【医師監修】笑顔でいると寿命がのびる!よく笑う人は死亡リスクが低下するとの研究結果
笑顔でいたり、大声で笑うことは良いイメージがありますが、実はそれ以上の効果があるということが分かりました。笑顔でいるほうが寿命が延びるというのです。
ちょっとギクッとした方も多いのではないでしょうか。笑顔でいたり、大声で笑うことは良いイメージがありますが、実はそれ以上の効果があるということが分かりました。なんと笑顔でいるほうが寿命が延びるというのです。
Dr. Amanoが皆さんの疑問にお答えします!
健康のこと、食材のこと、栄養のこと。 ヴィーガン生活を送る上で気になる疑問に、医師であるDr. Amanoがお答えします。
天野 方一
医師/公衆衛生学修士(MPH)/博士(公衆衛生学)/ 2018年よりハーバード大学院に留学。専門は内科、腎臓、抗加齢医学など。
今月も隔週にて、記事を更新して参りますので、お楽しみに!
この記事では笑うことの大切さの分かる調査結果を踏まえつつ、全世界において「ハッピーでいること」「ポジティブ思考」でいることが重要視されているトレンドをお伝えします。
合わせて、医学的にも証明されているポジティブでいられる生活習慣についてもご紹介します。ぜひ積極的に取り入れて、ハッピーな毎日にしていきましょう。
笑うことのメリットは単純に楽しいだけじゃないと判明
「笑う門には福来る」とは昔から言われていますが、なんと「福」の中には「寿命がのびる」というメリットがあることも分かってきました。山形大学にて実施された調査結果をご紹介します。
山形大学が1万7000人もの日本人を対象にした研究の内容が発表されました。
その調査によると「笑う頻度が低いことは、死亡と心血管イベントの危険因子である」と示されました。
年齢、性別、高血圧の有無、喫煙習慣、飲酒習慣などを考慮して比較したところ、笑う頻度が月1回未満の人々のは、週1回以上笑っている人と比べると、あらゆる原因による死亡リスクが1.95倍との数字が出ました。また、心血管イベントのリスクは1.62倍と、かなり高い数字が報告されています。
健康とハッピーの関係は大注目されてる分野
近年、「健康」と「ハッピーやポジティブなどの前向きな感情や思考」の関係性は医療面からも注目されています。
世界でも有名なハーバード大学の公衆衛生大学院に「健康と幸せセンター( Lee Kum Sheung Center for Health and Happiness )」が設立されたほどです。
このセンターは、前向きな思考や仕事のやりがいなどが健康にどう影響するか解明することを目的に研究しています。
ポジティブであることは、心にも体にも良さそうという印象がありますが、学術的な面からも、医療的な面からもますます調査や分析がされていくとみられています。
物質的にはどんどん豊かになっているはずなのに、それと反比例するように心のトラブルを抱える人が増えている現代。
そんな時代だからこそ、全世界の研究者たちが「健康であること」と「ポジティブでいること」の繋がりについて、研究が進められているのでしょう。