使い捨てナプキンやタンポンに代わる生理用品!?サステナブルな生理用品を徹底解説
フェムテック業界は日々変化を遂げ、女性にとっては切っても切れない生理期間を変える画期的な製品が次々に生まれています。環境にも肌にもお財布にもやさしい!何度も繰り返し使えるサステナブルな生理用品の種類やそれぞれの特徴、メリット、デメリットなどを徹底解説します。
サステナブル生理用品
サステナブルな生理用品には、様々な形や種類がありますが、今回ご紹介するのは、月経カップ、布ナプキン、そして吸水ショーツの3つです。
それぞれの特徴や使い方、メリット、デメリットを解説します。
月経カップ
生理カップ、ムーンカップなどとも呼ばれる月経カップは、シリコン製のカップ状の生理用品で、膣に直接挿入して使用します。
しかし、自分の年齢や、出産経験があるかどうか、経血の量などを考慮して、あなたにピッタリなサイズや形のものを選ぶ必要があります。
メリット
環境に優しい
月経カップは、医療用シリコンやゴム、ラテックスなどでできているものが多く、最長10年もの間、使い続けることができます。
その間、生理用品のゴミを出さなくて済むので、環境のことを配慮することができます。
肌に優しい
通気性の悪い、使い捨ての紙ナプキンを使用すると、蒸れによるかぶれなどの肌トラブルを引き起こします。月経カップを使用すれば、経血を膣内で溜めてくれるので、ナプキンを使用する必要がありません。
つまり、陰部が蒸れることもなく、肌トラブルを防ぐことができ、生理中でも快適に過ごすことができます。
経済的にも優しい
月経カップは、安全な素材である医療用シリコンのものであれば、1つ約5000円のお値段がかかります。
しかし、1つのものを数年間使い続けることができるので、長期的な目で見るととても経済的です。
長時間着用が可能
月経カップは、通常の紙ナプキンやタンポンの約5倍の量の経血を溜めることができるので、一度挿入したら、6〜12時間着用が可能です。
学校や仕事などで忙しく、ナプキンやタンポンを取り替える手間を省きたい方におすすめです。
ニオイが気にならない
紙ナプキンを使用していると経血のニオイが気になりますが、あのニオイは、排出された経血が時間の経過とともに酸化し、雑菌が繁殖することによって発生しているのです。
対して、月経カップは経血を膣内で抑えてくれるため、空気中の酸素に触れてニオイが発生する心配がありません。このようにたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
デメリット
慣れないと装着や取り外しが難しい
月経カップは膣内に挿入して使わなければならないため、タンポンに慣れていない、またはタンポンを使うのが苦手な方にはおすすめできません。
タンポンに慣れている方でも、月経カップの装着や取り外しに慣れるまでは、少し時間がかかるかもしれません。
初期費用がかかる
長期的な目で見ると経済的だということを1つのメリットとして挙げましたが、初期費用がかかってしまいます。
月経カップは試せるものではないですし、ご自身の体やライフスタイルに合うかどうかわからないものに、5000円かけるのは少々高いと感じられるかもしれません。
参考: Everything You Need to Know About Using Menstrual Cups, It smells fishy: How tampons can get rid of menstrual odor
布ナプキン
布ナプキンは、その名の通り、通常の紙ナプキンとは違い、布でできたナプキンのことを言います。
コットンやシルク、リネンなどの素材からできているものが多く、使い終わったら洗濯することで、何度も繰り返し使うことができます。
メリット
環境とお財布に優しい
洗えば何度も使うことができるため、紙ナプキンやタンポンとは違ってゴミになりません。
また、数枚買っておけば、紙ナプキンのように新しく買ったり、買い置きしたりする必要もないので、とても経済的です。
1枚の布ナプキンは、約3年間使い続けられると言われています。
肌にやさしく、かぶれにくい
布ナプキンには、合成繊維ではなく天然素材のコットンやリネンなどが多く使われるので、通気性にとても優れており、ムレにくく、かゆみやかぶれなどの肌トラブルが起こりにくいです。また、肌ざわりが柔らかくあたたかいので、体が冷えにくくなる効果もあります。
デメリット
外出時に不便
布ナプキンは、使い捨て紙ナプキンのように外出先のトイレで処分することができないため、使用後の布ナプキンをビニール袋などに入れて、その後も持ち歩かなければいけません。
また、布ナプキンは布を何枚も重ねてできているため、紙ナプキンより分厚いものが多いです。
そのため、持ち歩くときにかさばってしまったり、タイトなボトムスを履くと形が響いたりしてしまいます。
洗う手間がかかる
繰り返し使うものなので、もちろん洗濯が必要になります。
基本的には、もみ洗い、つけ置き、洗濯機での洗濯の3つの工程が必要になるので、少し手間がかかってしまいます。