デジタルノマド向けホテルSelinaが全155店舗でヴィーガンメニューを拡充
セリーナは3Dプリントの代替肉を使い、ヴィーガンメニューを拡充することを発表。気になる詳細をご紹介します。
環境意識の高いミレニアル世代に対応
市場調査会社NDPグループの2021年版レポートによると、ミレニアル世代とZ世代は、より良い健康、持続可能性、動物福祉への関心と、これらの分野におけるヴィーガン食の利点についての知識から、乳製品や肉に代わるものへの需要拡大を牽引しています。
また、イギリスの乳製品協同組合Arlaが今年初めに行った調査では、Z世代層の約半数が人前で乳製品入りの牛乳を注文することを「恥ずかしい」と感じていることが示されています。
SelinaとRedefine Meatの両社は、環境に対する責任という共通のビジョンを持ち、畜産業が環境に与える影響について一層の知識を深め、代替手段を模索している顧客層にアピールしています。
Selinaは、主にミレニアル世代とZ世代に属する、旅行者、デジタルノマド、リモートワーカーなどの増加傾向にある層のニーズに対応しているため、ターゲット層のニーズであるヴィーガンメニューを拡充しました。
そしてRedefine Meatは、世界を救うためにヴィーガンミートを作っています。
動物の代わりにテクノロジーを利用することで、動物の肉と同じ風味、食感、多様性を持つニューミートを提供することをミッションと、食肉を好んでいる人、ヴィーガニズムを実践したい人、どちらのニーズも満たせる食肉の開発を実現しました。
Selinaの完全ヴィーガンレストラン
Selinaは、当初は植物由来のメニューを25%提供することをブランド基準としていましたが、自社のミッションとゲストのニーズを合致させるために、より多くの動物由来のメニューを提供する必要性に気付きました。
そして、より多くのヴィーガンメニューを提供することに加え、2021年にオープンしたロンドンのカムデン地区にあるパワープラントという完全植物性のレストランを現在運営しています。
Selinaのホテル内にあるこのレストランでは、スイカのタルタル、カリフラワーカツカレー、チーズバーガー、グリーンラザニアなどのユニークなヴィーガン料理を提供しています。
同社はこの「パワープラント」のコンセプトを、近いうちにヨーロッパやアメリカでも展開したいと考えているそうです。
まとめ
デジタルノマド向けホテルチェーンと3Dプリントの代替肉企業のパートナーシップと新しいヴィーガンメニューについてご紹介しました。
海外でノマドライフを送っている方や、仕事をしながら海外旅行を楽しみたい方は、ぜひSelinaのホテルに滞在し、新しいヴィーガン料理を味わってみてはいかがでしょうか。
日本でも、プラントベースフードが注目を浴びている昨今、ホテルのヴィーガンメニューの拡充が期待できるかもしれません。
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