プラントベースの食生活が関節リウマチの症状を改善、食事療法の中でも特に有望な研究結果が明らかに
関節リウマチの患者さんの症状が、菜食中心の食事療法により軽減されることが、臨床研究によって明らかになりました。詳細について、解説させていただきます。
リウマチの危険因子を抑えるためにできること
現在のところ、関節リウマチは、遺伝的要因に環境的要因が加わって発症すると考えられています。
また、喫煙や精神的なストレス、過労などが引き金となるケースも多く、女性では、妊娠や出産をきっかけに発症することもあるようです。
リウマチの発症を抑えるためには、以下のような規則正しい生活を送ることが有効とされています。
- 心身ともに過労やストレスを溜めないよう気をつける
- 禁煙する
- 口腔内を清潔に保つ
- 栄養バランスのとれた、菜食中心の食事を心がける
- 骨の生成のため、カルシウムやビタミンⅮを積極的に摂取する
関節リウマチの危険因子をできるだけ減らし、万が一関節の痛みや腫れ、朝のこわばりなどを自覚した際には、速やかにリウマチの専門医を受診してください。
どのような病気も、早期発見・治療が重要なのです。
まとめ
かつては不治の病とされていたリウマチですが、21世紀に入ってから抗リウマチ薬やステロイドが開発されたことにより、関節リウマチの進行を抑え、寛解が期待できるようになりました。
とはいえ、関節リウマチは適切な治療を受けずにいると、関節が萎縮・変形し、痛みを伴うため、身体機能や日常生活に悪影響を及ぼします。
今回、リウマチに対して行われた研究では、関節リウマチの予防や進行を遅らせるためには、プラントベース中心のヴィーガンの食事が有効であることが明らかになりました。
薬物療法に加え、野菜中心のヴィーガン食に切り替えるなど、生活習慣を見直すことで、関節リウマチの症状を軽減させることができるのではないでしょうか。
参考文献:関節リウマチに対する栄養介入のランダム化クロスオーバー試験
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