文化的変化を示しています。
2,200以上の自治体が気候変動緊急事態宣言を行ったように、他の都市も私たちに加わり、他の都市にもPBTを支持、採択するよう呼びかけていきます。」
また、ヴィーガン関連のメディアで知られるUnChainedTVの創設者でベテランジャーナリストのJane Velez-Mitchell氏は、「ロサンゼルスは歴史的に、環境の動向で全米をリードすることで知られています。ロサンゼルスで起こったことは、世界の他の地域にも広がっていくでしょう。」とロサンゼルスの影響力について述べました。
まとめ
プラントベース条約にはロサンゼルスの他にも、インドや南米の国々を中心とする世界中の都市が賛同しています。
しかし、気候変動対策の原因の多くは先進国にあり、大都市に集中しています。
日本も例外ではありません。
私たちは、この地球がすでに壊れかけていることに気付いています。
人命を奪う程の異常な夏の暑さ、体調を崩すほどの気候の急激な変化、地球の異変を私たちは既に経験しています。
当然ながら、人間の活動により絶滅してしまった動物や、経済活動によって悉く破壊してしまった環境を元に戻すことはできません。
ですが、私たち一人ひとりがプラントベースの食生活に移行するだけで、地球の生態系や自然が回復する大きな可能性が残されています。
プラントベース条約によって地域が住民を巻き込み、そして地域と住民が国を巻き込んでいく。
そういった動きに向けた大きな一歩となった、アメリカの大都市ロサンゼルスでの決議。
今こそ、畜産業から脱却し、プラントベースな食のシステムへ移行するべき時がきているのかもしれません。
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