ヨーロッパにおける大規模なキャンペーン「牛乳以外の選択肢を給食に」

ヨーロッパにおける大規模なキャンペーン「牛乳以外の選択肢を給食に」

子ども世代が参加できる環境問題への意識改革として議論されている牛乳問題。「給食に牛乳以外の選択肢を」という声から注目を集めたヨーロッパでのキャンペーンについてご紹介します。

ハッピーキヌア編集部
2022年07月21日
ヨーロッパにおける大規模なキャンペーン「牛乳以外の選択肢を給食に」

子どもでも参加できる環境問題対策としての植物性ミルク

子どもでも参加できる環境問題対策としての植物性ミルク

このキャンペーンで興味深いのは、植物性ミルクのメリットを「環境問題対策」として第一に掲げているという点です。

子どもの健康や動物愛護ではなく、まずはSDGs意識の観点から「牛乳から植物性ミルクへの切り替え」を推し進めています。

 

SDGs目標があちこちで話題になるようになり、大人も子供も関係なく、地球に暮らす住民として「自分ができること」を考えたり、実践したりすることが求められています。

 

そんな中で、幼稚園生から中学生という子ども世代でおいても、毎日の給食から地球を守るための小さな一歩を踏み出せるような仕組みを作れるような、キャンペーンとなっています。

 

植物性ミルク会社のOatlyもキャンペーンを盛り上げる!

 

植物性ミルクを作る有名企業であるOatly(オーツリー)が、このキャンペーンに便乗しています。

同社は「子どもと地球の未来は、今の私たちの判断にゆだねられている。学校給食のポリシー作りに、ヨーロッパの保護者や市民が参画できることは嬉しいこと」と発表しています。

 

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このキャンペーンに乗じて、同社が調査したところによると;

 

  • 92%のEU市民はプラントベースな食べ物・飲み物が給食に増えることを望んでいる
  • 76%の人がプラントベースへの変化を起こすことが、その先の子どもたちのサステナブルなライフスタイルに繋がると期待できる

 

給食という毎日のことだからこそ、できるだけサステナブルな取り組みを進めることで、給食という枠を超えて、ライフスタイル変革にも繋がるというのは納得です。

 

まとめ:学校給食で植物性ミルクが当たり前になる日は来るか

まとめ:学校給食で植物性ミルクが当たり前になる日は来るか

学校の給食といえば牛乳が定番なのは、日本だけではありません。そんな「給食=牛乳」という構図にストップをかけるべく、ヨーロッパにおいて既に50,000人以上が署名活動に参加していると話題になっています。

 

給食に植物性ミルクを加えることのメリットは様々です。

 

  • 環境問題へのアクションに繋がる
  • 動物愛護の視点を取り入れられる
  • 子どもの健康面を見ても優位であることが多い
  • ダイバーシティ&インクルージョンの観点も身につく
  • サステナブルな暮らしへの一歩を踏み出せる

 

給食とは子どもたちが毎日楽しみにしている時間です。そんな時間を、自分たちが環境や体のために「選び取る」という経験に変えていきたいという思いで行われているキャンペーン。

小さなことに感じられるかもしれませんが、給食の時に「植物性ミルク」を選ぶ経験が、学校の外での食生活やサステナブルなライフスタイルに繋がる可能性を秘めています。

 

プロ・ベジ・インターナショナルによるヨーロッパにおけるキャンペーンは、7月末までとまだ行われています。すでにメディアやSNSを通じて話題になっている、この大規模な署名活動は、どこまで広がっていくのでしょうか。

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