サステナブルなレストランの最高峰「ミシュラングリーンスター」を徹底解説
世界で最も信頼されるグルメガイド、ミシュランが、持続可能な社会へアプローチした「グリーンスター」。今回は、グリーンスターについて、徹底解説します。
その、ミシュランガイドに、新しい指標「グリーンスター」というものがあることを、ご存じですか?
今回は、その、グリーンスターとはいったいどんなものなのか、徹底解説します。
そして、注目の、グリーンスター獲得店を、3店、ご紹介します。
「ミシュランガイド」とは?
フランスに本拠地を構える、ミシュラン社。
タイヤや、雲のようなキャラクター、「ムッシュ・ビバンダム(ミシュランマン)」でおなじみですね。
その、ミシュラン社により、出版されている、さまざまなガイドブックの総称を「ミシュランガイド」といいます。
代表的なのが、「ギッド・ルージュ」もしくは「レッド・ミシュラン」と呼ばれる、レストランやホテルのガイドです。
2022年版から、ホテルの掲載がなくなりました。
レッド・ミシュランは、世界で100万部を販売するほどの人気です。
そして、その掲載店や、評価に、信頼を集めています。
日本では、東京版と、京都・大阪版があります。
特別版として、各地方版が、続々と発売されています。
そのほかのミシュランガイドとしては、自動車用のロードマップ、「グリーン・ミシュラン」と呼ばれる、旅行のガイドブックがあります。
ミシュランによる、「格付け」
「レッド・ミシュラン」では、 星の数によって、掲載店をランク付けしています。
ミシュランガイドで、「星」と呼ばれているものは、実際には花のようなマークで示されています。
この、星の数は、料理そのものに対しての評価です。
サービスや雰囲気、コストパフォーマンスなどといったことは対象外です。
ほかには、「ビブグルマン」という、コストパフォーマンスに対する評価もあります。
星がついていなくとも、ガイドに掲載されること自体が、一定以上の評価を受けるに値するレストランです。
そこに、「価格以上の満足感を得られる料理を提供する店」という条件が付きます。
この条件にある「価格」は、地域により、異なります。
例えば、東京では6,000円以下。
福岡では5,000円以下で、北海道では3,500円以下、といった具合です。
また、コインマークがついた店は、「お手頃な価格で上質な料理を楽しめる」店です。
日本では、「5,000円以下で楽しめるお店」であることが基準となっています。
このように、星だけではなく、目的に応じたレストランを見つけるための指標を、たくさん掲載しています。
参考:つきみず書庫
「ミシュラングリーンスター」とは?
「ミシュラングリーンスター」は、星や、ビブグルマンなど、評価の指標のひとつです。
この指標は、『持続可能(サステナブル)に対し、積極的に活動しているレストランに光を当てるシンボル』と、ミシュランガイドのオフィシャルサイトで記しています。
まだ新しく、2020年に発表される、2021年版ミシュランガイドから、始まりました。
この評価は、ミシュランガイドに掲載される、すべてのレストランを対象にしています。
星付きか、ビブグルマンかなどの格付けとは、まったく別の指標です。
ですから、星とグリーンスターの両方を獲得することも、十分にあり得ます。
ミシュラングリーンスターの目的
では、なぜ、ミシュランは、サステナブルな活動をしているレストランを評価することにしたのでしょうか。
世界中で、持続可能な社会を作るために、努力しています。
SDGsをはじめとして、同じ目標を掲げ、それに向かうための活動が、盛んになっています。
ミシュランも、その活動に賛同しています。
食生活は、地球環境に密接に関わることのひとつです。
サステナブルアクションを起こし、周りに影響を与えるようなレストランを称える。
その評価を見て、レストランに足を運び、何かを感じるお客様が増える。
さらに、評価を得たレストランに続くため、ほかのレストランも考え、行動に移す。
レストランを紹介し続けているミシュランにとって、このポジティブな循環が、理想でしょう。
ですから、これは、ミシュランガイドの立場からの、サステナブルアクションのひとつだと言えます。