【アメリカ】ヴィーガン版マクドナルド、「ミスター・チャーリーズ」がサンフランシスコにオープン
ヴィーガン版マクドナルドと称されるミスター・チャーリーズが2店舗目のオープンを発表。さらに海外進出の準備も着実に進めている、大手マクドナルドを捩った次世代ヴィーガンファストフード店をご紹介します。
同店は、サンフランシスコのユニオンスクエアに2店舗目をオープンすると発表しました。
この432 Sutter Street(サッターストリート)の新店舗は、本物のマクドナルドの店舗の真向かいに、2023年1月28日にオープンする予定です。
投資家からも多大な関心を集めているミスター・チャーリーズは、早ければ2023年の第1四半期にオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールに立て続けに新店舗をオープンする予定であると発表しています。
一夜にして大きな話題になった「ヴィーガン版マクドナルド」
「私たちは多くの尊厳と敬意をもって、植物を使った料理を作ります」
ヴィーガニズムの精神を貫くミスター・チャーリーズは、2022年にマクドナルドの象徴的なロゴやブランド名を捩ったことで、一夜にして口コミが広がり、名声を獲得しました。
同店の100%ヴィーガンメニューは、看板メニューの「Frowny Meal(フラウニーミール)」、「Not a Hamburger(ノットアハンバーガー)」、「Not Chicken Nuggets(ノットチキンナゲッツ)」といったラインナップに代表され、使っている材料は異なるにもかかわらず、マクドナルドの商品と外見が酷似しているのを特徴としています。
1店舗目の開店から数カ月で、ソーシャルメディアから圧倒的な反響を呼んだミスター・チャーリーズ。
その一因は、ポップ界のスーパースター、リゾがこのレストランのレビューを何百万人ものファンに投稿したことであると言われています。
それ以来、ミスター・チャーリーズは、顧客、セレブリティ、主要ブランドから多大な支持を集め続けていると、創業者たちは語っています。
海外への進出
共同創業者のタイラー・マッキノン氏によると、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールに新店舗をオープンする数百万ドルの契約にも既に合意しており、オーストラリア1号店は2023年初頭にオープンする可能性があるとのことです。
近年話題になる「Z世代」は特に、SNSを用いたマーケティングが消費活動に大きな影響を及ぼすと言われています。
ソーシャルメディアで一度話題になれば、世界中に口コミが広まり、海外進出のスピードも早まっていくと考えられます。
シンガポールでの出店が成功すれば、日本や韓国などの東アジア地域への進出も近いかもしれません。
社会還元
ミスター・チャーリーズは、社会正義と地域社会の活性化を支援するため、経費を差し引いた収益のほぼ全額を地元の慈善団体に寄付していると、共同創業者のマッキノン氏は語ります。
また、サンフランシスコでは、7月に時給16.99ドルに引き上げられる州の最低賃金を上回る賃金を、従業員に支払う予定であるとし、社会貢献活動と従業員の労働環境の改善に積極的に取り組んでいます。
さらに、ホームレスの人たちの住宅地にもなるような、大きな多目的用の敷地を購入することも考えているそうです。
ミスター・チャーリーズは、ホームレスや薬物などの依存症に悩む人たち、あるいは最近投獄されていた人たちが、リハビリテーションや住居の確保、レストランでの雇用を確保できるよう、定期的に支援を行っています。
「私たちはこの建物に、愛を必要とする人たちをできるだけ多く集めたいと考えています。」と、マッキノン氏は言います。
また、「我々ミスター・チャーリーズは安全な居場所です。私たちは動物を殺しません。私たちは植物を使って料理を作り、そのことに多くの尊厳と敬意をもっています。」とヴィーガニズムの精神を強調しました。
まとめ
今回は、ヴィーガン版マクドナルドと話題のミスター・チャーリーズをご紹介しました。
100%ヴィーガンのメニューなのに、見た目はほとんどマクドナルドと変わらないという、ユーモアと皮肉を感じさせる大胆な行動の中に、本当に伝えたいメッセージ性を感じざるを得ません。
これからの展開にも世界中の視線が集まることでしょう。
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