仮想通貨取引の巨大な環境負荷を大幅に削減、非営利団体「Nano」が生み出したサステナブルで公平なデジタル通貨とは
近年注目されている、「仮想通貨」はデジタル通貨のひとつですが、その取引では環境へ大きく負荷がかかるといわれているって知っていましたか?仮想通貨の環境負荷問題の概要とその解決手段として生まれた、非営利団体が手がけるサステナブルな仮想通貨をご紹介します。
新しい金融取引の手段として、仮想通貨取引に関心を持つ方もいるのではないでしょうか。
しかし、仮想通貨取引には、環境に大きく負荷をかけるという問題があるんです。
そこで今回は、仮想通貨取引のデメリットを克服する、サステナブルなデジタル通貨をご紹介します。
目次
仮想通貨取引は環境負荷が大きい?
デジタル通貨とは
「デジタル通貨」に明確な定義はありませんが、現金ではなく「デジタルデータに変換された、通貨として利用可能なもの」を指すといわれています。
近年利用者が増えている電子マネーは、デジタル通貨の一種です。
また、ビットコインに代表されるような仮想通貨も、デジタル通貨に含まれます。
仮想通貨とは、特定の国家に価値を保証されていない、暗号化された通貨です。
仮想通貨は価格の変動が大きいことから、投資対象として扱われる面が強くなっています。
そのため、仮想通貨の利用者層は、金融知識のあるユーザーに限られやすいといえるでしょう。
(参考サイト:デジタル通貨とは?電子マネーや仮想通貨との違いやメリットを解説 | 【ヒトトキ】三井住友カード
デジタル通貨とは?知っておくべきデジタル通貨最新情報 | みずほ銀行)
仮想通貨取引のデメリット
仮想通貨を利用すれば、インターネット上で世界中の人と自由に取引できます。
一方で、仮想通貨取引によって環境に負荷をかけてしまうところがデメリットです。
なかでも、仮想通貨の取引内容を承認して報酬を得る「マイニング」と呼ばれる作業では、非常に多くの電力を消費します。
また、マイニングは専門性が高く、誰もが簡単にできるものではありません。
気候変動やエネルギー資源の枯渇に直面する現代社会においては、よりサステナブルな仮想通貨で取引することが大切です。
サステナブルなデジタル通貨「Nano」
仮想通貨取引の課題を解決するために生まれたのが、サステナブルな仮想通貨「Nano」です。
「Nano」は、非営利団体「Nano」によって開発・運営されています。
Nanoにはどのような特徴があるのか、詳しくみてみましょう。
環境に優しい
Nanoでは、通貨取引の承認においてマイニングとは異なる独自のシステムを使用。
これにより消費電力を削減するとともに、取引スピードの短縮化が可能となりました。
仮想通貨にNanoを選ぶことで、環境負荷を減らしながら金融取引を進められます。
持続可能な社会を実現するために、経済面からアプローチできるところがNanoの強みです。
誰でも利用しやすい
Nanoで取引すれば、手数料は一切かかりません。
また、即時決済でスムーズにお金のやり取りが可能です。
送金する側に手数料の負担がかからないだけでなく、相手も元金の100%を受け取れるので、双方にメリットが見込めます。
Nanoの普及によって、これまで仮想通貨の取引にハードルの高さを感じていた方も、より気軽に利用できるのではないでしょうか。
非営利団体「Nano」の展望
非営利団体「Nano」は、仮想通貨Nanoを投資のような特定の目的に限らず、より多くの人が日常使いできる手段として提供しています。
また、手数料無料という特長を活かして、Nanoによる寄付活動が推進されているそうです。
このように自由な取引を可能とするNanoの利便性は、企業にとっても魅力的といえます。
今後、Nanoの認知度と利用率が高まれば、金融市場のサステナビリティ向上にも期待できるでしょう。
公式ホームページ:Nano.org
Instagram:@nanocurrency
まとめ
近年、キャッシュレス化が進むなか、デジタル通貨のひとつである仮想通貨に注目が集まっています。
一方で、仮想通貨取引が環境にかける負荷の大きさも、問題視されてきました。
非営利団体「Nano」は、地球と人に優しい仮想通貨「Nano」を生み出し、環境負荷を削減。
誰もが利用しやすい仮想通貨の普及に取り組んでいます。
「これから仮想通貨取引を始めたい」と考えている方は、Nanoを選んでみてはいかがでしょうか。
(参考サイト:環境負荷を下げ、社会を公平にするデジタル通貨とは?英テック「Nano」が開く、新たな金融の可能性 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD)
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